DARK FUNERALとNAGLFARを観てきました!!!

DARK FUNERALを観るのはLOUD PARK 16以来2年振り2回目!!
NAGLFARを観るのはLOUD PARK 12以来6年振り3回目!!

ブラックメタル好きには堪らない組み合わせでした。


僕が会場に御降臨されたのは18:00頃。
もうGARDENに行くの3回目くらいなのに迷うっていうね。

フロアの入りは超満員。
しかもこれ、オープニングのNOX VORAGOからですよ。
普段だったら前座はそこそこの入りでメインアクトでいっぱいになるところなのにこの日は最初からいっぱいでした。
ETHEREAL SINの社長がESのライヴ中に新規公演の発表をするってTwitterで言ってたのでそれが影響したのかな、と思いました。



で、2回目のNOX VORAGO。
前日と特に変わったところはなかったと思う。
ただ、音はこの日のほうが良くて演奏の鋭さは少しだけアップしていた印象。
ライヴ終了後はやっぱりマスクを取って挨拶。
いやマスクせんのかーい。



続いてETHEREAL SIN。
お馴染みEVP社長がVoを務める国産シンフォブラックメタルバンド。
今年に入ってからメンバーチェンジを敢行したようで、邪悪なお坊さんスタイルだったGtと巫女さんKey&Vo、Dsが脱退して、新たなGt、Ds、Keyが加わって更にヴァイオリン奏者も加わった7人編成に。
巫女さんKey&Voが抜けちゃってメンバーが全員野郎になってしまったため、女性Voパートを担当出来る人がいなくなってしまいました。
…って、新しいKeyの人、ディスクユニオン店員のAlexi Laiho似のお兄さんじゃないですか!!Alexi Laiho似のお兄さん!!
僕が大学生の頃はよく新宿でAlexi Laiho似のお兄さんに会計して貰ってたけど、最近だとEVP公演のスタッフさんとして見かけて「あ、Alexi Laiho似のお兄さんだ!」なんて思ったり、ちょっと前にユニオンのお茶の水店にいったらそこでも店員さんとしてAlexi Laiho似のお兄さんがいて「あ、Alexi Laiho似のお兄さんだ!」と思いましたが、まさかAlexi Laiho似のお兄さんがESのメンバーとして出てくるとは…。
肝心のライヴはというと正直1曲目は音がゴチャゴチャでメロディも展開も聴き取れず、何をやっているのか全く分かりませんでした。が、それ以降は新加入のヴァイオリンがシンフォニックなアレンジを効かせた「らしい」エクストリームメタルを鳴らしていてとても良かったです。新DsがSERENITY IN MURDERやTYRANT OF MARYのイケメンお兄さんだったのでリズムにキレがありました。
そしてみんなお待ちかねのMCタイムではなんと「GORGOROTHが来ます!!」というとんでもない発表。
会場のどよめきと歓声がもの凄い。
更に「一緒にSAMAELも来ます!!」というこれまたビックリなお知らせ。
どうでもいいけどGORGOROTHってギャラ高そうだよね…。



続いてお待ちかねのNAGLFAR!!
ライヴは5thの8曲目からスタート!!

セットリスト

1. Feeding Moloch
2. Black God Aftermath
3. Bring Out Your Dead
4. Odium Generis Humani
5. The Perpetual Horrors
6. Blades
7. The Darkest Road
8. The Mirrors Of My Soul
9. As The Twilight Gave Birth To The Night
10. And The World Shall Be Your Grave
11. A Swarm Of Plagues
12. I Am Vengeance
13. The Brimstone Gate

