2005年06月29日

サンデー感想鬱時期(26号〜29号)version

 しばらく休んでいた間のサンデーの感想です。
 ぶっちゃけ不完全も甚だしい内容ですが、お蔵入りさせるのもなんなので公開します〜。

 
金色のガッシュ!!

・ファウードの復活
 これに関してはとにかくラピュタネタで攻めようと思っていましたが断念。せめてリオウが眼鏡をかけていてくれれば! (くれれば何だよ)
 最大呪文オンパレードやファウード復活のあたりは個人的にはもうちょっと迫力が欲しかったかもしれません。雷句先生特有の線の細さとフキダシの小ささが今回もものっそいマイナスに働いてしまったような気がします(特にファウード復活絶叫時のフキダシの小ささは致命的か)。呪いが解けた時の集合場面とかそのへんの細かい部分は実に「らしく」て良かったんですけど。ううむ、もったいない〜。

・呪い
 「月の石」同様、結局理屈も何も説明されないまま終わっちゃいました。結局ファウードとは何の関係のない「リオウの固有能力」ということでFAでしょうか? 呪いがあっさり解けたのはリオウにとっても呪縛の継続はかなりの負担になっていたからでしょうね(だから呪っておく必要がなくなったら速攻で解除せざるを得なかったのだと思います。でなければ封印解除しても解かない方が絶対有利ですもんね)。でもそれならそれで「リオウの能力は呪いをかけること」「呪いはかける方にも凄い負担になるのですぐに解除した」程度の説明は欲しかったです。

 というか、それなら十人がかりでリオウをボコって「呪いを解く気にならなければキサマを(以下略)」と脅せばそれで済む話だったと思わなくもなく。ファウード関係ないんならね。

・寓話「かわいそうなりおう」
 あと90分で強制送還される運命を知らないリオウの三日天下っぷりにやっぱり某青二才の影がちらほら。「なぜファウードのことを知っていたのか」などと合わせて、本名が「ロリオウ・パロ・ウル・ファウード」であるとか王家の末裔がどうとかいう説明が入ってくれたら最高に楽しいんですが。どうでもいいけどロリオウってすごい嫌な響きですね。ロリ王。ほんとどうでもいい。

・気持ち悪いキャンチョメ
 せっかく大活躍してるのに(笑)。でもそのセリフには納得してしまいます。強いキャンチョメなんてキャンチョメじゃないやい!

・清麿の罠
 なるほど、上手いなあこれは。あの状況下ではベストに近いんじゃないでしょうか。

・ファウード編終了時の生き残り予想

 ガッシュ・清麿=確実に安全圏。理由は「主人公だから」。
 ティオ・恵=同様に安全圏。理由は「ヒロインだから」。
 キャンチョメ・フォルゴレ=安全圏。理由は……察して。
 ウマゴン・サンビーム=安全圏。ここで人気者を切るとは思えない。
 ウォンレイ・リィエン=リタイア。もう役割は果たしたと思う。
 モモン・エル=リタイア。モモン自身の物語はもう終わっている。
 リーヤ・アリシエ=たぶんここでリタイア。ファウード編使い捨て。
 アース・エリー=リタイア。最後の三大奥義を見せ場に散る。
 カルディオ・サウザー=こっそり生存。ウマゴンシナリオの要に。
 テッド・ジード=リタイア。最愛の者死守イベント発動→送還。
 チェリッシュ・ニコル=リタイア。テッド組とひとくくり。
 リオウ・バニキス=確実にリタイア。今回のラスボスだから。
 ロデュウ・チータ=リタイア。小悪党臭がプンプンだから。
 キース・ベルン=地味に生存。バリーシナリオ用。
 ザルチム組=リタイア。生かしておく理由がない。
 バリー・グスタフ=生存。というか出番なし。
 ゼオン・デュフォー=生存。今編後は出番激増。
 パピプリオ・ルーパー=ちゃっかり生存。そんな気がする。
 ブラゴ・シェリー=生存。今回の出番はたぶんない。
 ほか、名もなき魔物達3名=リタイア。むしろ生き残りが出たら神。

 こんなもんでしょうか。石版魔物編直前(9巻・LEVEL84)の時点で残り40体アナウンスが出て、それから「ゾフィス」「ビョンコ」「パティ」「バランシャ」「キッド」「コーラルQ」「アースを迎えに来た魔物」が抜けて33体。そして上の23体を引けば「まだ未登場の魔物」は多くても10体になります。そのうちのどれほどが生き残っているのかはわかりませんが、そろそろ展開的には終盤にさしかかって「金色のガッシュ!!」という漫画の全体的な流れが見えてきたような気がしますよ(今回のイベントはたぶん「ファウードの力を得た最強の魔物ゼオン誕生」の前フリだと思います)。でもあれから二年以上やって七体しか帰っていないということは、単純計算だとラスト一人になるまであと九年くらいかかるということに(笑)。これならバンダイも安心ですね!


