ウイグルの事態悪化は止まらない。「イスラム国」が入り込む余地さえできている。
   これは更なる混乱を招く。資源と資本主義が限界にある現代で国(民族)の間で財の
   取り合いは激しくなっている、割を食うのは下層の人々だ。金融資本主義では経済を
   動かすにのはFRBのような国のファンドだ。日銀の一言で経済が動かされるようでは
   これは社会主義と同じである。そうなら、社会主義的に経済を動かしている中国が強い
   ことになる。しかしこの国は再分配することをやめている。下層の不満は予測できない。

    3ヶ月前上記のようなことを書きました。状況は変わっていません。資本主義が衰退する
   中で、民族、階層、宗教などあらゆる集団、組織の競争が激しくなっている。この競争を
   やめない限りは世界で問題は続くでしょう。「円安」の日本から海外に行くことは難しい。
   ロシアは別ですけど。

    イスラム国が世界的にも大きな問題になりました。欧米の文明の推進力となってきた
   資本主義の衰退が基底にあります。カネで人間を引っ張ってきた時代の先が見えてきた
   のです。それを救うのが霊性ですが、社会主義は消え去り、宗教はイスラムでさえ世俗化
   しています。イスラム国は軍事的には消滅するでしょうが、アメーバ細胞のように世界に
   拡散して、霊性の問題を突きつけるでしょう。

    いま日本にピケティが来て、格差の縮小を訴えています。イスラム国に世界がかき回され
   、多くの若者が参戦する状況にぴったりです。欧米やアラブ世界の若者は仕事がない状態で、
   下層に沈み不満を抱えているからでしょう。ピケティは格差の解消、つまり平等の実現が
   世界大戦のとき実現されたと明らかにしています。近代の戦争は国を挙げての総力戦であり、
   金持ちから税金を取り立てて、戦争を継続するのです。私の経験でも、戦前の金持ちは
   没落して、戦後の成金が出てきたのを知っています。実情はともかく、平等を訴える
   イスラム国に若者がひかれるのは分からないでもない。でも嫌な感じがします。

    IS(イスラム国)に行く若者が後を絶たない。その理由として、ネットを通じたリクルート
   がある。ネットの情報に感化されて非社会的な行動をとる。ネットの情報にどのように対処すべきか、
   方法を持たないからだ。テレビが登場した時も、同じような議論がされたが、実のある結論が出たという
   記憶はない。メディアはその名の通り、媒体であり、情報は現実から発せられ、現実の文脈で
   受け取るものである。メディアに責任はない。受け取る人の状況次第である。人が孤立していると危ない。