久々のNAGLFAR!!
2012年以降、新譜は全く出てないけど単発でライヴはやってたそうな。

(一応?)ダブルヘッドライナーという扱いだった70分たっぷりやってくれました。
ギョロっとした目をひん剥いて叫び倒すスキンヘッドのKristoffer W. Olivius(Vo)のキャラクターの強さを武器に寒々しい邪悪性とちょっぴりのメロウネスをまぶしたトレモロで爆走するブラックメタルはフロアにモッシュを誘発させ大いに盛り上がりました。まぁまた例の如く"ブラックメタルでモッシュはアリかナシか問題"が話題に上がったわけだけども、もうモッシュしたい人は好きにさせとけばいいじゃない。「ブラックでモッシュすんじゃねぇ!」って言ったところで無駄だよ。「ブラックにモッシュする要素なんてあるか?」なんて言ったって無駄だよ。速くてうるさければモッシュするんだよ奴らは。
で、今回のライヴなんだけど、残念だったのは音があまり良くなかった点。かなりノイジーな爆音でギターの輪郭は潰れ気味。でもこれはNAGLFARだけでなく、後に出るDARK FUNERALも一緒でした。
NAGLFARのほうが曲の判別が付くほどにはトレモロのメロディがちゃんと聴こえていた印象。
セトリはKristofferがVoになってからの曲が多めながら、Jens Ryden(Vo)期の曲もしっかりやってくれました。
3rdの二大名曲は勿論、僕の大好きな2ndからも2曲。まさか1stの曲までやってくれるとは思ってなくて嬉しいサプライズでした。欲を言えば「12th Rising」や「Horncrowned Majesty」とかも聴きたかったけどね。
あ、あとAndreas Nilsson(Gt)の髪がヘドバンするたびに照明に引っ掛かってて、ちょっと笑いました。



ラストはDARK FUNERAL!!
ライヴは6thの1曲目からスタート!!

セットリスト

1. Unchain My Soul
2. The Arrival Of Satan's Empire
3. Vobiscum Satanas
4. As I Ascend
5. The Secrets Of The Black Arts
6. As One We Shall Conquer
7. Open The Gates
8. Hail Murder
9. My Funeral
-Encore-
10. Nail Them To The Cross
11. Atrum Regina
12. Where Shadows Forever Reign

こちらもアンコールありで70分ほど。

儀式的な雰囲気を醸しつつNAGLFAR以上に爆走しまくるブルータルなライヴでした。
まず気付いたのがドラミングがめちゃくちゃ上手いこと。
一打一打の粒立ちが良く、テクデス的な精密さのキックと手数でブラストしていて前回ラウパで観た時のDominator(Ds)よりも全然良い。ライヴが終わった後にあのDsは一体誰だったのか調べてみたら、なんと元BLOODSHOT DAWNのJanne Jaloma(Ds)だったというね。「なるほどー」と一人で納得しましたよ。道理で上手いわけだ。上手過ぎるのとドラムの音がデカいのとでワル目立ちしちゃってるくらいでしたからね。
Heljarmadr(Vo)は髪をオールバックで整え、口ひげを蓄えたブラックメタル紳士な風貌が良い意味で浮いてる。ちょっとGHOSTのPapa(Vo)ようでもあったかな。ガタイの良い他のメンバーに比べて細身で小柄なんだけど、気品のある佇まいに妙な色気があって格好良いのよね。
Lord Ahriman(Gt)はデカいなと思いました。
ライヴは曲間に鎖のSEやホラーな残響なんかを使って儀式的に演出。
MCもそんなに多くはなく、キッチリ決められた流れでこなしている感じ。
で、さっきNAGLFARの時にちょっと言ったけどもDARK FUNERALも音が良くなかった。
ギターはNAGLFAR以上に潰れたノイズ発生装置みたいになってしまって、リフの輪郭が追えない曲もいくらかありました。そこは脳内補完でなんとかしたけども。トレモロのメロディが全部潰れてしまうのはブラックメタルとしてはいただけない。DFもメロウなトレモロが持ち味の一つでもあるんだからさ。
「My Funeral」はギターメロディがしっかり聴こえて堪能出来ましたね。
アンコールではHeljarmadrが逆十字を片手に持ったまま歌ったりSM用の鞭みたいなものを持ってきて最前のお客さんをビシビシ叩いたり、最後は大きなDARK FUNERALのフラッグを振ったりと小道具を使った宴会芸を披露して大団円。
せっかくのトリなんだからもう2、3曲やって欲しかったっていうのが本音ではありますが。

両バンドとも音の悪さがちょっと勿体無かったですが、確かな演奏力と数々の名曲を持ってるバンドなだけにガッカリはさせられませんでした。
もしこのSwedish Black Invasionという企画に次があるのならNECROPHOBICとか観たいですね。
あ、でもあんまり集客力なさそうだからやっぱいいです…。