「日常感話」

2024年09月22日

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9月18日に浄土真宗本願寺派は、東京千鳥ヶ淵墓苑で全戦没者追悼法要を勤修しています。
今年は縁あって法要に参加させていただきました。
千鳥ヶ淵墓苑は、1959(昭和34)年国が建設した墓苑で、お名前のわからない戦没者のご遺骨が納められています。
法要では、国籍、思想、信条を超えて、すべての戦争犠牲者を追悼し、毎年平和への決意を確認しています。
13時30分の「平和の鐘」を合図に法要がはじまります(上の写真モニター内)。
本願寺派では、この「平和の鐘」と同時刻に全国の寺院で鐘を鳴らす取り組みをすすめています。
ぜひ、お手次のお寺へお参りして、平和への思いがひろまることを願い、「平和の鐘」を響かせてほしいと思います。

(16:51)

2024年07月20日

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小暑をむかえ、ネジバナの花をあちらこちらに見かけます。
ラン科でピンクの可愛らしい花が、らせん状に咲いています。
さて、このらせんは右巻きでしょうか、左巻きでしょうか?

先端から(上から)見ると右巻きで、根の方から見ると左巻きです。
つまりどちらでも正解です。
私たちの物の見方は自分中心ですので、各々違った見方をします。
全部正解とも言えるし、すべて間違い(にせもの)とも言えます。

親鸞聖人は、真実は「南無阿弥陀仏」ひとつと仰いました。
仏さまのお覚りが本物で、自分中心にしか物事を見ることができない私の方には真実はひとつもなく、すべてにせもの(無明)ということです。

阿弥陀如来という仏さまは、無明の私を真実に目覚めさせる智慧を
「南無阿弥陀仏」の六文字に仕上げて私に届けてくださる仏さまです。
さとりの智慧は、いつでもどこでも無明の私の口からでも、お念仏となってこぼれてきてくださいます。

(17:09)

2024年06月02日

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西正寺の駐車場では、6月に入るとボダイジュの花がたくさん咲きます(写真)。特に朝夕は駐車場いっぱいに甘い香りが漂い、ジメジメした梅雨の合間の清涼感に気分も上がります。今日から1週間だけですから、鑑賞に来てくださいね。

このボダイジュは、葉っぱの小さい中国産のアオイ科であり、お釈迦さまが悟りを開かれたのはクワ科の葉っぱの大きいインドボダイジュの下です。こちらも駐車場にあります。

さて、西正寺には合唱団「コーロ・ぼだい樹」があります。コーロとは、イタリア語で合唱団のことです。毎月第4水曜日に定例で合掌していますので、だれでもご自由にご参加ください。昼1時半本堂集合です。

駐車場のボダイジュよりも甘く軽やかな歌声が聞こえてきます。

(15:43)

2024年04月08日

今日4月8日は、「花まつり」で知られるお釈迦さまの誕生日です。
今から2500年前に人間ゴータマ・シッダルタとしてインドの地に誕生されました。
本当の幸せとは何だろうかと自問されて、修行の後、お悟りを開かれてゴータマ・ブッダいわゆる釈迦如来(釈迦仏)となられたのです。
さとりの智慧に目覚められた釈迦如来は、さとりの世界で多くの仏さまと出遇われました。
その多くの仏さまの中で、すべてのものを平等に救うという阿弥陀仏という仏さまを重要視されて、『仏説無量寿経』というお経に阿弥陀仏のイワレを残されたのです。
私たちは、その阿弥陀仏のおイワレをお経を通して聞かせていただき、本当の幸せに目覚めさせていただけるのです。尊いことであります。ナンマンダブツ。
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(13:01)

2024年02月29日

2月はいつも会議が多くて予定が詰まり、少しでも時間がほしいと思っていたら、今年はうるう年のために2月は29日までありました。1日長く過ごせて、何だか助かります。
忙しい合間を縫っての今月15日は、お釈迦さまの涅槃会でした。今年が父17回忌・母7回忌ということも相まって、お釈迦さまのご命日がいつもより特別に感慨深く、15日は本堂でゆっくりお勤めさせていただきました。
蓮如上人が『領解文』に示される「次第相承(しだいそうじょう)の善知識(ぜんぢしき)のあさからざる御勧化(ごかんけ)の御恩」を、お経を通して有難く感じたことでした。
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(11:31)

