2024年11月13日

ゴジゲン「雲のふち」

こんにちは、善雄です。

また演劇をします。俳優として出ます。所属劇団ゴジゲンです。

僕は29歳の頃、自分の劇団を解散して演劇もやめようと思っていて、
でもそのちょっと前にたまたま誘ってもらって出演したのが、ゴジゲンの「ごきげんさマイポレンド」という作品で、

なんかそれが本当びっくりするくらい楽しくて

気がつくと10年経った今、いつの間にか劇団員になってるし、まだ演劇も続けてます。
あれがなきゃ今ごろどうしてたんだろと思いながら
なんの因果かまた、10年前と同じ劇場でやります。

ふいに調べてみたら、ちょうど10年前の今日が、ポレンドの初日でした。


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ゴジゲンの新作は、ちょうど1週間後からはじまります。
下北沢で待ってます。




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ゴジゲン第19回公演
「雲のふち」

足元の影がだんだん薄れていく。
見上げると大きな雲が見つめていた。
話したいことはどうでもよくなった。
さっきまでの空はどんな青色だったっけ。
青空と雲の間に、手を伸ばしてみた。
しばらくして、手を下ろした。

作・演出:松居大悟
出演:東迎昂史郎 松居大悟 本折最強さとし 善雄善雄 山﨑将平 大渕夏子

■タイムテーブル
11月20日(水)19:00
11月21日(木)19:00★
11月22日(金)19:00★
11月23日(土)14:00/19:00
11月24日(日)14:00♪
11月25日(月)19:00
11月26日(火)休演日
11月27日(水)14:00/19:00★
11月28日(木)14:00
11月29日(金)19:00
11月30日(土)14:00♪/19:00
12月01日(日)14:00

※受付開始は開演の45分前、開場は30分前

★=出演者によるアフタートークあり

♪=託児サービスあり
ゴジゲン託児事務局:事前予約制・有料(0歳児2000円・1歳児以上1000円)
公演日1週間前までにお申し込みください。
お申込みはこちら
https://forms.gle/oBtDevP7V8xrz5Az8
※託児サービスお申込み前に観劇チケットをプレイガイドにてお買い求めください。

鑑賞サポート(全公演対象):①台本貸出/②受付での筆談対応/③下北沢からの移動サポート
(①は聞こえない方・聞こえづらい方を対象にしたサポートです。ご利用希望の方はご来場前にお問い合わせ先にメールでお申込みください。)

■会場
下北沢 駅前劇場
〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-11-8TAROビル3F
TEL:03-3414-0019
「下北沢駅」東口(小田急線)、京王中央口(井の頭線)より徒歩3分

■一般発売
10月19日(土)12:00~

■チケット料金
全席自由(整理番号付)
前売 4,200円 / 当日 4,500円 / U-22 3,000円[要年齢確認証提示]

※未就学児童はご入場いただけません。
※車椅子でご来場のお客様はチケットご購入後、お問合せ先までお知らせください。

■お問い合わせ
メール:info@5-jigen.com

音楽:森優太
舞台監督:林和宏 竹内彩
美術:片平圭衣子
照明:伊藤孝(ART CORE)
音響:田上篤志(atSound) 井上林童
衣裳:小笠原吉恵
演出助手:柴田紗希
演出補佐:田中優笑
イラスト:坂之上正久
宣伝美術:本多伸二
制作:中尾莉久
運営:村田紫音・松嶋奈々夢
プロデューサー:半田桃子
助成:芸術文化振興基金
主催:株式会社momocan

■HP

https://5-jigen.com/

■ご予約はこちら↓

https://www.quartet-online.net/ticket/kumonofuchi?m=0feddcd


善雄

hr440 at 19:00|PermalinkComments(0)告知 

2023年12月31日

独善コミック大賞2023

段落テキスト


善雄です。

年の瀬ですね。独善コミック大賞のお時間です。


毎年の大晦日に、僕が今年読んだ漫画でおもしろかったものをランキング形式でお届けしているこの企画。
個人の好み、という独断だけが基準の、独り善がりのコミック大賞。


引っ越す前のブログから続けており、今回でおそらく13回目を数えます。


なので近年では、

「今年もアレ楽しみにしてる。あの、漫画のやつ」

「毎年読んでるよ。えっとほら、ブログの、漫画の、ランキングのアレ」

などと声をかけてくれる人も多くなりました。


今年は、名前だけでも覚えて帰ってください。


それでは、「独善コミック大賞2023」、スタートです!





