kill on command
JUNGLE ROT / Kill On Command (2011)

1. Their Finest Hour
2. Bloodties
3. Rise Up And Revolt
4. Kill On Command
5. Demoralized
6. Push Comes To Shove
7. I Predict A Riot
8. No Mercy (From The Merciless)
9. Born Of Contagion
10. Life Negated

JUNGLE ROTの2年振り、通算6枚目のアルバム。
Victory Recordsからのリリース。

US出身のデスメタルバンドです。

We Need Bands Like JUNGLE ROT to Keep Reminding Us That Groove-Based Bludgeon Is as Important in Death Metal as Technical Savagery.

アルバムの包装ビニールに貼ってあるシールにはこう書かれていました。
アルバムの内容もまさにこの文章通りで、グルーヴを大切にした疾走やヘヴィなブレイクダウンを配したデスメタルを鳴らしています。デスメタルにはテクニックと同様にグルーヴが大切だということをその身をもって実践しているサウンドです。
とは言ってもこのバンドは1stの頃から一貫してハードコアの流れを汲んだオールドスクールデスメタルをやっているので、今作においても目新しい要素というのは特にありません。
今まで通りの肉食系コンバットデスメタルです。
ただこれだけだと面白くないんで、ちょっとした違いをつらつらと書いてみます。
今作は前作以上にメジャー感溢れるアルバムになっています。
路線変更というほどではないのですが、今までのアルバム以上に疾走感が強く、非常に聴きやすい。
なので1stや2ndのような極悪ハードコアの要素は薄いです。
そして3rdで感じ始めた気だるいグルーヴ感も完全に払拭されており、ハードコアらしいアグレッションとデスメタリックなグルーヴで突貫する、非常に気持ちの良いアルバムになっています。

野蛮なグルーヴ渦巻くミドルのイントロ~スラッシーに疾走するデスメタルナンバー#1。クロスオーヴァースラッシュっぽいリフに獣染みたグロウルが乗る前半から後半はデスメタリックなリフへとシフトしおどろどろしさを演出、雰囲気もかなり違いますね。
続く#2も分かりやすい疾走とギャングコーラスを持ったハードコア系デスメタルナンバー。ここまでハッキリしたブレイクダウンを挿入してくるのは久しぶりかもしれない。
ハードコアのブレイクダウンでグルーヴを強め、スラッシーな疾走へと展開する#3。
グルーヴィーなベースとギターで幕を開け、ハーコー的なスローテンポでザクザクと聴かせる#4。サビに向かうに連れ段々とテンポをあげる曲展開はお約束ながらやっぱり格好良い!モッシュしたくなるね。
ツーバスをドカドカ打ち鳴らして爆走するコンバットデスメタルナンバー#5。この曲が中盤のハイライトかな。
デロデロ鳴らされるリフで適度に疾走し、ギャングコーラスを配したブレイクダウンへと落とす#6。
ザクザクしたアップテンポのヴァースからデスメタリックに疾走するサビへと展開する#7。この刻み方はスラッシュというよりハードコア。
ハードコア由来のグルーヴィーかつリズミカルなミドルテンポでゴリゴリ進む#8。疾走曲も良いけど、このバンドはこういう曲も格好良いんだよねぇ。
ハードコアなミドルテンポやブレイクダウンとザクザクしたツーバス疾走を使い分けるデスメタルナンバー#9。この曲もすこぶるクール!
ラストの#10はオールドスクールなズルズルリフでスタートし、ハードコア由来の歯切れの良いスローテンポとダークなデスメタルメロディを混ぜた、ドロドロなのにゴリゴリなデスメタルナンバー。

普通に良いアルバムです。
メジャー感が上がり、より普遍的な魅力が出てきたと思います。
このバンドの肝であるグルーヴ感は過去のアルバムのほうが強かったりもするんだけど、それでも充分にパワフルです。

DYING FETUSとは似て非なるハードコアとデスメタルの融合をやってのけているバンドなのに知名度が低すぎる・・・。
もう少し評価されても良いと思うなぁ。
個人的には2nd『Dead And Buried』がオススメ!

評価:★★★★