グランパス選手評 2019

2020年02月14日

グランパス選手評2019 背番号38 山田 康太

背番号38 MF 山田 康太 20歳




小林裕紀の大分移籍が発表された8/13に、マリノスの育成出身”ハマのプリンス”こと、山田康太の期限付き移籍が発表されました。
菅原由勢も出場した、Uー20WC代表にも選ばれたマリノスのプロスペクトであり、ボランチが主戦場ながら、代表では左サイドハーフ、マリノスではSBの経験もあるユーティリティープレーヤー。
移籍した小林の穴を埋める存在として期待されました。


気に入った選手は、加入直後にピッチに送り込む風間監督。
しかし、週末の23節松本戦、ベンチにも入らなかったとき、「ん?」と嫌な予感がしました。
その後も、風間監督下ではベンチ入りが無く、強化部と監督の意思疎通ができていない補強だったのかな?と思わずにはいられませんでした。




フィッカデンティに監督交代があり、もしかしたら、新監督のサッカーに合うから、強化部は動いたのかと考えましたが、その後のベンチ入りもできない日々が続きます。
33節磐田戦でベンチ入りし、ようやくグランパスデビューかと思いましたが、この日も出番なし。
最終節もベンチ外で、グランパスのユニフォームを着て、ピッチに立つことはありませんでした。




出場機会が無かったのは、本人の能力がチームメイトに及ばなかったこともあるでしょう。
風間監督、フィッカデンティ監督の戦術に合わなかったのかもしれません。
個人的に、山田康太(伊藤洋輝も)を獲得した強化部の戦略は評価しています。
グランパスが育成を改革(山口AD、古賀U-18監督)し始めたのが2018年からで、U-18から有望選手が排出されるまで、時間がかかることが予想されます。
そこで宮原和也の成功例もあり、他クラブで出場機会を得られない、年代別代表に定期的に選出される有望株を獲得して、準生え抜きとして主力に据える。
こうした志の高い戦略は好ましく感じますが、低迷する成績と監督交代、果たすべきノルマもあるので、理想通りにはいきませんでしたね。


グランパスから期限付き移籍延長のオファーは出したようですが、本人は出場機会を得ることを望んで水戸への期限付き移籍を選択しました。
水戸は、深堀、森勇人も在籍するので、山田康太もチャックしたいと思っています。
グランパスで花開きませんでしたが、能力の高い選手なので、日々成長する姿を見てみたいです。


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2020年02月13日

グランパス選手評2019 背番号21 エドゥアルド・ネット

背番号21 MF エドゥアルド・ネット 31歳


2018グランパス選手評 背番号15 エドゥアルド・ネット


出場16試合
3アシスト



右股関節インピンジメントで、開幕前から離脱が発表されていたネット。
5/21にブラジルから来日し、トレーニングに復帰します。
丸山が離脱した関係もあり、17節神戸戦で実践復帰します。
米本も19節終了後に故障離脱したことで、シミッチとダブルボランチを組むことになります。


左利きのゲームメーカーでパスの展開力が魅力で、機動力が足りずに守備範囲が狭い。
ネットとシミッチは長所と短所が重なり、短所を補えず、長所を消し合います。
ネットに遠慮したシミッチはボールに触る回数が減り存在感が希薄になり、守備範囲の狭いボランチはカウンターに脆さを露呈します。


トレーニング不足か、体を絞り切れなかったのか、ネットの体力は60分間しか持ちません。
60分過ぎると集中力を欠き、攻撃から守備の戻りも遅く、試合を壊しかねないプレーが見られることもありました。
しかし、風間監督はネットの交代要員として小林裕紀を起用せず、ネットの起用に固執します。
26節清水戦で、米本が復帰してようやく、ネット→米本の選手交代がおこなわれましたが、この試合後に風間監督は解任されました。




フィッカデンティ監督が就任して、ポジショニングが奔放なネットは、序列が下がることが予想されました。
27節広島戦は、システムが4-3-2-1に変更され、アンカーはシミッチでネットは予想通りベンチスタートとなります。
28節も同じメンバーとシステムでスタートしますが、前節と同様に攻撃が停滞。
中盤を活性化させるために、フィッカデンティ監督はシミッチに代えて、ネットが投入されます。
シミッチと比べ、ネットはドリブルでボールを前に運べるので、独力で状況を打開して攻撃に厚みを加えます。


シミッチが戦術に馴染めない中、戦術にハマらないと予想したネットが、個の打開力で攻撃を牽引。
交代要員だったネットは、30節札幌戦から実力でスタメンに返り咲きます。
しかし、スタミナ不足は解消されず、31~33節の4試合は60分過ぎに、フィッカデンティはネットをベンチに下げる采配を取ります。




