June 26, 2006

帝王賞を追加しました。/とらっくばっく競馬

とらっくばっく競馬に帝王賞(GI、大井競馬場 芝2000m、6/28 20:10発走)を追加しました。

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June 25, 2006

単勝オッズ50倍以上の馬を3たび2着に連れてきているディープインパクト。

スポニチ Sponichi Annex 速報:インパクト ダントツ人気1.1倍
第47回宝塚記念(25日・京都11R2200メートル芝13頭、G1)前日発売の最終オッズ(午後5時30分現在)が24日発表され、単勝は、G15勝目を狙うディープインパクトが1.1倍の圧倒的1番人気となった。大きく離れてリンカーンが15.2倍、コスモバルクが19.7倍で続いている。

ディープインパクトの単勝オッズは前日で1.1倍、現時点でJRA-VANから出るオッズが1.2倍。ただ、時系列オッズを見ていると最終的には1.1倍に戻ってもおかしくないなぁという雰囲気もなくはない。一方、他の馬にも売上がそれなりに上がって来ているのは注目点か。昨日の夜の時点では下手したら6番人気以上が単勝オッズ50倍以上、と見ていたがもう少しマシ、とはいえ最終5〜6頭がそうなりそうな気配である。
一方、いくつかblogの予想を見てみると、結構ナリタセンチュリーとかファストタテヤマとかバランスオブゲームとか人気なのね。ほとんどのところが◎ディープで、まあそれは妥当なのだが、2着としては結構強気な予想が少なくなかったりする。
そこで、少し気になったのでGIで単勝50倍以上の馬がどれぐらい来ているのか、ざっと結果を取ってみた。以下例のごとくTargetのデータだが、JRA、芝GIでここ5年、すなわち2001年の宝塚記念からのデータである。

まず、全体成績は[3,8,6,601]。勝率0.5%、連対率1.8%、複勝率2.8%で期待値が単勝42円、複勝40円。まあいろんな馬のデータを集めただけなので勝率、連対率、複勝率はこんなもの。ただ、期待値もかなり悪い。
この3勝は、イメージしやすいだろう。ノーリーズン(皐月賞)、イングランディーレ(天皇賞春)、ヘヴンリーロマンス(天皇賞秋)である。
一方、2着はと言われるとなかなか思いつきにくい。しかも8頭もいるし。で、あげていくと、

マイネルデスポット(菊花賞)、アメリカンボス(有馬記念)、ファストタテヤマ(菊花賞)、タップダンスシチー(有馬記念)、シーイズトウショウ(桜花賞)、チューニー(オークス)、シックスセンス(皐月賞)、アドマイヤジャパン(菊花賞)

となる。偶然ながら13番人気が4頭いる。
3着の6頭まで来るとなおさらわかりにくいが、

リキアイタイカン(マイルチャンピオンシップ)、シンコウルビー(オークス)、コンコルディア(阪神JF)、ウイングレット(秋華賞)、ダンスインザムード(天皇賞秋)、ストラタジェム(天皇賞春)

である。

こう見てみると、2着は菊花賞と有馬記念ばかり。逃げないにしてもほぼ前に行って残った、もしくは後ろから突っ込んできたというレースがほとんどか。ただ、後ろから突っ込んできた馬でも本当に後ろからというより、中段後方目という馬が多い。
一方の3着は比較的距離の幅は広く、また逃げもあれば好位からすっと抜けて出てきたという馬がないわけでもないし、リキアイタイカンなどは後ろからつっこんできた印象か。
全体を通じた傾向としては、スローで後半速度が上がったレースがほとんどというところ。

ただし、ディープのレースが2つあったりするのは気になるところ。意外と人気通りは連れてきていないということでもある。ディープの勝ったレースの2着は、

新馬:コンゴウリキシオー 2番人気
若駒S:ケイアイヘネシー 6番人気
弥生賞:アドマイヤジャパン 3番人気
皐月賞:シックスセンス 12番人気
ダービー:インティライミ 2番人気
神戸新聞杯:シックスセンス 5番人気
菊花賞:アドマイヤジャパン 6番人気
阪神大賞典:トウカイトリック 5番人気
天皇賞春:リンカーン 2番人気

であり、アドマイジャパンを別にすると、人気あり、人気薄、の順番で連れてきており、今回は人気薄の方、という見方も出来なくもない。人気薄とはいっても、オッズはともかく極端な穴馬はシックスセンスだけだが。

中距離とみれは穴馬の台頭は限りなく少ないが、ペース等を考えるとそれなりの穴馬があってもおかしくない。なんだかまとまりのない結論だが、中穴ぐらいはあってもいいのかなぁ、ぐらいのというところだろうか。

ちなみに、ディープ1着で2着がそれなりに堅ければ3着がやや人気薄が来ている点も注意したほうが良いだろう。1-2-3番人気で決まったのは3頭が抜けていた弥生賞だけで、どちらかにやや穴っぽい馬が来ている。とはいえ、ディープ頭だけに、3連単のオッズは決してよくはないのだが。  
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June 22, 2006

宝塚記念を追加しました。/とらっくばっく競馬

とらっくばっく競馬に宝塚記念(GI、京都競馬場 芝2200m、6/25 15:40発走)を追加しました。

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June 21, 2006

GI級が4頭揃った結果という可能性も強ち無理な話ではない。

馬券日記 オケラセラ@馬耳東風: 世界のGI級 函館で初戦3着に敗れる
レースではコンゴウダイオーはスタートして2番手につけると、逃げるアンソロジーに並びかけるようにして直線へ。しかし、鞭が何発入れられても伸びる気配はなし。 3番手につけていたエーシンダームスンにあっさり抜き去られ、アンソロジーにも遅れを取り、差してきたマイニングゴールドをクビ差しのいで 3着を確保するのが精一杯。勝ち馬とは3馬身半差、完敗だった。

