2008年02月13日

後骨間神経麻痺

末梢神経損傷で代表的なものの一つに橈骨神経麻痺があります.
橈骨神経は,他の神経と異なり上腕骨橈骨神経溝で骨に接して走行していることが特徴です.
そのため上腕骨骨幹部骨折などで損傷されやすいのです.

橈骨神経が上腕骨骨幹部レベルで損傷されると,運動障害として腕橈骨筋,回外筋,手関節や手指の伸筋が麻痺します.
「下垂手(ドロップハンド)」は有名ですね.
感覚障害は手背から第1〜3指背側に出現します.

ちなみに橈骨神経の上腕三頭筋への分枝は上腕近位ですから,肘関節伸展障害は見られません.

この橈骨神経は肘関節のちょっと上ぐらいで,運動神経と感覚神経に枝分かれします.
枝分かれした橈骨神経の運動神経を「橈骨神経深枝」あるいは「後骨間神経」といいます.

この後骨間神経は,回外筋を貫き,指の伸筋と母指の外転筋を支配しているため,指の伸展などが障害されます.

後骨間神経麻痺の好発部位は,回外筋を貫く際のFrohseのアーケードという場所です.
この部位で圧迫されることを回外筋症候群といいます.

長短橈側手根伸筋は,Frohseのアーケードより近位で神経支配を受けているため,後骨間神経麻痺では手関節背屈の障害は見られません.

後骨間神経の詳しい支配筋は基礎運動学で見直してください.



hotpack at 13:43│Comments(0)TrackBack(0)clip!国家試験 | 日記

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