33節磐田戦はパスミスが目立ち、セットプレーではマークする選手を離して失点に絡むなど、ネットはあきらかに集中力を欠いていました。
最終節は来期を見据えて、システムを4-2-3-1に変更
ボランチはシミッチと米本が起用されます。
この段階で、ネットは構想外に近いのだろうな~と感じてしまいました。




年始にネットとの契約は合意に向けて交渉中で、チームへの合流が遅れると発表されました。
起用法を見て、おそらく移籍先を探しているのだろうと思いました。
2/12に、双方合意の上での契約解除が発表され、ネットは正式にグランパスから去ることが決定し
ました


ネットのパスは芸術的で、そこに通すか!と感心させられることが何回もありました。
その一方で、芸術家が自分の作品が気に入らず、自ら叩き壊すかのように、感情の赴くまま、粗雑なプレーでチームを危機に陥れる天才肌な部分を、現監督は好まないでしょう。
ネットがいい選手であったことは間違いなく、2018年の残留に欠かせなかった戦力でした。
監督交代でチームの志向するサッカーが変わり、同じプレースタイルで年齢が若いシミッチが在籍したことも、契約解除につながりました。
残念なことがあるとすれば、コンディションが万全のネットを見られなかったことですね。













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2020年02月12日

グランパス選手評2019 背番号37 深堀 隼平

背番号37 FW 深堀 隼平 21歳


2017グランパス選手評 背番号32 深堀 隼平

2018グランパス選手評 背番号32 深堀 隼平


出場2試合




2019年の新体制発表会で、大森SDの口から移籍先を探している旨が伝えられた深堀。
1/24にヴィトーリアSCへ、半年の期限付き移籍が発表されました。
7/31にグランパスに復帰します。


深堀、前クラブの延長オファー断っていた 練習に合流 中スポ



記事によれば、ヴィトーリアからの契約延長のオファーを断って復帰したようで、当たり負けしないために、体重をトレーニングで4㌔増量しての復帰です。


風間監督時代はベンチ入りできず、フィッカデンティ監督になり、残留がほぼ決まった33節にようやくベンチ入りを果たします。
和泉がコンディション不良でベンチ外となり、残留がほぼ決まり若手起用の機運が高まったことが、深堀には追い風になります。
試合終了間際に、シャビエルとの交代で出場。
ロスタイムに、米本の横パスから決定機を迎えますが、シュートを浮かして外してしまいます。


ここで決めていれば、フィッカデンティ監督の心証もよくなり、最終節でもっと多くのプレー時間を与えられていたかもしれません。
FWは自身のゴールで、自分の運命を切り開けるだけに、大きなチャンスを逃しました。




シーズン終了後、水戸への期限付き移籍が発表されました。
水戸は、若手選手の獲得に熱心で、多くの選手が出場機会を得て、ステップアップを果たしている育成クラブとして成功しながら、2019年は、J2で7位と好成績を残しています。
浅野→広島、黒川→大宮復帰、志知→横浜FC、伊藤→マリノスと、主力が移籍したことで、深堀も出場機会を掴むチャンスは大いにあります。
U-18の先輩である森勇人も在籍。
グランパスに期限付きしていた山田康太も、マリノスから期限付き移籍していることも、環境に慣れる面で助けになりそうです。


水戸で飛躍のきっかけを掴み、スコアラーとしてグランパスに復帰してほしい選手です。
佐藤寿人から学んだ点取り屋の技術を活かすとしたら、ここしかない!









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2020年02月11日

グランパス選手評2019 背番号36 太田 宏介

背番号36 SB 太田 宏介 32歳


出場12試合




6戦勝ち無しと成績が停滞していた7月初頭、中スポに太田宏介獲得決定的と報道が出ました。
吉田が調子を落とし、金井も風間監督がSBとして評価していなかったこともあり、強化部は左SBの補強に動きました。
しかし、FC東京でポジション争いに破れた、伸びしろの少ない31歳のSBを獲得することは、個人的に反対でした。




グランパスデビューは7/20の20節ガンバ戦。
起用されたポジションは不慣れな3バックの左CBでした。
守備は無難にこなし、機を見て前線に攻め上がりクロスを上げるなど、丸山離脱で不足していた左利きのDFとして、一定の貢献を見せました。


しかし、システムが4バックになった、22節川崎戦からベンチスタートになります。
左WBでのスタメン起用もありましたが、本職であるSBでの起用は限定的。
風間監督は、金井同様、太田もSBとして評価していなかったことが起用法から伺えました。




