こんばんは!


学校も冬休みに入り、
ボーナスで買ってしまったゲームに夢中な日々です。





2019年も終わりなので、
今年にあった、性別に関する気持ちの変化仕事の変化
について、書いていきたいと思います。










まずは、性別に関する方から。


ここ何ヶ月かで戸籍上の性別を
「女」から「男」に変更しようかなという思いが
大きくなってきました。




今から4年前に、こんな記事を書きました。




この記事を読み返し、
自分の性別と向き合い始めてから、もうすぐ10年が経とうとしているのだなと驚きました。


20歳になる直前だった当時から時間が経ち、
気持ちに変化がありました。






戸籍の変更を考え始めた理由は、
大きく分けて3つあります。





①職場の性別登録

以前、現在の職場になってから、保険証の性別欄が<男>になってしまったのを、
戸籍上の<女>に差し替えたと書きました。


それに伴って、雇用システムの登録上も、
戸籍に合わせることになり、性別欄を<女>にする?
という話がありました。




そのシステムの情報は、
管理職と事務長しか見られないようなので、
もちろん私が見る機会もなく、他の職員の人が見る機会はないそうです。


ということなので、
表立った影響はないと思うのですが...。





校長先生に、

今後、異動する際にはどうなりますか?

と尋ねると、

「管理職から管理職に引き継ぐ事項になるよ。
 こちらで伝えて、異動前の面接の時に、
 ご本人からも伝えてもらう形になると思う」

と教えていただきました。




人によるとはわかっているのですが、

「引き継ぎがなされた時に
 『うちではちょっと....』
 となることもあると思うんですが」

と不安を漏らしてみたら、

「それは人権問題的にNGだからないと思う」

ときっぱり言ってくださいました。






当たり前なのですが、
「管理職にさえ知られたくない」という希望で働くには
戸籍上の性別を変更するしかないんですよね。


そのような状態を私が望んでいるのかは、まだわかりません。

今のところ、管理職に知られていても性別の話題になることは皆無ですし、
職場での扱いに不都合はないので、
このままでいいかなとは思っています。




ただ、
一つ嫌なのは、
「他人次第」になってしまうことです。


もちろん、「他の人に共有しません」
とは言ってもらっているものの、
言っちゃったら言っちゃったで、
私にはもうどうすることもできません。


信頼してないというわけではない気がするのですが。
情報なんていつ漏れるかわからないしなぁと思うわけです。


とりあえず、
今の校長先生はとても信頼できるということがわかっただけでも、
ありがたい話です。





夏前に、登録を女に変更すると聞いて、
いろいろ困り事が出てくると伝えると、とりあえず保留にすると言われ、

現時点で、性別欄を「女」に変更したという話も聞いていないので
未だ保留中なのかなと思います。



これは、教員という仕事でないにしろ、
私は「働く」という場所に、自分の性別が変わってくるのが嫌だなと感じたので、
転職をしたとしても続く問題だなと感じます。










②教員の世界の狭さ

こちらは、①と違い、
教員という仕事だからこその理由です。



研修で、他校の先生と一緒になるのですが、
その時に学校名を言うと、

「〇〇先生いますよね?以前一緒に働いてました!」

と必ず何人かと話題になるんですね。




異動してくる先生なんかも、
実際に職場に来る前に、本当か嘘かわからないような噂が
あっという間に広まります。




教員の世界って狭いな~
と実感します。




となると、
もし何かで性別のことが伝わったとして、
異動先でも、自分の知らないところで広まってしまうのでは...?
と思ったのです。


人はそこまで自分に興味ない、自意識過剰だろうなとも思うのですが、
不安なものは不安です。


その不安を少しでも取り除ける方法があれば…
と思い、戸籍の変更しかないのかなと考え始めたのでした。










③下腹部の痛み

生理痛に似たような下腹部の痛みがあることが増えました。


これは、ホルモン注射の種類を
エナルモンデポーからネビドに変更したことも関係していると思います。



痛む頻度は月に1回あるかどうかなのですが、
痛い時には、本当に痛いし、いやーな痛みです。


そして、2本目を打って3ヶ月後には、
不正出血がありました。



3本目を打ってからは、不正出血はなかったのですが、
3ヶ月と10日経った日に、夜中に痛みで起きてしまうぐらいひどいことがありました。




こんな体調の変化もあり、
不正出血や痛みの原因である子宮と卵巣を摘出した方が楽かな、と考えるきっかけとなりました。















さらに詳しく言えば、
他にも理由はあるのですが、

気持ちを数字で表した時に、
「絶対にやる!」という気持ちが“10”だとすると、
”ぐらいの気持ち。



つい最近まで、“”ぐらいの自分からしたら、
半々になった時点でけっこうな心境の変化でした。









細々と情報収集をして、
いくつかの候補の病院に問い合わせをすると、
1件、一度直接会って相談させていただけるということで
さっそく病院へ行ってきました。


我ながら、思い立ったらすぐ行動したなと(笑)




不正出血が心配なので一度診てほしいとお願いし、
エコーをとってもらう約束もしました。




しかし、この手のエコーには苦い思い出が...。



高校生の時に、
GIDの診断をもらうため、産婦人科に行ったのですが、
その時もエコーをとる時に、経膣でやったのですが、
痛すぎて入らず...肛門からとったという過去がありました。