2024年01月03日

元旦にお寺の修正会を勤め、仏法聴聞の一年にしようと自覚を深めた途端に、能登半島地震のニュースです。今も余震が続いていて予断を許さない状況です。できることがないかと情報を集めています。
富山・金沢・福井の各別院からの情報は現在入っていません。被災された方、今後1週間は気温が下がってくるそうなので、暖かくして深呼吸して、そして無事でいてください。地域や国の支援は次々と入っているとの情報です。安心して待っていてほしいです。
修正会でもお話ししましたが、地球環境変化による負のパンデミックは、人為的に起こっていることもあります。コロナパンデミックで学んだ人間の弱さ、そして人間の生活は多くの人に支えられて成り立っていることを、再度、阿弥陀仏の願い(智慧)から聞かせていただき、気づき(問い)をいただいていきたいものです。称名念仏。
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(16:30)

2023年12月20日

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昨日、フジをせん定しました。寒くなって植物も休眠するころがせん定には良いようです。いつもよりバッサリいきましたが、花芽は残してカットしています(?)ので、来年の花は大丈夫だと思います。。。
今年一年も終わろうとしています。振り返るとまわりに色々とご迷惑をおかけしたなぁ、不愉快な思いをさせたなぁ、これはバッサリ忘れてとはいかないなぁと反省しきりです。せん定しながら、そのようなことを思っておりました。
明後日は冬至で太陽の高度が一番低いときですが、ここから春に向かうスタートでもあります。来年も今年の反省を糧にして一日一日を大切に生きたいと思います。南無阿弥陀仏。

(17:57)

2023年10月27日

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10月25日・26日に西正寺にて御正忌報恩講法要をお勤め致しました。
「報恩講」は、親鸞聖人のご命日の法要です。親鸞聖人の年回法要(皆さまがお勤めされる3回忌や7回忌等のこと)は、1周忌、2回忌、3回忌、4回忌。。。と毎年お勤めされます。
親鸞さまがお念仏のみ教えを示してくださることにより私たちが手を合わす生活ができていることに感謝し、そのご恩に報いる(お念仏のいわれを聞く)のが報恩講です。
それで最近までは、各ご家庭や地域でもお勤めされていました(今もお勤めされるところもあります)。
浄土真宗のお寺では報恩講は必ず勤修され、ご門徒も必ずお参りくださる最も大切な法要なのです。
西正寺は、昼2座・夜1座が勤修されます。夜は毎年、ご門徒の広松さんがお作りくださった竹灯籠がお参りの方々をお迎えしてくださいます。
親鸞聖人は南無阿弥陀仏の名号(阿弥陀如来のさとりの智慧)を光で表現されることが多いです。「智慧の光明」「不可思議光」などなどです。その光のはたらきをいただいて、お育ていただく我が身をナンマンダブツと喜べた2日間でした。

(15:57)

2023年08月06日

今日8月6日は広島への原爆投下「原爆の日」です。
78年前のこの日も、今日と同じように暑い一日だったと聞いています。
ひとりひとりが、戦争のおろかさを知り平和とは何かを考えてみたいものです。

西正寺は、7月28日(西正寺縁起の日→西正寺HP)に「岩屋城戦犠牲者追悼法要(いわやじょうせんぎせいしゃついとうほうよう)」を勤修しています。追悼とは、さかのぼって当日の心を今の自分の机上に刻むことです。イベントではなく、死者を偲んでおしまいということでもありません。

7月28日は、寺田蝶美さんの筑前琵琶演奏と歌唱により岩屋城戦の光景が浮かび、諌山岳陽さんの吟詠により戦(いくさ)にいのちをおとしていく人々の心情を思い、自他共に心豊かに生きることのできる社会をどう実現していくのかを、ひとりひとりが『仏説阿弥陀経』に問いました。

毎年のこのご縁を大切にしたいものです。

※写真は寺田蝶美さんより提供

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(21:35)

2023年05月14日

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昨日は西正寺で降誕会法要をお勤めしました。
親鸞聖人ご生誕850年にふさわしい大変華やかな法要になりました。

お勤め後、コーロ・ぼだい樹(西正寺合唱団)による合唱は、コーロ定例会の様子も再現されて楽しいものでした。歌声も「本番に強い」と聞かせていただいていた様に力強く、練習の成果を感じられてすばらしかったです。音楽ストレッチもにぎわいました。団員募集中ですので、どうぞコーロ・ぼだい樹へふるってご参加ください。

次のゲスト演奏は、さらに圧巻でした。
お二人の仲の良さが音に乗っているのでしょうか、堤麻衣子さんのヴァイオリンと野中真由美さんのサキソフォンが互いに響き合って本堂が幸せホルモン満杯でした。堤さんの世界唯一ミニバイオリン演奏、野中さんの手話歌唱など感動に心が震えるほどでした。おニュー(?)衣装もさわやかでステキでしたよ。

本当にアッと言う間、充実した時間でした。外は小雨でしたが、本堂内は初夏のさわやかな花々が咲き乱れたように心晴ればれの一日でした。おかげさまです☆彡


(15:38)