2025年12月31日
独善コミック大賞2025
毎年毎年、律儀になにをやっているのだという感じですが、これがないと年を越せないという方もいらっしゃると思うので頑張ります。
年を越せないですよね?年を越せないと言ってください。
さて、もう何年やっているのか、数えるのも億劫になりました。
僕こと善雄が、一年で出逢った漫画単行本を勝手にランキング形式で発表する、独り善がりのコミック大賞でございます。
毎年、大みそかに発表しています。除夜の鐘のようなものでしょうか?いいえ、違います。
除夜の鐘論争に疲れたあなたも、そもそも除夜の鐘論争を知らないあなたも、
ひととき漫画のことでも考えて、ぜひご一緒に良い来年を迎えましょう。
では、発表ー!!!
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第10位
助けてヘルプミー/野火けーたろ
(上下巻・完結)
高校の生徒会長と副会長が、生徒のお悩み相談を受けていくという新進気鋭ギャグ漫画。SNSで流れてきたのを見て思わず買ってしまいました。こいつらずっとなにやっているんだという展開とキレのあるツッコミ。常識だとか、リアリティだとか、そんなものは置き去りで好き放題が見たい方、ぜひ。
第9位
佐々田はともだち/スタニング沢村
(全3巻)
いわゆる教室の隅っこにいる感じの佐々田と、クラスの中心にいるけど誰とでも分け隔てないギャルが、なぜか距離を縮めていくお話。高校のころの周囲の感じや、それぞれが心の内で思っていたことなどが緻密に、心地いい空気感の中で描かれます。それぞれの立場も想いも苦手なこともあるけど、寄り添うって素敵だなと思います。ぜひ。
第8位
きみは四葉のクローバー/こうし
(既刊6巻、以下続刊)
主人公の四葉が、初恋の相手が迎えた最悪の結末を回避するため、タイムリープを繰り返す青春サスペンス。家庭環境を整えたり、いじめっ子を撃退したりしながら、必ず幸せにするという強い意志の下、さまざまな仕掛けを成功させていく姿に快感も覚えながら、常に薄氷を踏んでいるギリギリ感の演出もとても見応えがあります。登場人物みんなやばいですが、ぜひ。
第7位
すべる天使/桜箱
(既刊2巻、以下続刊)
勉強でもなんでもできるクラスの中心の女の子の夢は、お笑い芸人になること。その夢を知ってしまった男子は、ひょんなことからコンビを組むことになり、恋とお笑いの中で揺れるお話。なんでもできるけど笑いのセンスは壊滅的という描かれ方の中で、それでも俯瞰で見るやりとりが笑えて愛しくなる漫画です。ぜひ。
第6位
スノウボールアース/辻次夕日郎
(既刊10巻、以下続刊)
宇宙怪獣の襲撃を受けている地球を救うため戦うSFバトル。一話から、かなり人類が劣勢となり、それでも「救世主」と呼ばれる主人公テツオと、テツオが乗るロボットのユキオを中心に戦い続けていく展開が熱いです。「友達がほしい」という夢を抱えるテツオとそれを心から応援するロボットという構造だけでもう涙腺が緩む。バトルも派手でとてもいいです、ぜひ。
第5位
サンキューピッチ/住吉九
(既刊4巻、以下続刊)
新感覚高校野球漫画。圧倒的な投手の才能を持ちながら、ある「制約」を抱えたキャラクターや、その他選手のメンタルバランスなどとどう上手く組み合わせて甲子園を目指すかという、思惑と戦略が絡み合う頭脳ゲームです。命懸けのギャンブルでもやってんのかってテンションと、台詞一つ一つのワードセンスも高く笑いもふんだん。続きを追いかけてしまう漫画です、ぜひ。
第4位
引きこもり、家を出る/八町智大
(読切)
引きこもりの主人公が、母親の死をきっかけに外に出ていく物語。なんとかバイト先でも馴染んでいくも、家には主人公にしか見えない物の怪の類がいて…。とにもかくにも優しさが溢れる成長譚で、読み進めながら号泣していました。すぐに読めるので、ぜひ。
第3位
うちがキングダム/森巡る (原作) 砂糖野しおん (作画)
(既刊4巻、以下続刊)
突然父親が家を「王国にする」と宣言し、姫となった高校生の姉と、王子となった小学生の弟と、その周りの人々を巡るお話。心がほっこりするやりとりが重なりながらも、どこかなぜか不穏な感じも内包し、現代社会で突然生まれた独立国に周りもどう対応すべきか、茶化すのか受け入れるのか、ときに摩擦も起こりながら進む人間関係にざわざわします。ぜひ。