 
名探偵コナン
・満君救出編
 ちょっとやそっとじゃいくらなんでも「死んじゃう」ってメールは使いませんよねえ。これはかなり本格的にヤバかったのかもしれないですよ。なんでもないフリをしているけれど。

・潮干狩り殺人事件編
 これまでいろんなサークルを見てきましたが、貝専門のサークルは流石に初めて見ました。やるな愛好貝。四人のうち二人くらいは本物の貝好きではなくノリで参加してると見た。


 
MAJOR
・吾郎のアプローチ成功
 とんとん拍子というかなんというか。スポーツの真髄は精神性にあるはずなんですが(スポーツがなんでもありではなくルールに則って展開されるものである以上、秩序を守ろうとする意識は何より大切なはずです。この間の「ケンイチ」の柔術の不殺論にも通じるものがあります)。吾郎は精神性を体現できているとは思えませんからどうものめり込めませんねえ……男からモテモテなのは愉快で大歓迎なんですけどね。

・昔の仲間たち
 唐沢と薬師寺はうろ覚えだけど香取と阿久津はバッチリ覚えてた僕はおかしいですか?

・ジャイロフォークあれこれ
 それなりに納得。実は私、この漫画の昔のことについてはあまり詳しく覚えていないのですよ。だからこれまでのアレコレとちょっと整合性がつかなくてもあまり気になりません。つまり、これまでフォーク習得にどれだけ手間がかかっていても「そうだったっけ?」で済んでしまうのですよ……。


 
結界師
・黒芒楼あれこれ
 顔見せ。基本的に美形男がいないあたりに田辺先生の覚悟を感じます。神田さんの友人がふたりとも美少女変換の難しい造形だった時にも思いましたが、この漫画は安易な外見的萌えに支配された現代ヲタク世界に真っ向勝負を挑んでいます。おお同士よ。
 閑話休題、「烏森はかつて一度、主が入れ代わったことがある」 というのはやっぱり「ウロ様→まだ見ぬラスボス(※)」のことを指しているのでしょうか。ん? でもそれだとラスボスが烏森の力を味方につけたということになってしまうから、封印説とは微妙に食い違うよなあ。うーんと? ラスボスを直接封印している存在が他にいてそれが現在の主なのかな? でもそんな存在がいるなら墨村・雪村で神様扱いして崇めていても不思議じゃないはずだけどなあ。むしろ今の主は「死んだと見せかけ、実は人間以外の何かになって今も烏森に留まっている時守」なんでしょうか? 人間と妖の境界関連の話が最近多いのはその伏線? ううむ、流石に材料が少なくて今は何とも言えにゃあのう。独り言炸裂でごめんなさい。

 (※)……かつて私が提唱した「烏森は白面級の大妖怪を封印している土地である説」の大妖怪のこと。流れとしては、
 (1)昔々、とんでもない大妖怪が暴れ回っていた
 (2)開祖・間時守が立ち向かったが、強すぎて手に負えない
 (3)仕方がないので烏森の地を譲り受けて大妖怪を地下深くに封印
 (4)今も時守の弟子(墨村・雪村)がそうと知らず土地の警護に当たっている
 (5)でもそろそろ復活が近い(ので、最近は異変が多い)
 てな感じ。この説なら烏森関連の伏線がだいたい綺麗に収まります。今はまだ裏付けのない妄想レベルだけど。


・パンゲアの少女KUNIE
 にしか見えませんよね、やっぱり。花島さん。




アトラさんクニエさん


 ちなみに彼女はちょっと昔にサンデーで連載されていた漫画「パンゲアの少女KUNIE」(ゆうきまさみ作)のヒロイン・クニエ。名古屋弁を操る南国出身の少女で、主人公・陽(小学生)の許婚と言い張って同居生活に突入するといういろんな意味でものすごいヒロインでした(特に名古屋弁の南国娘というあたりが)。今こんなにパンクなヒロインを出す根性のある漫画はサンデーにはないだろうなあ。いや、斑鳩や花音もパンクといえばパンクな趣向のヒロインかもしれませんが(あれをヒロインと認められる人限定)。


・限がどんどん萌えキャラ化してゆくのですが
 ここにきてツンデレ(私に言わせれば厳密には「素直じゃない属性」ですが、ややこしいのと面倒なのとでここからは普通にツンデレで統一します)属性がどんどん高まっている限たん。いや……これはわかりやすくなった、と言った方が良いかな? 初期から限たんは萌えでしたけど、その萌えを理解するのは凡人には結構難しかったですからね(例:校舎裏の爪跡→愛のメッセージだ!)。流石に初期の難度じゃついてこれない読者が多かったので、読者にわかりやすい萌えの形に変更したのでしょう。って何の話だ。

 
史上最強の弟子ケンイチ
・裏社会見学編のケンイチの立ち位置
 今回は完璧傍観者(というかヒロイン扱い)かと思ったらそうでもなく。しおりんを差し置いて良いとこ持っていきましたね。しかしそれでゴーシュを壊すのはいくらなんでもやりすぎな気が(笑)。そこまで凄かったっけ?

・裏社会見学編のしおりん
 んー、出番は多いが「可愛らしい内面」の描写が少ないので萌えには欠ける感じ。ただ闘ったってつまらない。しおりん萌えの基本はギャップでしょう!
 
・裏社会見学編の美羽のアレ
 なんだかんだで美羽は作者に愛されてると思いました。その1/100で良いから泉さんにも愛を……!

