ホスピスとは、主に末期がん患者に対して
緩和治療や終末期医療(ターミナルケア)を行う施設のことを言います。
 
自らの意思と選択にもとづいて最後の時までを少しでも快適に生き、
その結果として、安らかな尊厳に満ちた死を迎えたいと、
自ら望む末期がんの患者さんをサポートするのがホスピスであり、
終末期医療(ターミナルケア)の理念です。
 
患者さんには、抗がん剤などの強い治療は行わず、主に麻薬を使用する「痛みのコントール」と、
精神的・社会的な援助を行いながら、死が訪れるまで、
生きていることに意味を見出せるケアが施されます。
 
ホスピスの優れている点は、まず医者やナース、スタッフの数が圧倒的に多く、
患者さんひとりひとりに対するケアが手厚く行き届いていることです。
それだけに、きめこまやかな看護と痛みをとる点では一番だと言えます。 
ホスピスと一般病棟との大きな違いは、検査や治療など症状の改善を中心に考えるのではなく、
身体の痛みや身体のだるさ、辛さ、
といった患者さんが不快に感じることを最大限に減らすことを優先においているところです。
治療や検査がまったくないというわけではありませんが、病院側からの一方的な押し付けなどはなく、
十分な説明と患者さんの納得があった上で受けることができます。
 
ホスピスの費用ですが、健康保険が適用されますので、
70歳以上の方の自己負担は1ヶ月あたり、44,400円です。 
(2008年4月から75歳以上の方は後期高齢者医療制度が創設されましたが、
自己負担の限度額には変わりがありません)
また、70歳未満の方は、3割負担で約340,000円になりますが、
入院の前にご自分の加入している健康保険の窓口(市役所、社会保険事務所等) に
保険証や印鑑を持参して「限度額適用認定証」を交付してもらって、
病院に提出すれば、自己負担限度額約88,000円の支払いで済みます。
 
ただし、ここに記載した金額は一般所得の方の場合ですので、高額所得者は自己負担が加算されます。
このほか食事代は、標準負担額が一食260円になります。
また施設によっては個室料が別途かかる場合があります。
無料個室を用意されている施設もありますので、ご利用施設の相談窓口にお問い合わせください。
 
介護保険は使えません
ホスピス緩和ケア病棟は医療機関ですので医療保険の対象になります。
 
ホスピス緩和ケア病棟の利用対象となる患者さんは、
現在の保険診療上は「主として苦痛の緩和を必要とする悪性腫瘍の患者又は
後天性免疫不全症候群(エイズ)の患者」となっています。
従って現状では、その他の病気での利用は困難となっています。
 
難病等の病気については、専門病棟を設置している施設もありますので、
病院のソーシャルワーカーや都道府県の保健所等の行政相談窓口にお問い合わせください。