INFINITA SYMPHONIA / A Mind's Chronicle (2011)
1. Intro(Verted)
2. Lost In My Own Brain
3. Mighty Storm
4. The Illusion
5. Planet Universe
6. Here There's No Why
7. Only One Reason
8. Lost And Found
9. From Earth To Heaven
10. The Equation Of The End
11. I Believe In You
INFINITA SYMPHONIAの1stアルバム。
Scarlet Recordsからのリリース。
イタリア出身のシンフォニック/プログレメタルバンドです。
これがデビューアルバムであり、「~の○○が始めた」的な知名度を持ったメンバーもいません。
その割にはゲストでRHAPSODY OF FIREのFabio Lione(Vo)やTim "Ripper" Owens(Vo)が参加しているなど、良く分からない面もあります。
サウンドはシンフォニックパワーメタルとプログレメタルの要素を持ったメロディックなメタル。
DREAM THEATERから技巧的な部分を薄めてシンフォ要素を強めたらRHAPSODY OF FIRE風味も加わったよ!ってなサウンド。
VoはIRON MAIDENのBruce Dickinson(Vo)やEDGUYのTobias Sammet(Vo)、DREAM THEATERのJames LaBrie(Vo)、はたまたJOURNEYのSteve Perry(Vo)など、曲によって歌い方が違って面白い。
伸びやかな高音域を駆使する綺麗な声質のVoです。
#1はオーケストレーションによるイントロ。
続く#2はグルーヴ感を大事にしたヘヴィなシンフォメロパワ/プログレメタルナンバー。スケールの大きなサビメロはDREAM THEATERの影響が大きいですね。
壮大さを感じさせるギターメロディとブラック掛かったシャウトでスタートし、パワーメタル風の語りかけVoと隙間の多い演奏で静かに聴かせ、メロパワ的な疾走ブリッジやシンフォニックなサビへと展開していく#3。
#4は穏やかなギターとピアノによるバッキングでゆったりと進み、EDGUYっぽいアンセミックなサビで盛り上がるメタルバラード。
DREAM THEATER的なパワメタ/プログレなイントロ~グルーヴを利かせたバッキングにポップなKeyアレンジを加えたヴァースから、STRATOVARIUSを少しダークにしたかのような疾走感あるサビでクサく聴かせる#5。
ポップなKeyや軽快なギターがELO系のAOR/プログレロック的に響くイントロ~Fabioとの掛け合いでドラマティックなプログレメタルへと発展していく#6。DT系の曲だけど、この曲は素晴らしいね。
伸びやかだった前の曲とは打って変わって緊迫感の強いシンフォメロパワ/プログレメタルになる#7はTim "Ripper" Owensがゲストに参加。あ、でもサビはまんまドリムシです。
切ないメロディをエモーショナルなギターで盛り立てるバラードタイプの#8。この曲に関しては疾走パートなしでひたすらドラマティックに盛り上げて欲しかった気もする。
メイデン的なツインギターをアコギでしっとり弾き、Dickinson風のVoが乗ってくる静寂パートが続き、シンフォを強化して段々と壮大になってくる#9。
荘厳アレンジを加えてグルーヴィーな疾走を見せるDT系の#10。
ラストの#11は軽快なアップテンポを交えたモダンな展開や正統派メタルらしい熱さを備えたシンフォ/プログレメタルナンバー。
デビューアルバムとしては申し分ない出来です。
日本盤が出てもおかしくはない。
楽曲が良いのは勿論のこと、Voの歌い分けは凄いと思う。
まだまだドリムシフォロワー感は拭えていないけど、今後の成長に期待!
評価:★★★☆