ちなみに今年に入ってから、武豊騎手は、このレースで49勝目。まだ2月なんですけど(笑)。
今年の武豊、絶好調なんてもんではないレベルで推移している。2月(といっても後1日ある)で49勝だと、最後は300勝ですか、まともにいくと。(笑)アンカツが正直不調というのも確かながら、この数字はあまりに凄すぎる数字。この状態なら、ある程度馬が確保出来ていれば、多分夏はフランスで騎乗でしょ。アンカツ不調の原因が「年」だったりすると、岩田が藤澤厩舎所属という噂があることや、河内厩舎がすでに良血を集めまくってるらしいという話も考えると、当面この状態は続くんじゃないかと思う。
で、そうなると、ここ数年でも武豊に対抗できるのは、まさに「サンデーサイレンス」しかない。サンデーサイレンス産駒は今日のトーヨーヒリュウの勝ちを含めて45勝(JRAのみ、以下同様)、通算の重賞勝ちは216勝と、武豊と勝負するにはちょうど良い数字が出てきている。ここ数年はサンデー側が圧倒的に勝ち数も多いのだが、今年、そして産駒数が減っていく来年からの数年はいい勝負ができる状態になってきているのだろう。サンデーも武豊も日本の競馬界の宝だと思うが、ある意味面白い競演が見られるだろう。
こういう事をいうと、武豊といえば有力サンデー産駒だし、有力サンデー産駒といえば武豊だから、あまり見所はないのでは、と言われそうである。確かにサンデー産駒・武豊の重賞成績は[55,28,13,70]であり、2番手の蛯名が13勝しかしてないことを考えると、ある意味それは正しいの。しかしながら、なんとなく過去のデータをひもといてみると今となっては面白い「武豊とサンデー」の関係が出てきた。
サンデーサイレンスの重賞デビューはまだ7月に開催されていた札幌3歳Sで、プライムステージ−キタサンサイレンスの1-2なのだが、この時の鞍上は岡部−南井。武豊のサンデー産駒重賞デビューは、なんとタヤスツヨシの共同通信杯(2着)。勝つのはダンスパートナーのオークスが初めてなのである。ダンスパートナー、翌年のダンスインザダーク、96〜97で活躍したマーベラスサンデーを受けて、98年のスペシャルウイークとサイレンススズカにつながっていく。これが武豊のサンデー産駒の本流、というか実はこの馬でしか重賞を勝っていない。この後、フサイチエアデール、アドマイヤベガ、トゥザビクトリー...とつながっていくのだが、当初は別にGIIIクラスも含めてサンデー産駒を独占しまくっているというのとはちょっと違う感じである。(ちなみに、初年度産駒重賞25勝、2年目18勝、3年目14勝である。)
こういうのを見ると、武豊とサンデーサイレンスの出会いはある意味必然かもしれないが、逆に幸運であったことも確かなように思う。もちろん有力馬を押さえていたことは確かだろう。一方で、武豊がスタイルを変化させ、サンデーに合わせることができたのではないか。当初は微妙な産駒で2着3着を繰り返している事は、この事を感じさせる。その意味で、武豊がサンデーなき時代を見越していろんな馬に合わせてきているとすれば、それは武豊側の勝鞍増加につながっていくのは間違いないだろう。こういった点からも、武豊と、この夏からは間違いなく「消えゆく方向にある」サンデーサイレンスとの勝負は面白いように思う。