2009年07月11日

天に朱鷺、地に牛、海には・・

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放牧と同じように、
この島には「今がんばらないと守れない大事なもの」
がとても多い。
南端の小木三崎に伝わる「たらい舟」もその一つ。
「たらい舟」というと観光用を連想するが、
今でも立派に現役の漁具だ。
半農半漁の暮らしの中で、磯漁に重宝されている。

このたらい舟をつくる職人さんがいない。
つまり生業として成り立っていない。
材料の確保、製作ペース、価格、そしてなにより需要・・・
これらは連関しているから、
たとえ技能があっても、
それが発揮される現実が遠のいてしまっている。

たらい舟漁が産業として成り立つこと。
たらい舟づくりの技能を受け継ぐ若者がいること。
この二つは同時並行でこそ実現する。
その途上のごくごくささやかな一歩を、
今朝、踏んできた。
                 (十文字)





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2009年07月07日

草刈り大作戦やりました。

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さる7月5日(日)、ドンデン山一の段にて予定通り草刈りを行った。共同主催のドンデンファンクラブに加え、昨年に引き続いて鼓童研修所の皆さんが応援にきてくれ、老若男女ちょうど20名での作業となった。
ほどよくかかったガスが日射しを遮ってくれるなか、助成金で購入した自走式草刈り機、各自持参の刈り払い機のエンジン音が高原に唱和し、刈られた草は次々に袋に詰められた。一の段はみるみるうちに、床屋に行ったようにこざっぱりした眺めになった。
昨年の草刈りの効果で、今年は枯れたシバの堆積はさほどでもなかった。草原の元気はいくらか回復している。ただし外来種「ヒメスイバ」の広がりが気になる。(写真上の赤茶色の部分) これは各地で問題になっているようで、種だけでなく根で増殖するので始末がわるい。対応策を考えねば。
作業終了後、夷の街で有志にて打ち上げをやった。ただ、ドンデンファンクラブの皆さんは引き続き三の段方面の草刈りをやってくださるとのこと。私は時間が取れずすみません。どうぞよろしくお願いします。(十文字)

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2009年05月20日

ふゆみ初放牧スタート

【ふゆみ放牧1】明るさ調整
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うわっ、もう5月も後半だ!
・・・・以下、言い訳省略。

先日高千の池野さんより連絡があり、
いよいよ今年の放牧をはじめるとのこと。
一昨年に皆さんの寄付で購入した「ふゆみ」、
子牛だったのが昨年11月には母となり、
そしていよいよ放牧デビューを迎えた。

昨日19日、とりあえず連絡のとれたTさん、S君とともに、
牛舎に駆けつけた。
続々とトレーラーに積まれる牛たち。
ふゆみもすでに乗っている。

鼓童のAさんもおられた。
鼓童の牛「きくこ」は今日は参加しないが、
妊娠を確認次第、第二陣以降の放牧で追いかけるとのこと。

人間の側の都合で言えば、
これらの牛はすべて、
子牛を産むことを生業にする「繁殖牛」である。
ふゆみも含め放牧される牛は皆、お腹に子がいる。
秋までの放牧期間中に出産する牛もいる。

十数頭の牛は、石花集落はずれの林道で放される。
初放牧の牛は落ち着かず駆け回り、
放牧経験ある牛はさっそく道ばたの草を食み出す。
これから秋まで、牛舎ぐらしにしばしサヨナラ、
広い大佐渡山脈を野生動物のように生きることになる。
シバの生え具合をたしかめながら、
牛たちは6月にはドンデンに姿を見せるだろう。

「ふゆみには試練の年になる」と池野さん。
これまで人間がくれるエサを食べれば良かったのが、
今日から大地に生える草で、自らの命をつなぐことになる。
夜は星の下で眠り、雨は木陰でしのぐのだろう。
放牧は約半年間。放牧初体験の年、牛はやせ細るという。

自由とは、幸せとはそういうものにちがいない。
                   (十文字)


























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2008年12月11日

こんなクリスマスプレゼント

トキカップ













放牧トラストの事務局は、
NPO法人 循環の島研究室にあります。
そのNPOでこんなカップを作りました。
「トキ放鳥記念ステンレス・ビアカップ」です。

以前このブログでご紹介した、
燕の職人集団「磨き屋シンジケート」製。
内部に施された特殊な磨きにより、
ビールを注ぐと、
きめ細かなクリーミイな泡立ちが楽しめます。

飛び立つトキの図柄と、
放鳥の日付「9.25.2008」をあしらいました。
すでに朝日新聞で報じていただき、好評です。

1個 1,900円(布製ポーチ付)で頒布しています。
興味おありの方は、
電話0259−63−3380まで。
              (十文字)



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2008年12月09日

二枚腰の経済?

薪のプレゼント
















わが家の暖房はメインが薪ストーブで、
これは冬の間の洗たく物乾燥の用もかねる。
くわえて風呂も薪炊きである。
しかしこの冬は、
薪のストックが心細いなと思っていた。
するとS君から電話があった。

S君は数年前佐渡にやってきた。
今年から牧場跡地に仲間と住み着き、
畑を耕し、
たまにバイトもやって暮らしている。

わが家で昨年収穫した米がまだあるので、
よかったら持っていってと以前彼に言った。
それをいただきたいとの電話だった。
「御礼は薪で」とのこと。
渡りに舟である。

S君はさっそく
軽トラックに薪をぎっしり積んでやってきた。
今、わが家の米2袋をもみすり機にかけている。

生活するのにお金は必要だ。
でもお金だのみだけの生活はあぶない。
アメリカがくしゃみすれば、
佐渡の村も風邪をひく。
何事もお金に換算されれば、
人と人との関係だって、
健やかにはいきがたい。