・アパチャイ編
 あぱ、読む前の印象と読んだ後の印象がピタリ一致よ。アパチャイ主役編だとどうしてもこういう話になるよ。

・しぐれ過去編
「ボクの夢は…世界中の悪党達の手に渡った“名刀”を集めて回るこ…と」
「和道一文字… 回収、完…了」
 とか?


 
MAR
・章立て閑話
 他はともかく、スノウとアルヴィスとドロシーの章はなんだかなぁ。というか無意味なカメラ目線が多いところにこの漫画の本質を感じるなあ。

・ねこの人
 ねこアレルギーとねこ嫌いは別物ですよん。くしゃみ・鼻水・涙・呼吸困難が止まらなくてもねこへの愛が全身からゆらゆらりと立ち上って愛の抱擁ですよ。某ねこアレルギーのねこ好きのえらい人が出てくるまでもなく私自身でそれは可能であると実証済みですよ! ねこ好きならそれくらい乗り越えてみせよ! (誰もねこ好きとか言ってねーから)

・(28号ラスト)ニャンニャン波→(29号扉アオリ)遊びじゃない…これは戦争なんだ
 これは価値観転換の良きとっかかりになりそうな予感。これまでは単に毛嫌いしかできませんでしたが、このハジケっぷりはひょっとすると「テニプリ」並に楽しめるようになれるかも……かも。 無理だ……

・コウガさんの憂鬱
 この漫画の悪いところのひとつに、外見的な美しさと内面的な美しさがあたかも相関するものであるかのように提示していることがあると思うのですよ。29号の妬み嫉み全開のコウガもそうですし、かつての試練の門のブモルやラプンツェル様やビショップ三人衆のエモキスもみんなそうなんですけど、この漫画ではどういうわけか醜い容姿の人間は決まって醜い心の持ち主として描かれているんですよね。まるで「醜い外見の奴は全員醜い魂の持ち主だ」とでも言わんばかりに。そしてその逆、メルサイドをはじめとする美形キャラには揃って美しい精神が用意されています(まぁトムやんみたいなのもいるから、正確に言うなら「美しい」ではなく「見苦しくない」なんですけど)。まるで「美しい外見の奴は美しい魂の持ち主だ」とでも言わんばかりに。

 でもね。
 
 少年漫画のやるべきことは本来そうじゃないでしょう? 持って生まれた外見がどうであれ、内面の輝きは誰もが磨くことができるんだよと教えてあげるのが「子供に夢を与える」少年漫画の役割のはずでしょう? 僕のように(オイ)不幸にも醜い外見を持って生まれてしまった子供から夢を奪ってどうするんですか。外見(自分ではどうにもならないこと)に拘らず、努力と心がけ次第でいくらでも内面(自分の努力で変えられる部分)は変化する、させることができる。だからこそ頑張り甲斐があるんだ。これが少年漫画としてあるべきメッセージの姿です、仮に現実がそうとは限らなくても、です。

 しかし以前にも書きましたが、僕が見る限りでは、この漫画は何よりも「格好良さ」だけを追求しているようにしか思えません。だからこそ「その時その時で格好良いこと」ばかりやらせているから話の前後で主人公たちの思考に矛盾が起きるし、この問題に関しても、「格好良さげなメッセージに説得力を持たせるためには格好良さげなキャラを使ってそれを言わせた方がなお格好良い」となり、格好良さげなキャラばかりが格好良さげなセリフばかりを喋り、相対的に格好悪いキャラは格好悪いセリフしか吐かなくなるのだと思います。

 あんまり長々と喋っても指摘から単なる悪口へと変わってゆくだけなのでそろそろ控えることにしますが、この漫画にはバトルがどうとか動機付けがどう、キャラが世界観が演出がどうこうという以前の、もっと根本的な部分に問題があるような気がしてなりません。普通の作り方(キャラクターが先にあって、それに矛盾しないように展開を作る)をしていれば、上記のようなことにはまずならないはずなんですけどね……。

 ともあれ、今後もひどい扱いをされ続けるであろう「MAR」のブサイクキャラたちに合掌。君らが美形以上に美味しい思いをすることは恐らく永久にありません。……今思えば、Mr.フックも美形じゃなかったからあんなに酷い死に方をしたのかもなぁ……。

・コウガさんの憂鬱2
 ついにナイト級も噛ませ犬扱いをされるようになりましたか。ウォーゲームも終わりが近いようです。


 
焼きたて!! ジャぱん
・和馬や冠の河内への扱いが酷いのは、河内がどうしようもないヤツだからだ!
 じゃあ我々は誰に感情移入すれば良いのですか? 河内イジメのフォローが「和馬や冠の良さをアピールする」ではなく「河内を貶める」になってしまうあたり、この漫画らしいというか何というか。これってモロに「いじめっ子の理屈」であって、いじめっ子以外の立場の人間にとっては何のフォローにもなってないと思うのは僕だけでしょうか?

