communicate the storms
CIPHER SYSTEM / Communicate The Storms (2011)

1. 7 Inch Cut
2. Forget To Forgive
3. Communicate The Storms
4. Gods Terminal
5. End My Path
6. Objection
7. The Stairway
8. A Lesson Learned
9. Project Life Collapse
10. The Failure Starts
11. The Univers On Hold

CIPHER SYSTEMの7年振り、通算2枚目のアルバム。
Nuclear Blastからのリリース。

スウェーデン出身のメロデスバンドです。
前作から7年振りということでVo、Gt、Dsの3人のメンバーが交代しています。


『モダンメロデス』


この一言だけでこのバンドの音楽性の全てをほぼ説明出来たと言っても間違いではないかと。
メロディ要素を含みつつもヘヴィに刻みグルーヴを利かせることを優先したギター、スペーシーなSF系アレンジや透明感を纏わせるために使われるシンセやエレクトロアレンジが楽曲のメロディ部分を補完し、モダンなリズムに乗せて咆哮とクリーンVoが交差する、最早メタルコアとの境目もあやふやになりつつあるサウンドです。
前に紹介したDEAD BY APRILの元メンバーがいるとか関係なしに、DBAとも似通った部分があるサウンドです。
さて、では今作の話を。
今作の作風は前作に比べるとモダン化が進んだように思えます。
前作のような北欧的メロディによる疾走は控えめで、アメリカナイズされたグルーヴ感やヘヴィネスが強められたメタルコア/メロデスサウンドになっています。
新Voは前任者のメロデスらしいスクリームに比べると、マッチョな咆哮寄りであり、これもメタルコアっぽさを感じさせる一つの要因でしょう。
アルバムの出来としては普通です。
Nuclear Blastからのリリースなだけあって、しっかりと作りこまれた高品質なアルバムではあるものの、平均的と言わざるを得ない感じかな。

壮麗なKeyサウンドをまぶしたブレイクダウン気味のスローパート~明るめのギターメロディを配したブリッジを抜けてサビのクリーンパートへ展開する#1。
デジタル調の疾走メロデスナンバー#2。Keyがでしゃばらず、イイ感じにバッキングをサポート出来ている格好良い曲。
メロディックなギターとKeyアレンジが上手くかみ合ったミドルテンポの#3。ちょろっと出てくるクリーンパートは蛇足っぽいけどね。
DBAにも通ずるエレクトロアレンジがたっぷり施された疾走ナンバー#4。サビのクリーンはどこかALL THAT REMAINSっぽい。
透明感の強いエレクトロパートからアレンジはそのままにヘヴィネスを強めていくミドルテンポの#5。
#6はガツガツと刻まれるヘヴィなバッキングに冷ややかなKeyアレンジを加えて進んでいくモダンメロデスナンバー。
グルーヴを利かせた疾走にブライトなシンセ&ギターメロディを乗っけた#7。
甘すぎないギターメロディで疾走し、Keyも透明感を強めるだけに留めている、全体的に割と淡白な印象が強い#8。
アメリカのヘヴィロック/オルタナメタルみたいな気だるいリズムによるヴァースから、トランス調のKeyアレンジがポップなメロデスらしい疾走へと展開する#9。
ツーバスドコドコ鳴らすミドルテンポ~ツインギターの叙情的なメロディを活かした疾走やらクリーンパートやらを繋げていく#10。
#11はボートラ。インダストリアルな短いインストでなんも面白くない。

安定したモダンメロデスアルバムです。
買って損したとは思わないけど、他とは違う何かがあるわけではなし。
良い曲と中途半端な曲が半々くらい。
僕は前作のほうが良かったと思います。
メンバー写真がどことなくRAMMSTEINっぽいのは狙って・・・なのか?

評価:★★★