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第10位





みちかとまり/田島列島

(既刊1巻、以下続刊)


「子供はわかってあげない」「水は海に向かって流れる」など、新作が出るたびにこの大賞でも紹介してきた田島列島先生最新作。もはや僕自身だだのファンでもあるのですが、毎回ちゃんとおもしろいからおそろしいです。今作は“ゆるふわちょいグロ神話風味ガールミーツガール”というキャッチコピーの通り、それはもうたくさんの詰め込みぶり。もともとかわいい絵柄の田島列島先生だから「ちょい」で済んでいるけど、グロいはグロいし、神話という「得体の知れないもの」へのおそろしさもあり、いつも通りのセリフの素敵さもありと楽しめるポイント多数です。こわいの苦手な方でもぎり読めるのでは…?(あくまで自己責任で)ぜひ。








第9位






タヌキツネのゴン/メガサワラ

(既刊3巻、以下続刊)


妖怪の世界で、互いに敵対している「タヌキ」と「キツネ」。そんな中、タヌキの父とキツネの母を持つゴンの、家族や友達なんかを巻き込んだ、とてもかわいくて優しいお話です。でもそれだけじゃなくて、差別や分断なんていう、世界の嫌な部分が描かれることも多々。ゴンは子供らしい部分が多めですが、優しくて強くて、間違っていることやおかしいことはちゃんと言ってくれる素敵な子です。絵柄も可愛く、安心して読めるので、いつか自分の子供にも読んでほしいなと思いました。ぜひ。








第8位


異世界サムライ 1 (MFC)
齋藤 勁吾
KADOKAWA
2023-06-22



異世界サムライ/齋藤勁吾

(既刊2巻、以下続刊)

異世界に迷い込んだ主人公が無双する、という近年とてもよくある設定ではありますが、「戦いの中で死にたい」という願いを持つサムライの主人公ギンコの、ただただ強者との殺し合いを求めているだけという行動原理がこの作品のやばさを加速させています。「死にたくない」という生物の根本原理は異世界でも存在し、常に死に場所を求める主人公の望みがナチュラルにやばいやつとして周りから扱われながらも、強すぎるゆえにひたすら異世界の敵を駆逐していくという、爽快なストーリーとしても楽しいです。注目すべきは画力。見開きを多用し、ひたすら戦いがかっこよくて気持ちいいので最高です。ぜひ。








第7位





ダイヤモンドの功罪/平井大橋

(既刊4巻、以下続刊)


主人公の少年にはスポーツにおける圧倒的な才能があって、どんな競技を選んでもその実力を発揮するだろうことを予感させるのですが、その強すぎる才能は本人や周囲を祝福するだけでなく、絶望を与えるものでもある…。構造としては「響 〜小説家になる方法〜」によく似てはいるのですが、唯我独尊の響(もちろんこのキャラも非常に魅力的ですが)と違い、主人公の男の子の望みが「仲間がほしい」的なことだったりするので、羨望や嫉妬をぶつけられて対等にみてもらえない切なさに胸が苦しくなります。才能は望んだ人や、願い通りに与えられるものではないという残酷さがつらい。みんな幸せになってほしい。ぜひ。








第6位




名前のつかない日常/たかうま創
(読切)

読み切り作品。アセクシャルの主人公が、「誰でも大好き」な会社の後輩に気に入られ、自分や他人のいろんなことを知っていくというストーリー。短編ながらキャラクターの一人一人がとても素晴らしいし、いろんな感情が揺さぶられます。単純な恋物語にはならない多様性を描きつつも、当事者達は人としてちゃんと悩み苦しんでいる。互いのすべてを受け入れることは難しくとも、隣で生きていくことは諦めてはいけない。そんなことを考えさせられる本当に素敵な作品でした。ぜひ。








第5位





8月31日のロングサマー/伊藤一角

(既刊2巻、以下続刊)