・勝敗
 後出しジャンケンの法則。

・文字通りの意味での剣呑
 これを見て笑えた読者がどれくらいいたのかが気になります。最近はギャグよりその観客の方が気になって仕方がありません。


 
犬夜叉
・冥道残月波
 この技の説明を聞いて、何より先に「七夕の国」の窓の外を連想した僕はきっとマイナーなんだろうなあ。効果としては風穴とほぼ同じに思えるけれど、「持っていく力の強さ」がわからないのでもう少し使い勝手は悪いかもしれません(例えば魍魎丸の鎧甲の堅さなら、裂け目の形に切断できず穴に引っかかるかも)。つまり相手の大きさと硬さに依存しそうな予感。防御無視効果があるならこれ以上強力な攻撃もないのですが……。

・現代ラブコメ編
 やっぱりラブコメになると話のキレが段違いだと思うのですがどうか。

・朔の日と二枯仙編
 このパーティーは犬夜叉がいなくなると途端に戦闘力が激減しますね……。いやもうそろそろ他のキャラにもパワーアップさせてやっても良いような気がします。弥勒と珊瑚の合体技でラブラブ♥デジョン(単純に最猛勝も何も関係なく全部風穴で吸い込み、最後に珊瑚の薬草を大量投入して強引に治す技)とか。やるたびに弥勒が死にかけるのが欠点ですが、これならもれなく看病イベントもついてきますよ?


 
クロスゲーム
・紅葉の演出
 やっぱりあだち先生の演出力は凄いよなあ。「直接描くべきこと」と「直接描かなくても伝わること」の区別がしっかりできているので、ものっそいスローな展開でもちゃんとテーマは伝わってくるんですよね。そのテーマが適切かどうかはさておき。

・幼馴染の光と若葉
 これはひょっとして昨今の安易な「幼馴染萌え」に対する挑戦ですか? 何もしてなくても初期好感度が激高、寝坊をしっかり起こしに来てくれる、かなり強烈にアプローチしてくるなどひと通りの幼馴染属性を兼ね備えているのにあえて萌えとは違う位置に置く。素晴らしい挑戦です。この漫画は安易な記号的萌えに支配された現代ヲタク世界に真っ向勝負を挑んでいる。おお同士よ。
 というか実際こんな子が横にいたらかなり怖いと思った。まるで「モンキーターン」の澄を相手にしてるみたいだ。

・長い長い小学五年生の夏
 これって「今来ている小学五年生の夏」と「やがて来る中学・高校時代の夏」のどちらに主眼を置いた物語なんでしょうね。青葉の立ち位置を考えると今やってしまうのが妥当な気もしますが、見方によっては今の展開は「後の仲間集め」にも見えないこともなく。

・バッティングだけではない光
 あだち漫画の主人公は決まって天才ですから、そういう意味でもマジでスポーツものをやるには向かない作風と言えます。結局こんな感じの青春グラフィティ(スポーツはおまけ)に特化するのが丁度良いのかもしれません。


 
うえきの法則+
・ハイジ仲間化を前提に話すと
 能力特性は最初の仲間っぽく「パワータイプ」のようですね。あとの仲間能力としては「バランスタイプ」「飛び道具・スピードタイプ」「回復・補助タイプ」「変則知略タイプ」なんかがいればパーティーバランスが取れるかと。植木は……普通主人公はバランスタイプになるもんですが、今回はどうなるのやら。無印の頃はパワータイプだったけど今回は無難にバランスタイプ? それともあえて変則タイプで無茶をするのかな?

 (ちなみに無印の面々は「植木:パワータイプ」「鈴子:弱めのパワータイプ」「佐野:変則知略タイプ」「ヒデヨシ:極端な変則知略タイプ」「森:さらに極端な変則知略タイプ」となっており、極めてバランスの悪いパーティー構成でした。だから最後まで上手な連携が取れなかったんですが)

・筋を通す
 福地先生の良いところは「どんなキャラが読者に好かれるのか」わかってるところだと思います。

・お金の引力の話
 成程成程、これは結構面白いですね。こんな感じで「どうしてそのキャラはその道具にその効果を選んだのか」ジョジョ並に全部きちんと設定されていたら読み甲斐がゾクゾクするほど劇的に増す気がします。そこに信念とか絡んでいたら尚更。他のキャラでもこーゆーのやってくれないかなあ。


 
ワイルドライフ
・政治家って
 この間のリーダー論とも関わってくるのですが、この職業だけは過程より結果を優先させるべきだと思うわけですよ。つまり「自分の手を汚してでも目的を成就させる覚悟」が必要なんじゃないかと。具体的に言うなら、アニマルポリスを設置するという目的のためなら、例えどんなに不本意でも死領の力や父親の大物議員の力を利用する覚悟が必要である、ということです。私の主義に反するからと言って何もしない奴より、行動原理を二転三転させても結果を出す奴の方が政治家として優秀である、と言い換えても良いかもしれません。もちろん何をやっても許されるなんてことは当然ないですから、その責を咎められた時には甘んじてその報いを受けなければなりません(だから覚悟が必要なんです)。

 あー、なんの話でしたっけ?
 
