ON the ROADのblog

96khz/24bitの ハイクオリティなサウンドをUSBに収録した作品「ON the ROAD』シリーズのブログです。 現在JAZZ File、BLUES File、SOUL Fileを発売中です。

東芝がハイレゾでオーレックス・ブランドを復活!

東芝が、CDラジオでハイレゾも楽しめるTY-AH1000を発売しました。
全国の量販店(ビッグカメラ、ヨドバシカメラ、ノジマ、コジマ)でご覧頂けます。
試聴楽曲が用意されていますが、その中の3曲がONtheROADからの楽曲です。
1.テネシー・ワルツ/シモーネ
2.クレオパトラの夢/スーパー・トリオ
3.モーニン/ワン・フォー・オール
その他、ユニバーサル・ミュージックより越路吹雪の「愛の讃歌」(渋い!)
も聴けます。
この機会を利用して、ON the ROADの音の世界を楽しんでください。
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「良い音」とは?

「良い音楽」の次に「良い音」についてお話ししようと思います。
 

「良い音」とは、ハードウエア的とソフトウエア的な側面があります。
 

ハードウエア側からいくと電気特性が良いものなどの見方がありますが、電気特性が良いから良い音に聴こえるかというと必ずしもそうで無いことはこれまでの経験上分かっています。
 

私も一時期ケーブルなどを変えると音が良くなるというのは、人によって違うと思い、音が変わるという表現をするようにしていました。やはり「良い」という言葉に主観的な思いが大きいにと感じたからだと思います。
 

それに全ての人が同じように聴こえているのかというのは実際には分からないわけです。これを言ってはおしまいですが、これもこれまで聴いてきた音楽や経験によるからだと思います。
 

また、聴きやすい音を「良い音」という方もいらっしゃいますが、音楽のジャンルによっても分かれるでしょうね。
 

スタジオでレコーディングに使用されるオーディオ・システムは、家庭用とは違い、ノイズや異音などを見つけやすいようにセッティングされていて、音楽を楽しむためではなく、粗を探すためものです。
 

その後、マスタリング工程で音決めをして世の中に作品として発売されます。なので、ソフトウエア側で「良い音」を創り上げるのは、このマスタリング作業だと思います。
 

人間の五感の中で、特に口と耳というのは、同じような性質を持っていると感じています。良く「口が肥える」と言う言い方がありますが、同じように「耳が肥える」と思っています。
 

「口が肥える」とはおいしい料理食べているとその味が分かるようになり、美味しいものとまずいものの差が分かるようになるということです。同様に「耳が肥える」とは、良い音(良いマスタリングした音楽を高級オーディオ・システムで聴く環境)で聴くと耳も音の違いが分かるようになるということです。
 

美味しい料理というのは、コックによるところがあり、その料理も万人が美味しいと言うことはなく、好き嫌いがあると思います。
 

同様に、音楽もエンジニアが料理で言うコックで、そのエンジニアによりマスタリングされた音楽が、試聴者に良く聴こえるかどうかでは無いかと思います。
 

しかし、「良い音」というのは、主観に左右されることなので、安易に「良い音」というのは間違いだなと感じました。
 

そこで、「On the ROAD」は、『行方洋一というアナログからデジタルを知り尽くしたエンジニア(=一流の料理人)がマスタリングして創り上げた音楽をなるべくマスタリングした環境に近いクォリティで聴いて頂けるように96KHz/24bitというフォーマットにして記録した作品』という言い方が良いのかもしれません。
 

改めて「良い音楽」「良い音」という言葉について考えてみましたが、いかがでしょうか?
 

しかし、行方洋一氏によるマスタリングした音楽は、奥行き感が感じられ、私は心地よく聴くことができました。それを皆さんにも聴いて頂き、体感して頂ければと思っています。

「良い音楽」とは?

ハイレゾに関わり、改めて「良い音楽」、「良い音」とは何かを考える機会ができました。
 

良い音=良い音楽では無いと私は考えます。
 

良い音楽を考える上で音楽とは人間にとってどういう存在なのかと言うことも重要だと思いますが、これはかなり長くなりそうなので、改めて書きます。
 

まずは、「良い音楽」とは何なのか考えてみました。
 

分かりやすいのは、ヒットした曲が「良い音楽」という考え方です。しかし、ヒットするというのはどういうことなのでしょう?いろんなチャートで上位に入った音楽ということですよね。すなわち、大衆音楽として多くの人に支持された音楽ということですね。
 

多くの人に支持されるためには、その音楽を唄っているミュージシャンのファンの母数に左右されます。その他、テレビやラジオで何度も聴くことで好きになる人が増えるということもあるます。
 

曲をヒットさせるためにCMやドラマのタイアップやラジオなどでのヘビー・ローテーションで顧客に刷りこんでヒットさせる手法がこれまで行われていました。
 

ヒットは、アーティストや楽曲だけでなく、マーケティング、プロモーションとタイミングによる賜物だと思います。でも、ヒットした曲が何年もの間人々の心に残っているかと言うと、必ずしもそうでは無いのではないでしょうか?
 

「良い音楽」の定義としていつまでも親しまれる名曲というものもあります。例えば200411月ローリング・ストーン誌特別版で同誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・ソング500を見ると必ずしもチャート上位にある曲ばかりではありません。例えば、9位に入ったニルヴァーナの「スメルズ・ライク・ティーン・スピリット」は全米で6位だった曲だったりします。
 

多くの曲が全米1位に輝いたにも関わらず、全米6位だった曲がオールタイム・グレイテスト・ソング500に選ばれるということは、ヒット曲=良い曲ばかりではないということですね。
 

絵画でも絵を描いたときには評価されていなくても、死後評価されたゴッホなどもいるわけですから、音楽でも同様のことがあってもおかしくないでしょう。
 

ごく一部のファンに支持され、そのファンがミュージシャンになり、リスペクトしたアーティストの曲をカヴァーしてアルバムに入っていることもあります。
 

その音楽は、そのミュージシャンを生みだした影響のある音楽として「良い音楽」として評価されることもあるでしょう。
 

一方、個人個人の趣味趣向の違いもあります。いくらクラシックが好きな方にロックの名曲を「良い音楽」と言っても聴くことはないでしょうね。
 

一言で「良い音楽」と言えてもいろいろな状況によって意味合いが違うということが分かります。

「良い音楽」というのは主観性の強い表現だと言うことですね。
 

今回「ON the ROAD」では、私たちが許諾を得られた楽曲から、それぞれのジャンル、その分野を専門に研究されている評論家の方に、それぞれの視点で選曲して頂きました。ジャズ、ソウル、ブルースという3つのジャンルで、評論家の方がその音楽シーンを振り返り、次の世代に残して聴いてもらいたい曲をカテゴリー別でお願いしました。

これは次の世代にこのような曲があったことを伝えたいというメッセージでもあります。
 

さらに全てのアーティストと楽曲に解説を書いたものを読みながら、皆さんには聴いて頂ければと思っています。
 

評論家の先生方が選んだ曲を「良い音楽」表現するのは適切ではないと思いました。「良い」という言葉には主観的な言い方ですし、趣味趣向のある音楽という分野で全ての人に「良い音楽」と思われるものは存在しないと思いました。
 

ON the ROAD」は、『音楽評論家が次世代に残したい、聴いてもらいたい曲として選曲した音楽を収録した作品』という言い方が今後良いかなと思いました。


選曲された音楽を解説書を見ながら、楽しんで聴いて頂ければと思います。