今回、そのことを話すと、
もしかしたら、膣式の手術自体厳しいかもとは言われました。






不安な思いを抱えつつ、病院へ。


今までの治療歴や手術の概要をお話した後に、
覚悟を決めたエコー検査。



いざエコーを入れようとすると、
やはり、痛すぎる。


「すごく狭いね」

というお墨付きもいただき、

結局エコーは、お腹の上からとりました。


卵巣は見えなかったけど、
子宮は大丈夫そうとのこと。





血液検査の結果を見せましたが

「このホルモン値で不正出血はおかしい」

と言われました。

たしかに、男性ホルモンも女性ホルモンも正常範囲ですからね...。



おそらくネビドに変えたから、効ききってないのだろうとのことでしたが、
不正出血の原因は特定できずでした。




そして、
エコー失敗の結果、
もしも、膣式でやるのならば、
拡張が必要と言われました。


MTFの方がやるようなダイレーション方式で、
医療用の棒をつっこんで広げなければいけません。


だいたい7cmぐらいで、
時間も30分ぐらい入れっぱなしらしい。


「あのさっきの痛みをやらなきゃいけないってことですか?」

と聞くと、

「いや、さっきは2cmぐらいしか入ってない」

とのことで。


とんでもない痛みだったので、
耐えられる気がしないですね。





「みなさん、これ入るんですか?」

と3回ぐらい聞いてしまいました


痛みはあるけど入る方が多く、
10人に1人いないぐらいの確率で僕みたいなのがいるらしいです。




僕自身が痛みへの耐性が低いせいもあるだろうけど、
あれは耐えられないですね...。









先生の一意見として聞かせてくださいという前提で、
子宮卵巣摘出のメリット・デメリットを教えてもらいました。



まず、メリットは、

・戸籍上の性別を変えられること。

・子宮や卵巣のガンにはならないこと。



デメリットは、

・手術を受けるということ自体のリスク。

・女性ホルモンを作る機関が一つなくなること。
男性ホルモンを打っていれば、機能はほとんど停止しているから、
どれぐらい違いがあるかは微妙だけれど、摘出しないで済むなら摘出しない方がいいかなと。






私には考えつかないこともあり、
なるほどなぁと思いました。







実際に病院に行ったことで、
あの痛みを味わう恐怖を考えると、
手術に対する気持ちは“”ぐらいに減りました。



考え始めた時には、
「来年の夏あたりには...」と考えていたのですが、

今は、
「ここ5年以内にできたらいいな」
ぐらいに思っています。





きっと、私の手術に対する思いはそんなもんなのだと思います。



どんなに痛くてもいい、
体に負担をかけてもいい、
どれだけお金がかかってもいい、

と思うぐらい手術を受けたいと願った時に、
また悩もうと思います。




結果、
現時点では、まだしなくていいかな
という4年前と同じ結論に至ってしまったのですが、

この揺らぎを記録しておこうと思い、
文章にしました。















次に、仕事の変化について。



実は、昨年度と校種が変わって、
全く違う環境で過ごしています。



体力的には、
今の方がキツイです。

運動量の違いからなのか、
昨年度は1年間使えた上履きが、今年は半年ほどで穴があきました(笑)






ただ、精神的には
今の方が楽です。

違いは、
職場の人間関係や、勤務時間ですかね。



人間関係に関しては、
今は運が良いだけなのかもしれません。

勤務時間に関しては、
昨年度はとても考えられなかった定時退勤が、今はしばしば実現できています。





また、
精神的に楽になった理由の一つに、
教員の障害に対する考え方の違いもある気がします。



昨年度は、
悪い意味で"教員のせい"になることが多かったです。

自分の受け持ってる子が何か悪いことをしてしまったら、全ては担任が悪い。
教員同士で子どもの話をしている時は、まるで責められているように感じる時もありました。


そして、
子どもが課題を達成できなかったら、子どもが悪い。
子どもの能力が低いからだ。

最悪ですが、
そんな雰囲気でした。





今は、
何かトラブルが起きても担任1人のせいにはならず、
原因を考えたり、対策を考えたり、建設的に対処が進んでいきます。

そして、
子どもが課題を達成できない時には、
環境が悪い!と、いい意味で"教員のせい"となり、
できるような工夫を考えます。




後者が当たり前になってほしいのですが、
前者のような学校・教員がいるのも目の当たりにしてしまいました。



今年度も、指導のことで悩むことは多いですが、
そんな雰囲気の違いもあって、あまり思い詰めずにできている気がします。







正直なところ、
この先も、教員を続けるかはわかりません。

いくつか疑問、というか、不安に思っていることもあります。


社会人1年目から疑いもなく「先生」と呼ばれることで怠慢になってないか。

この1年半でどれぐらいのスキルが身についたのか。

果たして自分に教員という仕事が向いているのか。



向いてる・向いていない、という思考自体が間違っているのかもしれませんが、
教員を続ける理由はあるのだろうか、という問いは常に自分に突きつけていきたいと思います。





こんなことを言ってはいますが、
こどもたちと日々接する充実感はこれ以上なく、
同僚の先生にも恵まれ、
楽しく社会人2年目を過ごしています。











長くなりましたが、
大きなテーマとして、2019年の変化について書いてきました。


来年はついに年男!

どうか健康で過ごせますように。




来年も、気まぐれに、だらだらと記事を書き続けようと思いますので、
よろしくお願いします!



それでは、
よいお年をお迎えください。



最後まで読んでいただき、
ありがとうございました!

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