 そうそう、つまりですね、己の理想うんちゃらって言ってるうちはこの千彰はんは政治家として二流であるような気がするのですよ。政治家なら自分のことはさておいて政治的な目的を達すること(この場合の目的とはもちろん民の幸せです)だけを考えなければならないんじゃないかと。他のほとんどの職業と違って、政治家という職業はダイレクトに大勢の幸せを左右しますからね。絶大な権力には絶大な責任と絶大な義務がついてくるものなのです。自分のことに構っている暇はほとんどありません。多分。だからこそ政治家ってのは偉大なんだと思っているのですが……。

 ……まぁ、彼女の目的は「政治家になって○○したい」ではなく「政治家になりたい」で完結しちゃっているようなので、そもそものスタートラインにさえ立っていないような気もしないでもないですが。

・前例作りの自傷行為
 これは熱血性だけではなく鉄生の異常性の演出も兼ねているのでしょうが……正直、周りの人間からしてみればたまったもんじゃないよなあ、いきなりスプラッタというのは。観月さんとかトラウマになりそう。

・水族館盗難編
 たぶん設備に不備があったものだと予想。つまり誰も盗んでいない。どこか、魚や蟹が水槽から移動できる(そして出られなくなる)スペースがあるんじゃないでしょうか。


 
ブリザードアクセル
・花音の演技(1848ラデツキーの和平交渉)
 やっぱり「ジャぱん」との比較になってしまいますが、パン勝負で妄想物語を展開するよりスケートの演技で展開させる方がずっとスマートですね。最初に食べた時のインパクトが全てであるパンと違ってスケートの場合は演技自体に連続性(物語性)がありますから、妄想物語とのシンクロが物凄く自然で素敵です。ひょっとしてこれって「ジャぱん」を読んで「この手法ならスケートの方が映えるのになぁ」と思って描き始めた漫画……なわけないか。

「おめえ、よっぽど練習したんだべな」
 五反田は花音の演技の回では小物丸出しだったものの、選考直前の描写ではしっかりフォローが入っていて何よりです。そうですよ、僕は吹雪のこのセリフが聞きたかったんです! 才能だけでもなく努力だけでもなく、才能人と努力人が相互にリスペクトしてスパイラルを巻き起こすのです! 鼻水まで噴き出した時にはどうしようかと思いましたが、この扱いをしてくれるならとりあえずは納得です。

・選考風景について
 でもその五反田の扱いの変化もきっとここで城島と憲二(仮)に論争させるためのものだったんだろうなあとは思いますが。でも、ここできちんと「才能重視派」と「完成度重視派」が討論してくれたこと、つまり単一な価値観が場を支配していないのは読んでて気分が良かったですよ。
 というかですね、二人の話を統合すると「不屈の精神と博愛の精神をもつ82歳の老将軍」を表現すれば完璧だったに違いないのですよ! カッコイイじじい萌え最強説ですよ。それなら曲のメッセージにも近いし。そこに考えが至らなかったのはひとえにみんなにじじい萌えの魂が足りなかったからです。みんな美少女とか美少年とかだけじゃなくて、もっと齢を重ねた渋味のある格好良さに目を向けようぜ!

・六花登場
 ああ、バカップルがどんどん遠ざかってゆくよう……。どうせだから一目惚れしてほしかったのに〜〜。


 
兄ふんじゃった!
・崖の回
 前掲の「からくり」と連続して読んだら思わずニヤリとしてしまう掲載順だったようですが、僕は最初に「からくり」を読んでから「ガッシュ」など冒頭方面に戻る人間なので、せっかくの崖コンボは体験できませんでした。残念。

・英会話の回
 みんな幸せで良かった良かった。

・避難訓練の回
 これで委員長とテルキヨのフラグが立ってくれたらいいなあ色々と。保健室で目覚めた委員長に思いっきり謝るテルキヨ。「ごめん! うちの兄貴がよくわかんない我儘ばっかり言って……」最初は戸惑う委員長、しかしくすっと笑って「いいわよ……テルキヨ君。別にテルキヨ君のせいじゃないもんね」「委員長……」「それより、気絶した私をここに運んでくれたのはテルキヨ君でしょ? ごめんね。ありがとう」ドキッ…「いや、それは当然のこ」「テルキヨの優しさが身に沁みたか」「ちょっといい感じのところにハイ来たー!」

 畜生兄め。でも良いんだ。委員長のドキドキはもう止まらないから。 (いい加減帰って恋)

・瘤之内くん遊びに来るの回
 遊ぶ場所を瘤之内くんの家に移しても無駄だと思います……(理由は言うまでもなし)。


 
クロザクロ
・傀牙と蒐集者の秘密
 ……散々煽って明かされた衝撃の真実の割には、正直「そんなもんだろうと思っていた」というか、そんなに衝撃でもなかった感じです。だって他に説明のしようがないんだもん。蒐集者の掘り下げも傀牙の掘り下げもしてないのでいきなり関係を明かされてもいかんともしがたく。このへん「うしとら」は見せ方が上手かったんですけどねー。

・囚われの白爪について
 御形の囚われシーンは一週引っ張るくらい派手に扱われていたのに薺っちの囚われシーンはほんの2コマで適当に扱われているあたりにこの漫画の本質を見ます。しかし囚われるのはやっぱり御形なのですか。どっちかというと御形は攻めで薺っちが受けだと思うんですけどねえ(九蓋さんはリバーシブルです)。最近はいっそ攻めを攻めるのがブームなんでしょうか? (何の話だ)