FC東京時代に指導を受けたフィッカデンティが新監督になり、序列で宮原を追い抜き、左SBの一番手として起用されるようになります。
ただ、スタメンで出場すると、スピードの衰えやプレーの切れがなく、FC東京で小川諒也にポジション争いで敗れた理由が分かるような、物足りないプレーが見えてきます。
29節仙台戦で途中交代すると、30節はコンディション不良で欠場。
結局、宮原、吉田豊とのポジション争いに敗れ、32節鳥栖戦ではベンチ要員になります。
吉田豊の負傷で、その後の2試合スタメン出場を果たしますが、日本代表に選出されたころのような、試合を決められる、特別な選手ではなくなっていました。





実力的には、J1で十分な働きができるだけのクオリティーは維持しています。
フィッカデンティの指導の下で、フィジカルコンディションを上げ、体の切れを取り戻し、決定機につながるFKやクロスを決められるようになれば、吉田豊からポジションを奪い返せると思います。
特別な選手ではなくなっていますが、ポジショニング、キックの種類の豊富さ、クロスを上げる前の工夫など、SBのお手本ともいえるプレーの数々には感心させられます。


秋山、成瀬、石田と若いSBの選手にとって、太田は本当にお手本になる存在で、盗むべき技がたくさんあります。
太田の獲得には反対でしたが、彼らの成長の糧になれば、グランパスの財産になります。
未だ実力は健在で、簡単に若い選手にポジションを明け渡す可愛げはないと思います。
ただ、キャンプでの離脱もあり、コンディション面だけが不安です。
本当にいい選手ですが、獲得が5年遅かったことが残念です。








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2020年02月10日

グランパス選手評2019 背番号29 和泉 竜司

背番号29 MF 和泉 竜司 26歳


2016グランパス選手評 背番号29 和泉 竜司

2017グランパス選手評 背番号29 和泉 竜司

2018グランパス選手評 背番号29 和泉 竜司


出場31試合
6得点2アシスト
シュート総数29本(決定率20.7%)
スルーパス総数55本(成功率56.4%)
クロス総数55本(成功率23.6%)
ドリブル総数69回(55.1%)
インターセプト総数9回




開幕戦をベンチスタートで迎えた和泉。
後半終盤に出場すると、杉森とのコンビネーションからと得点を挙げます。
2節からはサイドハーフのポジションを確保。
得点、アシストは無かったものの、足元でボールを欲しがる選手が多い中で、スペースに走り込む動きや、周囲をつなぐポジショニングで、攻撃を潤滑にする働きをしていました。


マテウスと前田が調子を上げてきた11~12節はベンチスタートになりますが、ジョーが離脱すると再び、左サイドハーフでスタメン出場します。
丸山、米本の離脱でチームが混迷すると、和泉の起用ポジションも定まらなくなります。
左SB、左WB、2シャドー、右WBと複数のポジションでプレー。
他選手の不調と不適応で空いたポジションを和泉が埋めた形ともいえます。


ハイライトとなったのが、22節川崎戦。
吉田豊のシュートをスラして先制点を挙げると、シャビエルのパスを受けてからのシュートで2点目を決め、チームを3ヵ月ぶりの勝利に導きます。





監督交代後は、3センターハーフの左で起用されます。
27節広島戦では、守備時はDFラインに下がり左SBの位置で、相手の右WBに対応するなど、ポリバレントな働きを見せ、フィッカデンティ監督の下でも、必要な選手だと証明しました。
しかし、28節でコンディションを崩しベンチスタートになります。


3センターハーフが攻撃面で機能せず、システムが4-4-2になると、再びサイドハーフの位置に入ります。
31節神戸戦では、前田無双時は逆サイドでバランスを取り、前田がベンチに下がると、逆サイドで攻撃を牽引するドリブルを見せるなど、多彩さを披露しました。
しかし、32節鳥栖戦では、市船の後輩である原を倒してPKを献上するなど、好不調の波がくっきりと分かれる試合になりました。
更に、再びコンディション不良で33~34節を欠場。
毎年、大事なところでコンディションを崩す悪癖を、返上することはできませんでした。






シーズン終了後に、メディアで鹿島移籍が取沙汰され、年明けに正式発表。
グランパスのレジェンドに俺はなる!と発言した選手の移籍に、多くのファミリーが動揺しました。


鹿島がどうしても欲しかった男。 MF和泉竜司「中核を担わないと」 ナンバーの記事 安藤隆人


大学卒でグランパス在籍4年。
クラブはタイトルに絡めずに監督は交代。
選手が環境を考えようとする気持ちは理解できます。
ただ、私も感情のある人間なので、頭では理解できても、心では納得ができない部分はあります。
なので、心情的に”残念”の一言しかありません。















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