夏休みの最終日である8月31日を何度もタイムループしてしまう、高校生の男子と女子のお話。二人でループの原因を探したりしながらも、どうでもいいことに時間を使ったり、ときに心が近づいたり離れたりのラブストーリー。ドキドキさせてもらえながらも、それ以上にともかく笑えます。二人ともちょっと性格に難があるっていうか登場人物全員難がある。しかしそれがおもしろいし愛しい。ループの原因もわからないままですが、いつかハッピーエンドを見せてもらえると勝手に期待しています。たまに入る妄想も最高。とても秀逸なラブコメです。ぜひ。








第4位





君と宇宙を歩くために/泥ノ田犬彦

(既刊1巻、以下続刊)


社会に馴染む、周りに馴染むみたいなことって、当たり前のように求められるけど、それは人によってはとても難しかったりする。でもそれを自分には向いていないからと諦めるのではなく、どうにか方法を探して一歩ずつ進んでいこうとする高校生たちの物語です。この人はこうだから、みたいな言葉で決めつけてきたものが違ってたかもしれないと揺さぶられ、自分自身もどうなんだと気付かせてくれます。シンプルにヤンキー(に見える子)と、天文オタク(に見える子)の関係性も熱い。1話目だけでも最高で、おそらく試し読みもできますので、ぜひ。








第3位


金色のガッシュ!! 2 (1)
雷句誠
BIRGDIN BOARD Corp.
2022-09-16



金色のガッシュ!!2/雷句誠

(既刊3巻、以下続刊)


伝説の少年漫画「金色のガッシュ!!」のまさかの続編。謎の集団に魔界が襲われ、すごくピンチのところを、かつてのキャラクター達が成長した姿で立ち向かっていくという、ずっと胸熱の展開です。一話目から「待ってました!」と言わんばかりに興奮し、設定が少し難しいところもありましたが、すごいエネルギーでぶち破ってくれる、とんでもない熱さが健在で最高です。2巻なんかは嗚咽を漏らしながら泣きました。知らなかったけど、自分はキャンチョメ達のコンビがどうやら大好きみたいだ。もちろん前作の金色のガッシュを読んでからの方が楽しめますので、ぜひ!








第2位


住みにごり(1) (ビッグコミックス)
たかたけし
小学館
2022-04-28



住みにごり/たかたけし

(既刊5巻、以下続刊)


大人になって実家に戻ってきた男と、その家族である、父と母と姉と、兄。ホームドラマでありコメディでもあるのですが、特筆すべきは常に流れ続ける“不穏さ”。笑いながらどんどん読み進められるのに、田舎の感じというか、家族の感じというか、いつの間にか自分もドロっとしたものに囲まれて身動きも息もできなくなっているような感覚のおそろしさがあります。大きな事件が起こっているわけでもなくても、なぜか不安。居心地がよくない。でも抜け出すこともできない…こんな漫画体験、なかなか味わえるものではないです。ぜひ。








第1位





平和の国の島崎へ/濱田轟天(原作)瀬下猛(作画)

(既刊4巻、以下続刊)


幼少期に拉致され、戦闘工作員として育てられた男、島崎。彼が日本に帰国し、平和に生きて行こうとするお話。人生の長い時間を、望まない戦いに奪われた男が、たどたどしい日本語を操りながらいろんな人と関わったり、ときには工作員としての力を振るったりと単純なヒーローものとしても秀逸です。でも、ただそれだけで終わらない深みがあります。強い人が優しくあろうとする姿、争いに巻き込まれ続けてきた男がささやかな日常を守ろうとする姿に胸が締め付けられる。島崎には幸せになってほしいけど、毎回最後に残酷なカウントダウンがついていて、それもとても悲しい。平和を祈ってやみません。ぜひ。



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以上、今年の漫画でございました。

紹介できなかった良作もいっぱいです。相変わらずこの国にはマンガが溢れている。参考にしたり、なにも関係なく自分が好きな作品を見つけてみたりしていただけたら嬉しいです。

来年完結すると発表されたヒロアカや呪術廻戦の盛り上がりもすごいですし、ONE PIECEも来年か再来年に終わると言われてて大変ですし、まだまだ死ねないなと思うことだらけですね。