「円」の経済はそれはそれとして、
それと同時並行で、
もう一筋、別の経済があるといい。
暮らしの中で、
物々交換の占める割合を
もっと増やしていけるといい。
               (十文字)








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2008年12月04日

子牛が生まれました。

ふゆみとあきな


















皆さん、
おかげさまで、
トラスト牛ふゆみが子牛を産みました。

実は生まれたのは先月はじめでして、
ご紹介がおくれスミマセン。
撮ってきた写真のデータを
まちがって消してしまったりして、
そんなこんなで・・・

ようやく今日、あらためて写真を撮ってきました。
メスです。名前は“あきな”にしました。
私の世代だとちょっと懐かしいですね(歳いくつだ?)。

写真は母子のツーショットですが、
この場面はほとんどなく、
大抵は、隣の房との柵をくぐって、
よその子牛の近くに遊びに行っています。

ふゆみのもとに戻るのは、
ミルクをちょいと一杯やるときだけ。
「牛舎ライブカメラ ふゆみの部屋」を
辛抱強く見ていると、
たまに映ると思います。
          (十文字)




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2008年09月16日

送り太鼓 〜アース・セレブレーションにて

送り太鼓














この夏のアース・セレブレーションは、
強風や雨に見舞われつつ、
それでもメインである夜の「城山コンサート」になると、
風も雨も不思議にもピタリと止んだ。
天の神様の粋な寸どめといった感。
ブラジルからのゲストともども、
連夜数千人の熱気があふれた。

さて三日間の祭典がおわった翌朝のこと。
ハーバーマーケットの撤収作業もおえた頃、
目の前の岸壁をゆっくり離れるフェリー。

すると湧き上がる時ならぬ歓声、
そして打ち鳴らされる太鼓の音・・
これが話に聞く「鼓童の送り太鼓」か。

岸壁と船の間に、
色とりどりのテープが無数に舞う。
呼び交わす声と太鼓、
ひときわながく高く響く汽笛。
送る者と送られる者の時間は、
船が見えなくなるまで続いた。

それをここで見ている自分もふくめ、
誰もが送り、送られる者なのだよなあ、
などと一人感じ入ったひととき。
            (十文字)



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2008年09月12日

EC+O 〜アース・セレブレーションにて

電動アシスト自転車レンタル














夏のイベント、アース・セレブレーションは
略称で「EC」と呼ばれる。
※佐渡の人は「アース」とも言う。
ECにOを加えればECOになる。

このイベントは参加者の環境意識が、
元々わりと高いように見える。
島外からの来訪者も多く、
外国からのお客も2割を占める。

このイベントをもっとエコ化しよう。
そうすべきだし来客の協力も得られる。
そう踏んで主催者や島内NPOと語り合い、
「EC+Oプロジェクト」をはじめた。

先に紹介したステンレス製マイカップは、
ゴミ減量の一環だし、
ソーラー発電で充電した電動アシスト自転車
のレンタルも行った。

私が手がけたのはその二つだが、
その他にも
・リサイクル容器使用とゴミ分別の徹底
・非食用米を原料にしたバイオマスプラスティックごみ袋利用
・キャンプ地の海岸清掃
・新潟県カ−ボンオフセット事業への参加
といった取り組みがなされた。

来年はさらに発展させ、何をしようか。
仲間たちとの話し合いはすでに始まっている。
               (十文字)










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2008年09月09日

佐渡発ステンレスカップ 〜アース・セレブレーションにて

ECでのステンレスカップ











佐渡がよそに誇れるものの一つに、
夏のイベント「アース・セレブレーション」がある。
和太鼓集団“鼓童”が佐渡市などと組んで開催する。
今年は8/22〜24に、
例年通り島南端の港町・小木で行われた。

このイベントで出るゴミを減らしたい。
離島であればなおさらである。
すでに島内のNPO「エコひびき佐渡」の皆さんが、
ゴミの分別に数年前から取り組まれている。

他にできることは何か。
考えた末、
私が思いついたのは「ステンレス製マイカップ」。
使い捨てではない、洗って使えるカップ。
従来のリユースカップはポリプロピレン製だが、
あまりそういうのでビールは飲みたくない・・・。

そこで、ステンレス産業で有名な
新潟県燕の商工会議所にメールをした。
昨年12月のことである。
有名な「磨き屋シンジケート」担当のTさんが、
真正面から話を受けとめてくれた。

以降視察にご一緒したり、
形や大きさについて意見交換した末、
今回のアース・セレブレーションにて、
試作品がめでたくデビューとなった。
マイカップ方式、
すなわち使う人に購入してもらうスタイルである。

「ビールを美味しく飲んで、ゴミを減らそう」
の呼びかけが効いたようで、
予想以上の数が来場者の手にわたった。

佐渡の発想を、燕の職人集団が形にしてくれた。
このカップ、これからの展開が楽しみである。
                 (十文字)
 










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夏のうしろ姿

見送り














「日記のジレンマ」と
私は勝手に名づけているのだが、
日記に書きたいことが多い日々ほど、
忙しくて日記に書く時間がない。

そうは言っても、
嵐のような毎日を克明にブログに綴る人も
世の中には居て、
それはもう感心する他はないが。

この夏の後半がそうした状態で、
アース・セレブレーション
→日本風景街道北陸交流会議
→草原再生のための研究会
という佐渡での一連の催しに関わった。
いずれも多かれ少なかれ、
企画と実施の当事者だった。

昨日、ひとまずこの連戦がおわった。
まだ後始末は多々あるものの、
まずはホッと一息。
ここに来て、自宅の畳干しなどに
手をつけている。

この夏の報告を、
思い出すままに、
今日からポツポツとさせてください。
            (十文字)




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