November 08, 2016
英語音声学
英語の分野には,
英語音声学
( English Phonetics [ フォネティクス ] )という
体系だった学問分野があります。
その中に
「 アクセント(強勢)のない場合において
その語頭の母音は消失しやすい傾向にある 」
というものが存在します。
これを、aphaeresis [ アフェラシス ]
【 語頭音の消失 】と言います。
「 語頭母音の消失(aphesis)」 とも
言われています。
これは、どういうことかと言いますと,
例えば、
【 American 】という英単語の場合、
e の文字の箇所に
強勢(アクセント)が置かれるため
語頭の母音である
最初の A の発音は脱落して
ほとんど聞こえない場合もあるというわけです。
つまり、あたかも
merican → ( メリクン )
という音声になります。
昔、祖母が
アメリカ( America )が原産国の小麦粉のことを
「 メリケン粉 」などと言っていることなども
これで理解できます。
英語音声学の中に存在している
「 語頭母音の消失 」という法則とも整合性があり、
いかにも納得がいくわけです。
語頭母音の「 A 」の音が完全に消えてしまい、
American → メリケン
となり、おばあちゃん世代が使う
昔ながらの「 メリケン粉 」という
日本語の言葉が誕生したわけです。
その他、英語音声学には、
リエゾン(連結音 liaison
→フランス語からの由来です )や
同化( assimilation )など英語学習者も
熟知しておくと良い法則も多数存在します。
英語は奥が深く興味深いです。
英会話のジョバンニ
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英語教育のジョバンニ株式会社
代表取締役社長 和家 裕樹