自立を支援する社会保険労務士天野初音@愛知県豊田市

がん患者さんの就労支援インディペンデント始まりました。豊田市市民活動団体平成29年1月登録です。  

中小企業の人事労務管理、就業規則等各種規程作成、給料計算等
”ヒト”に関わることについてのご相談承ります。

病気の方も、そうでない方も
それぞれの生き方について聴き、悩みを解決し、
誰もが自立・自律して暮らせるようお手伝いします。

お久しぶりです。冬から夏でとうとう秋になってしまいました。
いかがお過ごしでしょうか?

 リスキリングが話題です。今、当たり前のようにある仕事が、これからなくなり、今、全くない仕事がこれからできてくるという時代です。確かに、JRや私鉄で切符を切る人(ご存じですか?)はいなくなりました。煙草を育てる農家も激減です。無人のコンビニ、セルフレジと”人”が必要ではなくなりつつあることはご存じですよね。

 私のような超零細社会保険労務士事務所の仕事も変わりつつあります。毎月ある給料計算業務は良い例です。Web明細、勤怠管理ソフトの導入で、手書きの出勤簿を拾う、紙の明細を印刷、封筒入れ、手書きの書類作成という仕事が減りました。代わりに、Web明細とCSVファイルのマッピング、細分化された雇用形態ごとの給与の計算式組み立ての仕事が増えました。
そうなると、必然的に今まで給与明細袋に入れていた社会保険料のお知らせや会社の社内報をWeb化しなければならなくなりました。Web明細を始めることで それが他の業務に波及していきます。こんな小さな事務所ですら、単純作業、手作業が減っています。

 そんな時代に 子育てが一段落した人が、働きたいと思っても、10年以上前のPCスキルはあまり役に立たないし、ましてや、その当時あったかもしれないお茶出し、電話番、お使い(買い物、書類を役所に提出など)の仕事はほぼありません。単純な入力作業は私の事務所では皆無だし、なら大企業ならあるかといえば、AIがお仕事してくれるので やがてなくなります。

 これからの事務職は単純仕事はなくなります。仕事やIT技術への理解、そしてやったことがないことでもやってみたいという好奇心が必要です。
 できないと思ってしまったらその時点で終わってしまう。だから、なるべく仕事から離れないでください。もし一時期 離れても情報収集とスキル向上は継続してください。そんな努力が必要となります。

 経済的自立は男女問わず必要です。自分たちのためでもあり次世代のためでもあります。厳しいことを書いちゃいましたが、私たちはとても厳しい時代に生きているのです。

 今日で3が日が終わります。明日から仕事が始まります。といっても、2日の日は仕事したので初仕事ではありませんが・・・

 1月から傷病手当金が通算されます。まだ始まってばかりなのでどんな問題が出てくるのかわかりませんが、実際去年から相談を時々受けました。

 今までの傷病手当金は、もらい始めから1年6か月で終了しました。たとえ、手術で1か月休んで傷病手当金をもらっても、その後ずっと会社に復帰して働いていたら、1年6か月経った時点でもうもらえなくなります。例えば2年経ってから同じ病気が再発しても、傷病手当金は出なくなりました。

 ところが今回の改正で1か月もらったら1年5か月をキープできるのです。また詳しくインディペンデント通信で書きますが、治療が長期間にわたり働けたり働けなかったりが断続的だったり、一度良くなったのに再発してしまったりした時に、残りの傷病手当金が出るようになるのです。

 これは朗報ですが、注意しなくてはいけないことなどこれから出てくると思います。先日、患者さんから、「今回の治療では使わないで取っておいた方が得でしょうか?」と聞かれました。う~ん、それは患者さんの今後の治療結果や会社に在籍か退職かなどその人の状況によって変わります。

 朗報ですが、より考える必要が出てくる可能性もあります。また、お伝えしていきたいと思います。

 あけましておめでとうございます。

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 昨年は年初からこの1年仕事がこなせるだろうかと思っていたほどの業務量の上に、後半に大きな仕事が入り かつて想像したこともないほどの忙しい年でした。少し今年にずれ込みますが、まあまあ終わって安堵しています。

 がん患者さんの就労の相談を始めて約4年が経過しました。100人以上の方の相談を受けました。この4年間で私なりの実感として単身者の相談の割合が増えたと感じています。