第2位
んば!/熱焼江うお
(既刊3巻、以下続刊)
もう絵柄を見た瞬間に「これは読まねばならない」と感じさせる狂気。普通にめっちゃ怖い、グロい要素もふんだんなのでもちろん人は選ぶと思うんですけども、平気な人はぜひ読んでみてください。人に必要とされたい主人公が、「山童(ヤマワロ)」という妖怪と邂逅し、その力を得て、生き方を模索していく物語。人と獣の間のような絵だけでも迫力やばいです、ぜひ。
第1位
どくだみの花咲くころ/城戸志保
(既刊4巻、以下続刊)
家もお金持ちで、先生とも上手くやれるタイプの優等生がある日、クラスメイトが作る現代アートのような作品に心を奪われ、そこからはじまる物語。二人がお互いの違いを受け入れながらちょっとずつ育んでいく友情をずっと見ていたいなと思いながら、大人になった今振り返ると、きっとそれはずっと続くものでもないのだろうなと思ってしまう。そんな切なさもありながら笑いとしても秀逸で、楽しく読めます。ぜひ。
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以上、今年の漫画でございました。いつもありがとうございます。
ともかく、こちらは元気です。
僕が敬愛する漫画をはじめとするフィクションは、なにがあろうと楽しくやるべきだし、いくつになろうが挑戦していいし、誰もが生きる価値があるっていうことを何度だって教えてくれるので、この世界に物語があって本当によかったと思う。
そんな感じで、またお会いできることを楽しみにしております。
ではでは、良いお年を!!
2025年09月28日
朝ドラ「ばけばけ」が楽しみという話
脚本のふじきさんはだいぶ昔に共演してからというもの、しばらく会えてはないですがそれはそれはお世話になりまして、なによりこの人の書いたものでおもしろくなかったものはない、そこはまぁ当然として。
モデルがなんと、大好きな小泉八雲夫妻という。
ちょっとだけ語らせてください、僕と八雲の話を。
僕が小泉八雲をちゃんと認識したのは、28歳くらいだったと思います。
島根にいる友人に会いに行こうと、東京から夜行バスに乗ってヒザガクガクで辿り着いたその日。
日中仕事がある友人を待ちながら、僕は一人で島根の街を観光していました。
で、たまたま目についたのが、松江市にある小泉八雲記念館・小泉八雲旧居でした。
耳なし芳一とか雪女とかはさすがに知ってたので、へー、この人が本にしたのか、机の高さめっちゃ高い、そこまでして書くんだなんてすげぇ人だぁ、みたいに楽しんだのち、外に出てしばらくすると、
なんか、空にこういう虹が出てまして

ハロ(日暈)、環天頂アーク(逆さ虹)、幻日という結構珍しい自然現象の盛り合わせ、こんなん見れるの一生に一度だろっていうお祭りで。
「さすがにこれは撮っとかないと!」と慌て、見晴らしが良さそうな場所を探してめちゃくちゃ走り、写真や動画を撮りまくり、
虹が消えるころ、ふと近くに見つけたのが、月照寺というお寺でした。
なんとなく中に入ってみたらすごく素敵なお寺で、虹を追いかけてなきゃ来れなかったかも、偶然いいところに着けてよかったなと思っていると、
ふいに「小泉八雲が一番愛した寺」みたいな記述を見つけ、なんか連れてこられた…?みたいな気分になったのでした。

さらには数年前、今の妻と交際中、旅行に行こうという話になり、
47都道府県を一つずつ書いた47枚のくじを作り、一枚ずつ引き、最後に残った場所に行こうと決めたのですが、
そこで出てきた47分の1の熊本県にて、宿泊先の近くで小泉八雲熊本旧居を見つけたときは、僕はもうこの人から逃げられないのかもしれないと感じたのでした。
八雲さんは40歳になるちょっとだけ前、39歳のときに日本に来られて、その年齢は今の僕とまったく同じで。
そんな僕も同じようなタイミングで富山に居を移すことになり、不思議な嬉しさを感じています。
スピリチュアルに傾倒する気もないし、ただの偶然が重なっただけということもわかっているのですが、
好きな人との間に起こった嬉しい偶然くらい、恥ずかしがらずに運命なんて名前で呼んで、素直に喜んだっていいんじゃないかって、今は強く思うのです。
ドラマでは、どんな世界に出逢えるんだろうか。
とにもかくにも、楽しみにしています。









