これから試験勉強を始める方、あるいはすでに試験には挑戦しているが、何か良い勉強方法はないかと考え、ここに来た方は『受験勉強の初期段階は、まずは分厚いテキストの何度もの熟読から始めるべきだ』という固定観念から離れた方が良いでしょう。
衛生管理者試験の短期間での合格を目指すには、まず、過去問題集を解くことからスタートし、さらにそれを繰り返していくことをお勧めします。過去問題を解く前にテキストの何度もの熟読から始める方法は、効率的とは言えず、挫折しやすいのではないでしょうか。
何も勉強をしていない状態でいきなり過去問題集を解いて大丈夫なのかと疑問を持つかもしれません。
最初は当然点数が取れなくても、繰り返し解いていく内に、段々と同じ様な問題が繰り返し出題されている事がわかり、勉強のコツもつかめてきます。
過去問題集を繰り返す中で、間違った問題をそのままにしないで、解答解説を参照して、何故間違ったかの原因を把握していきます。また、テキストを別に用意し、さらに深く掘り下げた勉強をしていくのも、特に、新問題対策として有効です。
間違ったのは、勘違いからか、知識の不足か、数値等を覚えていなかったからかがわかったら、暗記等の対策をします。
それを繰り返すことで、次第に正答率は上昇していくと思われます。分野別に正答率を記録し、不得意分野を把握し、弱点の補強をしていくことも大事です。
最終的には過去問題集で分野毎と総合の両方の得点で90パーセント以上限りなく100パーセントに近い正答率までを目指します。
正答率という目に見える指標で、どの分野が弱点か等をチェックし、自分の状態を確認しながら勉強することで精神的にも張り合いができ、気持ちも楽になります。