 今、家族とお正月を過ごしている方、家族のいない方、様々な方がいらっしゃいます。その中でも一人暮らしの方は多いと思います。そんな時にがんになったら・・・さらに親の介護をしながら働いている人のがん。そんな相談も受けました。

 一人でも病気になっても安心して暮らせる社会。私ができることは何かと考えている元旦です。


 

 今年もあとわずかで終わる。
今年の印象的な仕事のひとつに退職届のお手伝いがあった。
 忙しい職場で、閉鎖的、有給休暇も取れない、いじめ、セクハラが横行している。退職願を提出しても無視される。その会社を辞めるには、退職代行に全てを委ねること。
 その人は、そんな同僚の退職をたくさん見てきた。そして突然の退社に、仕事は忙しくなった。辞めることで同僚には迷惑かけたくない、でも、もう限界。
 相談した人は、できれば退職代行に頼まずに、会社を辞めたい。そして、少しでいいから、このような気持ちで辞めていく人がいることを伝えたい。そんな気持ちを込めた退職届を作りたいとのことだった。
 昔の私なら「一身上の都合」で当たり障りなく辞めることを薦めたと思う。自分さえ我慢すれば、波風立てずにさよならできる。
 私が新卒で入社した会社は女性社員が結婚したら辞めなくてはならなかった。花束を抱えて辞めていく社員を見ながら「結婚退職は幸せ」(寿退社という)と刷り込まれた。働きたくても「一身上の都合」、セクハラ、パワハラで辞めざるを得なくても「一身上の都合」。一身上という言葉に、我慢や悲しみをすり替えてきた。
 でも、そんな時代は終わった。文句を書き連ねず、お世話になったことも感謝しながら、少し主張してみた退職届。そんなお手伝いができてよかった。
 

 今夜は皮から作った餃子でワインを飲みました。何を書いちゃうのか怖いです。4DD56F10-BE2E-4E5A-9077-93117948258C

 この季節、喪中はがきが届きます。親を看取ったというハガキに加え、旦那さんを亡くしたり、妹さんを亡くしたりと、まだまだ一緒に生きていなくてはならない人の訃報が喪中はがきという形で届きます。

 コロナ禍で人付き合いから遠ざかっていた私には衝撃で、大切な人の大切な人がが亡くなったというのに今まで知らなかったという申し訳なさは、「ご無沙汰しててごめんね)という口が砂がじゃりじゃりしているような気持ちです。

 毎日同じ服を着て、万歩計が1日3000歩あれば気が楽になるくらい外にも出ず、ひたすらPCに向かい、メール、ライン、チャットワークそしてzoomで、仕事関係の人と連絡取る以外、親しい人たちには何もしていなかった。2年も。

 でも、年だけは確実に取り、周りの人も平等に年を取り、コロナの言い訳している間に、お互いの環境が変わっていく。

 これではいかん

人はある日いなくなる。自分もある日いなくなる。会いたいと、話したいと思った時は、連絡を取ろう。連絡を待つのではなく、自分から声をかけよう。

と、思った。

 昨日、1年ぶりにタナトロジーカフェを開催しました。
タナトロジーカフェとは、死生観について気楽に語り合う場です。
大野裕美先生のファッシリテートのもと、毎回テーマを
決めてそれについて参加者が自分の思いを話します。

 昨日のお題は「働きがいは必要か?」。「働く」「働きがい」
「生きがい」なんて言葉が出たかと思ったら、存在意義、使命感、
生きる力、軸、バランス、自分が満たされていること、
人に必要とされることが必要であること、関係性を築く、
額面ではない報酬(感謝、笑顔)、満足感なんてことばが、
玉手箱から小判が出てくるみたいにざくざくと出てきます。

 私も自分の口から「百人百様」という言葉が出てびっくり
しました。全く意図せずに口から出ていました。不意に出た
その言葉から、私が就労についての活動で、ずっと考えて
きたことが少しだけ腑に落ちたのです。

「働きがい」って百人百様なんだと。

当たり前のことですが、それに気付いたんです。
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 インディペンデントの活動を始めてもうすぐ満5年。
わき目もふらず突っ走り、百人百様に気付かなかった5年ですが、
今からの5年は、ちょっと視点を変えて動けそうです。


パスワードを探しやっとここまでたどり着きました。

下書きも2つくらいありましたが、公開することもできない状態でした。

それでも、就労支援活動は頑張っています って書いていいのかな?

