『グランパス』久保藤次郎、鳥栖へ期限付き移籍。

久保藤次郎の鳥栖への期限付き移籍が急遽発表され、非常に驚きました。
鳥栖は長沼、横山、樺山とサイドハーフが移籍したことで、補強が必要ではありました。
そこで久保に白羽の矢を立てたことは理にかなっています。
グランパスとしても、菊地の移籍金とクラブの人件費軽減を考えると、鳥栖との取引は合理的です。
出場機会を得たい久保、補強したい鳥栖、クラブの総人件費を管理したいグランパス。
３者の利益が合致した移籍劇だと言えます。


久保は開幕当初はスタメンを確保していましたが、８節頃から中山に序列を上回られていました。
長谷川監督の戦術だと右WBには、サイドを上下動する馬力が求められます。
そうなるとフィジカルに優れた中山がフィットし、ポゼッション型の藤枝で躍動した久保はスタイル的に適応に苦しむ形になってしまいました。


鳥栖は右サイドハーフの本職は中原のみ、左はFC東京でリーグ戦スタメン出場０のジャジャ・シルバと、若手の楢原という選手層が薄い状態になっています。
本来はFWの富樫をサイドハーフ起用していましたが、FWもマルセロ・ヒアンに控えは２種登録の鈴木と選手層に不安があります。
降格圏にいる鳥栖にとって、久保は即戦力としての活躍が強く求められる状況です。


久保の去就に関しては、ポゼッション型のチームにいた方が幸せなので、長谷川監督が続投するなら鳥栖で活躍して、移籍するのもサッカー人生としては有りかな？と思います。
監督交代があれば、新監督のタイプによって中山と序列が入れ替わる可能性は十分にあります。
何にせよ、鳥栖で活躍できなければ立場は厳しくなるので、自らの足で道を切り開いてほしいです。


右WBの補強があるかは予算と、久保と同等かそれ以上の人材が市場に出ていて予算内で獲得できるという条件が揃っている必要があります。
おそらくは中山、野上、内田、和泉で回して行くような気がしますが、幅を作る役割が中山の突破力頼りなので不安は残ります。
補強してしまうと、久保の戻る場所は無くなる可能性が高くなるので、どうなのかな～と思わなくもないです。


心配は無くなりませんが、久保の新天地での活躍を願って応援して行きたいと思います。




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