世界も大変なことばかりだけれど、適度に息抜きしながら、来年も生き延びましょう。
大丈夫、楽しいことだって溢れてるんだ。

それでは、よいお年を!!



hr440 at 18:00|PermalinkComments(0)漫画 

2022年12月31日

独善コミック大賞2022

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善雄です。

やってきました、今年もきました、独善コミック大賞2022のお時間です。
年始に暇だなと思ったとき、今はWebで簡単に読めるものも多いのでぜひ参考にしてみてもらえたら。

この賞もなんだかんだで10年以上やっているし、マンガを紹介する媒体も増えてるし、そろそろこう、紹介とかレビューとかのお仕事をいただいてもいいんじゃないか、この中に担当の方はいらっしゃいませんか、などと小声でアピールしつつ、今年も張り切ってまいりましょう。

世知辛い世の中で、漫画だけが明日を照らす光ですよね。気持ちの悪いことを言いました。
さて、今年の結果はこちらです!







ーーー







第10位



マリッジトキシン/依田瑞稀
(既刊2巻、以下続刊)

「使い手」と呼ばれる殺し屋が暗躍する世界で、殺しだけをして生きてきた主人公の「毒使い」が、様々な事情から結婚詐欺師の手を借りて婚活を始めるというお話。いろいろぶっ飛んだ設定ながら、絵がめちゃくちゃ綺麗だし、バトルシーンもわくわくするしで、読み応えがすごいです。ふいに見える人と人同士のシンプルな優しさも沁みます。ぜひ。








第9位



NEETING LIFE ニーディング・ライフ/筒井哲也
(既刊上巻、以下続刊)

会社を若くして退職した男が、ニーティングという、ニートとしての生活を始めるお話。家から徹底的に一歩も出ない、人と会わない、食事もゴミ出しもすべて部屋の中で完結できるようにシステムを構築して生活を突き詰める姿は、そこまでやるかという気持ちもありながら、少し羨ましくも見えます。しかしながらそんな生活だけでは終わらず、家から一歩も出ないのに巻き込まれる様々な欲望や社会現象。アパートの一室のみでここまでストーリーを広げられるというのは本当にすごいなと思うしかありませんでした。是非。








第8位

最強地縛霊と霊感ゼロ男(1)
池田恵介
ナンバーナイン
2021-03-19


最強地縛霊と霊感ゼロ男/池田恵介
(既刊2巻、以下続刊)

いわゆる「事故物件」と呼ばれるアパートの一室を借りた男。そこには最強の地縛霊少女が憑りついていたのだが、男が霊感ゼロのためになに一つ感じるものがない…というコメディ。最初は頑張る幽霊が空回るだけの話かなと思うのですが、徐々に幽霊の過去なども明かされていき、その願いや望みに切なくなります。諦めていた自分の願望がふいに与えられるという展開は、やはりどんなふうに形を変えても素敵だなと思います。地縛霊といっても全然怖くないからぜひ。








第7位

オナ禁エスパー 竜丸短編集 /竜丸
(全1巻完結)

こんなタイトルの漫画を紹介することを非常に悩みましたが、おもしろかったものは仕方がない…3作品収録の短編集なのですが、表題作などは本当にぶっ飛んでるなという印象です。その名の通り、ある行為を禁止することで超能力が使えるという世界で、地球に迫る危機を食い止めようとする男子中学生のお話なのですが…本当に、めちゃくちゃ頭もよくて知識も豊富で才能にも恵まれた人がこういうバカな設定を全力で描いたとき、どんな大変なことになるかということがよくわかります。いろんなものの無駄遣い。それゆえかっこいい。あくまで自己責任で、ぜひお読みください。








第6位



白山と三田さん/くさかべゆうへい
(既刊4巻、以下続刊)

ひょんなことから付き合い始めることになった高校生の白山君と三田さん、そしてその周囲が織り成すコメディ。「地味カップル」という言葉が示すように、二人は美男美女でもなければ、燃えるような恋をしているわけでもない。しかし愛しい。常に「なにしてんだこの人たち…」という気持ちにさせられながら、それを面と向かって否定する人もおらず、ただ当たり前に生きている人々に気付けば夢中にさせられ、不思議な優しさに包まれ、奇行とリアクションで笑わせてもらえるとても素敵な作品です。ぜひ。