・新しい武具
 パワーアップって言っても、わかりやすく新しい技が使えるようになったとかそういうのじゃなくて、もっと地味に破壊力が(若干)増したとかスピードがちょっと速くなったとかそういう感じなんでしょうねえ。というか必殺技に名前がない、あるとむしろ違和感を覚える少年バトル漫画ってある意味凄いな。

・集結しつつある勢力たち(27号時点の感想)
 このままだと「幹人」「菘・蘿蔔」「萩・芒」「スナフキン」がバッティングする模様。まだ第二の試練なのに相変わらず展開が早いなあ。白爪の他の面々は来るのかな?
 とりあえず実力的には「スナフキン」が頭ひとつ抜きん出ていると思って間違いないでしょう。「幹人」は今回はザクロ休養宣言してますから、どんなに頑張ってもせいぜい黒棘と渡り合うくらいが精一杯か。「菘と蘿蔔」は今回実力を出してしまうかどうか怪しいのでどうなるか予想が難しいな。「萩・芒」はたぶん前半は健闘するけどスナフキンの前に敗れ去ってしまうものと見ました。

・集結しつつある勢力たち(28号時点の感想)
 ということでまずはいきなりスナフキンが到着、幼女コンビとバトルになりましたがあっさり決着してしまいました。どーすんだこれ。このままじゃ誰が来ても結局スナフキン圧勝で終わってしまうじゃないですか。というか幼女コンビの技は他の蒐集者に比べて随分特殊な気がしますが、これも武具の力なんでしょうか? 武具の定義がまだ良くわかりませんけど(今までにわかっている特徴は、(1)傀牙の体組織を破壊できる、(2)使い手の身体を侵食する、(3)蒐集者の意思に応じて多少の変形をする、といったところ。具体的な特徴ばかりで、「要するに何なのか」がさっぱり説明されていません)。でもまぁ、スナフキンの能力はもっとわけがわからないし、これはこれでいっか!


 
ハヤテのごとく!
・序章終結
 んー、というわけでとりあえずギルバート撃破をもって序章終了、と。なんか絵が結構荒れていた気がしますが(例えば「用意してあります」 のコマの左手とか)、展開的には王道を押さえていて割と普通に楽しめました。個人的にはもっともっともっとパンチを利かせて見開き大ゴマのひとつでもドカン!と入れてほしかった(絶対その方がハヤテの格好良さや強さが際立つから)のですが、あまり文句ばっかり言うのもアレなので一応は楽しかったですよ〜っと。

・首都警特機隊(ケルベロス)
 詳しくはこちら野良犬の塒さん)を参照のこと。簡単に説明するなら有名アニメーター・押井守氏によるアニメ映画「人狼 JIN-ROH」に登場する主人公の所属する組織ですね。暴徒や犯罪集団の跋扈する首都圏にて圧倒的な機動力と打撃力をもって治安を守り続けてきた第三武装集団で、このマシンガンをこんな感じで問答無用にぶっ放しまくるそうです(直接観たわけではないので付け焼刃の知識ですが)。上記サイト掲載のポスターの主人公の手にもこのマシンガンのシルエットを伺うことができます。

・んでもって新展開ですが
 短い期間に展開をやたら圧縮していたのは、伊澄の滞在期間の問題の他に学校の再開に間に合わせるという理由もあったんですね。成程、確かにちょっと考えればすぐ思いついて然るべきだったのに全然眼中にありませんでした。反省。

・マリアさんのキャラについて
 トイレ程度のことで照れるキャラでしたっけ……と思ったら割と初期にも風呂場で普通に慌ててましたよね。どうもこの手の有能メイドさんキャラは下ネタ耐性がえらく高いという思い込みが自分の中にあるので、マリアさんがこう純情に慌てていると未だに違和感を感じちゃいます。ってそういうステレオタイプを抱いている時点で確実に毒されてる、毒されてるよ自分!?

・顔面ねこ
 夢です。一度やってみたいなあ、立った状態で頭部にねこを密着させるのって……(うっとり)。うちのねこにそこまでの根性はないからなあ。だらしなく寝てるとこに単に顔を突っ込むだけなら楽勝なんですけどそれじゃいまいち有難みが(全然関係ない話になので以下略)

「ご…ごめん…」

 (前回の「ハヤテ」感想より)
 恐らくこの漫画の終了条件は「ナギがハヤテに謝る」ことだと思うので、そのシーンが描かれるのはきっと最終回近くになってからの話なのではないかと思います。

 ……謝っちゃった。

・白皇学園編
 様子見。新キャラの桂先生は分類すると何キャラになるんだろう?


 
いでじゅう!
・屋上にて
 あそこはあんなモノローグでささっと済ませるんじゃなくて、もっと一話丸ごと使うくらいの勢いでじっくりやって欲しかったと思います。あんな人気投票結果発表なんかに一話使うよりも他にあるじゃんよなあ。


・そして、中山さん

「去年の夏…もしかしてあの時も…

 新人戦の……林田先輩のことをあきらめようと決心した、あの時も…?
 思い返せば…
 私が辛そうだった時には いつも側にいてくれたような気がする…」


 てれれれってってってー♪

 なかやまさんの よびかたが なかやまさん から よめ に かわった!


 うおおおお嫁ェエエエエエ!!

