神社と寺と交通安全ステッカー

趣味で巡っている神社と寺と、交通安全ステッカーについてつらつらと。

カテゴリ:青森県 > 青森市

637.諏訪神社
所在地:青森県青森市栄町1ー4ー26
 青森港の守護神として知られる諏訪神社。595.青森寺に隣接しています。平安時代中期の西暦1004年~12年頃、陸奥守の藤原実方公により勧請された、1000年程の歴史をもつ古社です。江戸時代に入り、青森港が開港された折、開港の守護神として、最初の鎮座地である浪打から堤川の中州へ遷座し、以来津軽藩主や周辺住民のあつい信仰を受けるようになりました。明治5年、青森市内で起こった大火により社殿が焼失し、現在地へ遷座。戦中は空襲のために再び社殿が焼失。その後は合浦公園にあった招魂堂を移設して拝殿を復興させています。昭和になってから造営された本殿は神社らしい建築ですが、拝殿とは雰囲気が異なるのはこういった事情のため。
 こちらの神社は「イルカ参りの宮」としても知られています。江戸期には、現在の鎮座地よりもさらに下流、河口付近の中州が境内地であり、例祭の日にはイルカ達が境内手前まで遡上してきて、参詣していったという伝承があります。工藤白龍著「津軽俗説選」には、白いイルカが参詣する様子が描かれています。
 手水は他の神社では類を見ないイルカ型のもの。参拝当時、拝殿内にはイルカのねぶたも奉納されていました。
637.諏訪神社 青森市
 交通安全ステッカーは、樹脂盛りの楕円形シールタイプ。諏訪神社の梶の葉紋を中央に、社名と交通安全の印字がある王道のデザイン。

595.青森寺
所在地:青森県青森市栄町1ー4ー24
 真言宗智山派の寺院、青森寺(せいしんじ)。青森の中心市街地から東側、国道4号線が走り、堤川に架かっている堤橋の側にあります。成田山新勝寺の青森分院。明治21年に不動堂が建立され、23年に成田山新勝寺より分霊を祀り、正式な分院となりました。その後戦中の空襲により一度全焼してしまいますが、昭和35年に再建されています。その際、本州最北端の分院であることから、御本尊である不動明王像を北向きに安置して、北方守護の役割を担っています。
 弘法大師像を中心として、いくつかの像がガラスのショーケース的な感じで並んでいる建物が印象的。それぞれの説明が丁寧に記されています。
595.成田山青森分院
 交通安全ステッカーは円形シールタイプ。寺院の名前である青森寺は入っておらず、成田山の分院であることを前面に押し出した形のデザイン。赤青黄の信号機カラー。

516.久須志神社
所在地:青森県青森市久須志2ー2ー2
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 青森駅の南側、国道7号を渡った先に鎮座する神社。周辺地域の地名の由来となった、地域の鎮守です。
 全国に複数鎮座している久須志神社の1つ。その名の由来は、もともとが薬師堂であったため、明治の神仏離合の際に神社となったところは「薬師」を「くすし」と読み替えたことにあります。
 津軽では寺社での宵宮を「よみや」と呼び、初夏から晩夏にかけて、毎日のようにどこかで開催されています。久須志神社のよみやは青森市内ではかなり規模が大きいもので、多くの露店が並ぶようです。私が最後によみやに行ったのはもう随分昔のことになりますが…津軽の夏の風物詩、また参加してみたいものです。
516.久須志神社
 交通安全ステッカーは、横長のシールタイプ。結構な大型。神紋があまり見かけないデザイン…菊紋なのでしょうか?

65.浪岡八幡宮
所在地:青森県青森市浪岡大字浪岡林本121ー2
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 合併して青森市になってしまった旧浪岡町の鎮守、浪岡八幡宮です。東北の有名な神社の例に漏れず、坂上田村麻呂の東征がその起源となっています。浪岡城主や弘前藩主による信仰を受けました。○○三大なんとか…というのは日本全国どこでも聞きますが、この浪岡八幡宮は津軽三大八幡の一角です。(他の2社は2.弘前八幡宮と白八幡宮[鰺ヶ沢町、未参拝])
 津軽地方は相撲が比較的盛んな地域で、ここの境内には土俵があります。幼児の泣き声を土俵上で競わせる神事「泣き相撲」というのがありますが、東北ではこちらの神社で行われるものが最も有名なのではないでしょうか。例年お盆の時期に行われているようです。
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 紅葉と降雪、時期が合えば両方が見られます。東北ならではの風景かもしれません。
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 味のある馬の絵。落書き感と神聖な感じの絶妙なバランス…?
浪岡八幡宮
 樹脂盛りタイプのステッカーです。社務所は普段は無人ですが、境内に管理をしている方のご自宅がありますので、そちらに連絡しておくとお守りをいただけました。

38.善知鳥神社
所在地:青森県青森市安方2ー7ー18
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 地元青森津軽の国から、青森市の善知鳥(うとう)神社です。青森市の中心部で、三角形の珍妙な珍しい形の観光物産館アスパムやベイブリッジを擁する安方に鎮座しています。
祭神は港町らしく海運に関わる市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)などですが、航海安全祈願というよりは、諸地域の郷社としての色濃い神社です。境内は非常に綺麗に整備されており、神主さんも巫女さんも常駐です。
 初見では読めないこの「善知鳥」ですが、実在する海鳥の名前です。この鳥、親が「ウトウ」と鳴くと子が「ヤスカタ」と答えるという伝承があり、鎮座地である「安方」の地名はここからきているのでしょう。北海道と同じく青森もアイヌの影響が感じられる地名や文化がありますが、「ウトウ」という響きと読みも、アイヌがらみのような感じがします。
 青森市が「青森」の名を冠する以前は「善知鳥村」であったと言われています。ただこれには諸説あり、実際は違うという説もあるようです。しかし、能の演目「善知鳥」の舞台として外ヶ浜が登場することからも、この辺りに善知鳥という地名があったことは確かなのでしょう。そうした経緯からここ善知鳥神社は「青森市発祥の地」とも言われます。
 「田酒」で有名な西田酒造の酒にも、「善知鳥」という銘柄があります。田酒の影に隠れていますが、知る人ぞ知る名酒です。大吟醸百四拾善知鳥、販売本数が少なくなかなか味わえないですが、機会があれば是非。
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 ちなみに、豪雪地帯なので冬はこんな感じです。雪国の神社は冬になると物理的に参拝不可能になるところも数多くありますが、さすがにここは市街地なので除雪が行き届いています。雪の神社は北国ならでは。千葉に移住してきてからはほぼ見ることがなくなったので、少し残念。 
善知鳥神社
 樹脂盛りタイプのステッカーですが、形がちょっと珍しいです。中央には善知鳥。横長の盾形で、車に貼るとちょっとエンブレムっぽくてカッコいいです。ちなみに汎用型の楕円ステッカー、円形で「UTOU SHRINE」となぜか英語のみのデザインのステッカーもあります。市内を走る車は、案外「UTOU SHRINE」のステッカーが多かった印象です。国際派?

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