第5位

ほうしょうぶしゃくらいいこ/安芸勘谷
(読切)

ジャンプ+というアプリで掲載された読み切り作品。滑舌が悪いことに悩む主人公の女の子が、放送部の部長と関わり、少しずつ変わっていくお話です。よくあるコンプレックス克服ストーリーかと思いきや、それだけに収まらない展開の秀逸さ、一つ一つの通過点の美しさが本当にお見事です。目新しい展開は特にないとはいえ、こうもまっすぐに丁寧にいろんなことを描かれると、涙腺が弛まずにはいられませんでした。短くも大事なことが全部詰まっている。サクッと読めますので、今すぐにでもぜひ。








第4位

ながたんと青と-いちかの料理帖-/磯谷友紀
(既刊9巻、以下続刊)

第二次世界大戦が終わって数年後の京都で、西洋料理人であり料亭の長女でもある主人公が、さまざまな事情で15歳年下の男性と再婚し、そこからはじまる恋愛模様や料亭の立て直しなどの物語。出てくる料理も丁寧で美味しそうなものばかりですが、なにより繊細な人間関係の描写にぐいぐい引き込まれました。恋愛面はかなり焦らされる部分もありますので、そこも含めてゆったりと楽しむといいと思います。ぜひ。








第3位

ブランクスペース/熊倉献
(全3巻完結)

とある”能力”を持った高校生の女の子と、その能力を偶然見てしまったことで友達になった同級生の女の子を中心に進むお話。2人が仲良くなっていく青春ほのぼのストーリーかなと思いながら読み進めると、若さや人間のあやうさみたいなものが常に流れていて、ずっと不穏さを感じ、続きが気になって仕方のない作品です。生きていく中でどこか感じてしまう陰鬱さ。子供のころにしていた夢想。文学作品からの引用などなど、要素は盛りだくさん。3巻完結なので、なんとか最後まで読んでほしい。読後はとても爽やかです、ぜひ。








第2位



わが子ちゃん/峰なゆか
(既刊2巻、以下続刊)

「アラサーちゃん」や「AV女優ちゃん」などでも有名な峰なゆかさんの、実体験を元にした妊娠出産レポート漫画。今年は我が家にも子供が産まれたのですが、この漫画内で峰さんに起こったことがわりと起こり、「未来日記か」と感じるほど妊娠出産あるあるが詰め込まれた作品に思えました。そんな中で、今までなんとなくおかしいと思うけど言えなかったことなどをバスバスと描いてくれる。価値観のアップデートは常にしなくてはいけないから、こういった作品が世に出てくれるのは本当に感謝です。ともかく僕が自分で「イクメン」とか名乗り始めたら殺してほしい。そう思ったくらいにおすすめです。








第1位

ダーウィン事変/うめざわしゅん
(既刊4巻、以下続刊)

人間とチンパンジーの間に産まれた「ヒューマンジー」である主人公のチャーリーを中心に巻き起こる、様々な事件や問題。人間や社会とは一体何なのかという重いテーマを常に考えさせられながらも、台詞回しやアクションもめちゃくちゃかっこよくてまったく飽きさせない怒涛の展開が本当にすごいです。海外ドラマを一気見してしまうみたいな感覚に非常に近い。チャーリーがすごくキュートだし、かっこいいし、しかし表情が読めないためにどこか怖さもあって、彼がこの先どこへ向かうのか気になって仕方ないです。ハリウッドで映画化するべきじゃないかこれは。ぜひ。




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以上、今年の漫画でございました。
前述の通り今年は子供が産まれたり、本業の演劇も出演1本、短編作演出1本、長編作演出1本とそこそこにいろいろあった年でした。嫌なニュースばかりですべてを投げ出したくなるときもありましたが、今は結局できることを一個一個丁寧にしてくしかないなというところに落ち着いています。演劇も子育てもたぶん全部そうなんじゃないかなって。知らんけどな!

適度にフィクションで息抜きをしながら、また来年も頑張っていきましょう、お互いに。
それでは、よいお年を!


善雄


hr440 at 12:00|PermalinkComments(2)漫画