 ヤバイ! これはヤバイ!
 萌え悶えてしまう!
 嫁がかつてないほどに可愛すぎます! なんだコレこの私にどうしろと言うのかねモリ先生は! このですね、背景に半分埋没したハジ線顔とか可愛すぎて堪らないわけですよコレ! いや外見的な可愛さもそうなんですけどこの乙女な精神もニャハハというかニャンニャン波グゥワ―――!!

 畜生、魂の大部分をもってかれた……流石オレの嫁、桁違いの破壊力じゃねえか! これならヤマカムさんもついリンクの張り方を「クハラ発言」と間違えてしまうわけだぜ。
 だがまだオレは朽ちるわけにはゆかぬ! あのにっくき皮村から嫁を奪い返さねばおちおち死んでもいられぬわ! 奴は確かに良い奴だが決定的に誠実さに欠けておる! 恋愛ゲームにおいて奴はゲームルーザーのはずなのだ! そんな奴に我が嫁を奪われてたま


 

てれれれってってってー♪

よめの よびかたが よめ から つま に かわった!


妻ァアアアアア!!


ヤヴェー! ヤヴェー!

萌え死んだ!

あ、あ、妻キタ、妻こっちキタッ!!
妻すげッ妻すっげーよッ!!
妻すげッ妻すげッ!!
  _  ∩
( ゚∀゚)彡 さくみッ! さくみッ!
 ⊂彡
 _   ∩
( ゜∀。)彡 さくみッ! さくみッ!
 ⊂彡
ほッほああッほあああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーほあーーーーーーーーーーッッッ!
妻sugeeeeeeeeeeee!!!!!



……なんというか、それくらい良かったです(この元ネタわかる人はいないだろうなぁ……)。中山さ……いや、妻最強説。


・次号最終回
 今更抵抗する気もありませんが、純粋に悲しいです。引き延ばすまでもなくまだまだ続けられたと思うんですけどねえ。個人的に最近のこの漫画はめちゃめちゃ面白かった。でも敗因(?)は正直いくらでも考えられるのが鬱です。最近は掲載順が低かったってのもきっと少なからず原因になっているんだろうなあ。所詮読者の8割がアレなサンデーではバカップル全開の漫画は受け容れられない運命なのね……しくしく。


 
最強! 都立あおい坂高校野球部
・高校野球の応援風景
 かつてその中に(かなり積極的に)身を置いていた者として、この風景はひどく懐かしいなあ……。人生の黄金期だったもんだぜあの頃は。

・ピンチ、またピンチ
 このピンチ描写はかなり上手いですよ。細かいところは壁ハウスさんサンデー27号感想(あお高特化編)に詳しいですが、これでもかこれでもかと悪条件を突き付け続けることで緊迫感と絶望感を煽る手法は流石です。また、野球に詳しくない人間にもわかりやすくピンチであることが伝わるのが自分の中で地味に高ポイントだったり。知ってる人だけが楽しめてもしょーがないですからね。

・瀬川君について
 きっと多くの方がお気づきになっていると思いますが、あお高の主要メンバーは苗字と名前の最初の字が同じになっています(キタオオジキタロウ、マツカタマサハルなど)。しかしどういうわけか瀬川君だけは苗字と名前が一致していないのです(セガワケイ、瀬川恵)。今までこれはどういうことなのか全然わからなかったのですが、今回の展開を見るにひょっとするとこれはリタイアの予兆だったのかもしれないと思い始めています。現行の高校野球の規約では「途中入部の選手」がそのまま大会に出場できるのかはまだ確認が取れていないのですが(日本学生野球協会憲章などを見る限りでは、そういった途中入部部員に参加制限を加える項目は見られませんが……でも規約じゃなくて憲章だからなあ)、ひょっとすると瀬川君は途中でリタイアし、他の「苗字と名前の最初の字が同じ」生徒がナインに新規参入する可能性があるのかもしれません。


 
見上げてごらん
・早坂君のサングラス
 どういうわけか誰ひとりとしてそこにはツッコんでませんが、これをつけたままで圧勝だから実際の実力差はもっとかけ離れていると考えて良いんでしょうね。外した時の「本気モード」が今から楽しみです。分身や発煙や発光くらいやってのけないかなあ。わくわく。

・了のやってること
 はスルーの方向で。しかし坊主の彼は災難だったなあ(結局スルーできてない)。


 
道士郎でござる

・達吉、武士にの巻
 彼はもともと素養があった気がします。あとは道士郎というきっかけがあったかなかったかという話。

・早乙女、変態にの巻
 ロリコンと子供体型好きはたぶん違うのだけれど、外からはたぶん区別がつきません。可哀想に。

・麗一兄貴、ちょっとだけ影響されるの巻
 んー特に言うことがないです。道士郎の足の治療速度が少し気になるくらいで。


 
こわしや我聞
・修行完了
 あれ? これって理来さんを呼んだ意味がほとんどないのでは……?
 というかさなえはん、会社の人間に相談もさせず社長一人に修行を決断させたのはあんたじゃなかったのかね。あの場の「本当の正解」は「即答せずにせめて國生さんと相談してから」だったの? つまりさなえさん裏GHKメンバー説? 百戦錬磨の仲人さなえの本領発揮ですか? 若造ばかりのGHK本部にはもう任せてられないね、このあたしが直々に出てやろう。良ッく見とくんだよ! ああもう何言ってんだか。 (ほんとにな)