インディペンデント通信第16号ができました。

細々ですがこつこつと16回も発行できたのは、読者のみなさま

会員のみなさまのおかげです。

また、こちらもこつこつと書き始めることができたらいいなぁ。

https://indychan.com/magazine/independent/1324
16おもて
16うら


 お久しぶりです。ずっと書きたいと思っていたKuToo問題について。

 もう10年以上も前の抗がん剤治療ですが、私の場合いまだにダメージとして残っているのが足です。治療直後から足首やかかとの痛みがひどく、医師には骨と骨の間ゼリーのようなものが減ったためと言われました。何しろ第2外国語の英語なので医師もそんなふんわりとした表現で説明してくれました。

 それ以来、靴選びが私の新たな課題となりました。柔らかくないとだめだけれど柔らかすぎてもダメ、幅広を勧められるが、幅が広いと足が左右に動くためかえって痛くなる。突然足が痛くて一歩も進めなくなるので、ロコアテープという最強の湿布薬とロキソニンをバッグに入れて移動しています。ついには保険適用の医療用のインソール付の靴も作りました。調子はいいのですが、ものすごく”ごつい”。それから悩みを聞いてもらえるシューフィッターさんを見つけ、合う靴を探してもらってもいます。おかげで何とか歩いています。
 
 でもそれだけではありません。困るのがその”ごつい”靴に合うスーツがない。日本で売られているスーツは女性らしいラインで、パンプスと合うようなデザインになっています。仕事柄スーツを着る機会が多いのですが、服と靴がちぐはぐで、人前で話をしなければならないような時にはかかと低めのパンプスを手に抱え、時間制限で靴を替えています。

 そんな足の悩みを抱えているので、KuToo問題は私の問題。しかも仕事でパンプス必須だなんて、私は絶対そんな会社では働けません。女性活躍だのなんだの言うけど、結局は、男性目線で働く女性像ができていると腹立たしささえ感じます。

 ”ごつい”靴でも働ける職場が増えますように。そして衣料品メーカーさん、”ごつい”靴でも似合うスーツを作ってください。

  週末、二泊三日で仙台へ両立支援コーディネーター基礎研修に行ってきました。研修後は仙台の社労士さんが食事会をセットしてくださり、ほぼ初対面の人々計6人で…と書き続けてしまうとと本題に入れなくなってしまうので、その時オススメの仙台土産を教えてもらいました。

萩の月
喜久福ずんだ生クリームとほうじ茶生クリーム
白謙の笹かまぼこ

萩の月は、昔々勤めていた会社で働いていた仙台出身の人が実家に帰るたびにお土産にと職場で配ってくれた思い出のお菓子。ネットのお取り寄せもないあの時代、連休明けの出勤の辛さを薄めてくれましたIMG_0132

喜久福のずんだ生クリームとほうじ茶生クリーム。冷凍で買って東海道新幹線で、富士山を見ながらいただきました。後ろに写っているのはずんだシェーク。これも美味しい。

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白謙の笹かまぼこ。愛知県にはヤマサという竹輪はんぺんの老舗があって、日本一だと思っていたが、白謙さんの笹かまぼこは引けを取らない。もっと買ってくればよかった。

仙台に行かれる方はぜひ(^^)

 日曜日は、私達の団体「がん患者さんの就労支援インディペンデント」主催の就労セミナーの日でした。講師は、30歳という若さのがん患者さん山本翔太さん。彼の置かれている状況はとても厳しく、どう厳しいかをここに書こうか日曜日から何度もトライしていますが、私が書くとどうも白々しくなってしまいます。それほどリアルの山本さんの声は私達にも参加された方々にも響きました。

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 アンケートを集計してみて感じたのは、企業の方々と、患者さんの意識の差が大きいことです。例えば、「がん治療後こんなに早く復帰できることに驚いた」、「今まで、無意識のうちに傷つけていたかもしれない」「治療が終わればもう普通に戻れると思っていた」などの気づきは、山本さんが一人のがんの患者さんとして話してくださったからこそ伝わりました。

 「なってみないとこの苦しみはわからない」と患者さんは言われます。確かにそうです。頑張って伝えたとしても理解してはもらえないかもしれない。でも、がんになったことのない人に伝える努力を全くしないと永遠に企業と患者の壁は崩れません。

 まず「知ること」「伝えること」。根気も時間も必要ですが、みんなで考え、一歩一歩進んでいくしかないのだなと気付かされた有意義なセミナーでした。そして山本さんにはもっともっと皆さんに伝えていっていただきたいです。

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