・如月のパワーにしびれる珠
 如月と珠のコンビ(否カップリング)は意外と絵になりそうですよ? 少なくともかなちんと如月よりは。

・巨大橋梁を一撃粉砕
 こりゃ重機・発破の経費が浮くどころか一切かからなくなるんじゃないでしょうか(あ、瓦礫の撤去は流石に無理か)。というか、我也が健在だった頃は恐らくこれ以上の効率だったわけで、彼がいなくなってから工具楽屋の経営が一気に赤字に突入したのもこりゃ納得ってもんです。砕・追功穿の技の強化演出もさることながら、こういった方向にも設定の繋がりを感じます。あとはこれが無茶なパワーインフレに繋がらなければ良いのですが……。


 
思春期刑事ミノル小林
・今田中くんの話
 この話って結構コミュニケーション不全の教訓になりそうな気がしますですよ。私も不全のきらいがあるので気をつけねば。

・ミハルの暇潰しの話
 僕らの世代は学校が休みになっただけでも小躍りものでしたが、最近は違うんでしょうか。平日の休みってのは休日の休みにはないワクワク感に満ち溢れていて、これはどの世代にも共通しているものだと思っていたのに……じじいの感覚じゃもうついていけないのかのう。

・トリプルブッキングの回
 こういう時は女の子を選ぶべし。何故ならこれだけは破ると他の人間に迷惑がかかるからです(まぁ、テストの成績が悪けりゃ親に迷惑がかかる(?)し、決闘すっぽかしたらライバルの彼にその日一日不快な思いをさせることになりますけどね)。

・デコトラの回
 エロカレンダーにはエロを越えた価値が備わっているような気がするのはなぜでしょうか?


 
読み切り(ハルが来た!)

あー、えー。

はあぁーるっでえぇーすよーオオッ!

 ……あー、すいません。なんのことやらさっぱり意味不明でしょうが春が来たとか言われたらこれだけは言わなくちゃいけなかったんですよ……

 閑話休題。それで話の中身の方ですが……ぶっちゃけそれなりというか、目立つ欠点もない代わりに突出した何かも感じられなかったというのが正直なところ。この手の読み切りによくあるパターンかな、と。個人的には多少荒削りでも良いからもっと「オレ(私)はこのコマこのセリフこの表情を魅せるためにこの漫画描いたんだァ!」みたいな極端気味なメリハリと気迫があると嬉しいのですが、今回はそこまで行かなかったかなあ。まぁ、そこまで思わせてくれる人は滅多にいないんですけどね。


 
からくりサーカス
 うあーなんというかノーコメントで。
 良くも悪くも下手なことを言いたくないのです。お察しください。ごめんなさい。


 
D-LIVE!!
・火浦っちの扱い
 まさか鈴淵氏と同じだったとは……もう彼はアレですね、斑鳩の顔を見ただけで絶叫して裸足で逃げ出しますね。押し入れ斑鳩。一家に一人いかがですか?

・入社試験発言
 ということはこれまでASEは自分のとこの社員でもない人間を「ASEメンバー」と偽って仕事に駆り出していたのかァ! 詐欺だァ!
 とかいう冗談はさておきとして、実際斑鳩の扱いはなんだったんでしょうね。社員じゃないけど給料は(一万ポッキリとはいえ)貰ってるって……あ! まさか、マジで「バイト」だったのか! 連載第一回から斑鳩自身が嫌っちゅうほど繰り返してきたように! あれって方便でもなんでもなく普通に事実を語っていただけだったのか。うわあ目から鱗。

・天文学的通帳
 これはものすごい破壊の臭いがしますよ。何かとんでもないものをとんでもない数だけとんでもなく破壊してしまって、その弁償で結局預金がパアになる、そんな臭い。貧乏が身上の我らが悟たんのことです、彼ならきっとやってくれます。壊してみせますどんなものでも! (それは違う漫画だ)

・バイバイはじめちゃん
 そしてとうとう自ら「お役御免」とか言い出し、挙句敵方に回ってしまった百舌鳥さん。一人前になった主人公とその師匠の対決イベントは少年漫画伝統の展開ですが、もうちょっと焦らして欲しかったかも。百舌鳥さんが行方不明になった! 謎の敵ドライバーが増えた! 百舌鳥さんだった! みたいな。 (それじゃバレバレすぎて全然焦らしになってませんよ)


 
まとめ:
 盛り上がらないいいい。ちらほら入ってくる情報によればそろそろサンデーも改編期に突入しつつあるようなので、それに期待、ってとこでしょうね。残念ながら今のサンデーを停滞させていると思われるあの漫画やこの漫画は終わらないようですが、ちったあ新しい風も吹き込んでくるってもんでしょう。まだ未来に希望(井上和郎「あいこら」及び椎名高志「絶対可憐チルドレン」の連載開始確定)は残されているので、諦めずに待ってみようと思います。

 というか、この余波で「我聞」が終わらなければ良いんですけどね……フフフ。






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