山内厩舎のスタッフが吠えまくって惨敗したことでそこかしこで話題になっているコンゴウダイオー。世界のGI級という、その言葉だけでネタになりそうなものがあったのは確かだが、まあ、藤田が調教が駄目っぽいみたいなオチをつけたのがネタっぽさに輪をかけている。
ただ、このレース、実際の所タイムが超抜群に良い。勝ったエーシンダームスン1.10.7は同日同コースの500万条件戦のタイム1.11.1より良く、500万の基坂特別(勝ちタイム1.10.3)でも3着相当。それどころか、負けたコンゴウダイオーと4着のマイニングゴールドまで前日の未勝利戦(1.11.3)と同じタイムで走っており、正直吹くのものも分からんでもないという感じである。

そもそも、新馬の最初の2日間に下ろす馬というのは、それなりに仕上がっている事に加えて、期待馬が少なくない。そこで、1996年〜2005年で、新馬戦の最初の2日間(2001年までは函館のみ、以降函館・福島・阪神・2006京都)の1200m戦のタイムを、同じ2日間にあった未勝利戦および500万条件のタイムと比較してみた。その結果、500万を超えた(よりよいタイムを出した)例はなく、未勝利戦を超えた場合でも以下の3Rのみだった。

05 1函2 5R 1.09.9 アドマイヤカリブ 新馬戦
05 1函1 6R 1.10.8 ヒシリーガル 未勝利戦

04 2福2 5R 1.08.8 マイネルレコルト 新馬戦
04 2福2 5R 1.09.2 ミラクルポイント 新馬戦(2着)
04 2福2 3R 1.09.2 ピアニスト 未勝利戦

97 1函1 5R 1.11.0 アグネスワールド 新馬戦
97 1函2 3R 1.11.2 マチカネエンムスビ 未勝利戦

アドマイヤカリブはGI級と言われたが骨折、ミラクルポイントは2戦目を圧勝したあと走ることなく抹消。あとの2頭は言わずと知れたGI馬である。

ここで、上と同じようにエーシンダームスンのレースを並べると、こんな感じになる。

06 1函2 12R 1.10.3 ダンスオブサロメ 基坂特別(500万)
06 1函2 12R 1.10.6 メイショウアモーレ 基坂特別(500万)(2着)
06 1函2 5R 1.10.7 エーシンダームスン 新馬戦
06 1函2 12R 1.10.7 アイラブマキシマム 基坂特別(500万)(3着)
06 1函2 9R 1.11.1 マイノチカラ 500万条件戦
06 1函2 5R 1.11.2 アンソロジー 新馬戦(2着)
06 1函2 5R 1.11.3 コンゴウダイオー 新馬戦(3着)
06 1函2 5R 1.11.3 マイニングゴールド 新馬戦(4着)
06 1函2 9R 1.11.3 ステキナブロンコ 500万条件戦(2着)
06 1函1 6R 1.11.3 フラワーパス 未勝利戦
(基坂特別は3着までのみ掲載。)

これだけ並べてみると分かるが、上位の4頭はかなりいいタイムで来ていることが分かる。
前後半のLAPは新馬戦34.3-36.4が、500万条件戦が34.8-36.3、基坂特別が33.9-36.4で、基坂特別は3角1,2番手は下から2頭に沈んでいる事を合わせて考えると、前に行ったアンソロジー・コンゴウダイオーはかなり厳しいペースを前に行って良く残ったという見方もあるのかもしれない。競馬に慣れ、それなりのペースで走れるようになったら、後半も踏ん張れ、かなりの結果が出せるようになるかもしれない。

そう考えると、実際エーシンダームスンは世界のGI級、それ以外の3頭も普通にGI級の可能性がある、と書いてしまっても強ち大嘘ではないかもしれない。なんでこのレースに出してしまったのか、という方が山内師の失敗だったかもしれないぐらいである。
もちろん、2着以下は次以降勝ち上がる必要があり、加えてこの若駒の時期にこれだけの成果を出したことで故障しない事も必要になるのだけれども。  
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宝塚記念に見る「圧倒的強者vsその他」の報道の構図と、状況が酷似するブラジル戦と。

スポニチアネックスOSAKA 競馬:ディープインパクト別次元の存在 25日、京都11R・宝塚記念、先行予想
ディープインパクトはもはや国内レベルを飛び越えた存在。勝負の世界に「絶対」はないが1頭、別次元のところにいる。4冠を達成したGI天皇賞・春から7週あいて万全と思える調整過程。取りこぼすシーンは想像できない。

宝塚記念、とりあえずディープインパクト対12頭という構図ができあがっており、しかも、上述の記事のように、「ほとんどの場合」ディープインパクトが負けることはないだろう、というコンセンサスができあがっている。まあ、色々なケースがあるからなんとも言えないが、どういうレースになってもディープがかなりの高い確率で勝つだろう。

で、こういう場合、マスコミはどういう反応を取るのかを考えると、それはそれで面白い。紙面を埋めるためにも、全員がディープを誉めるわけにはいかないのである。
パターンとしては、

1.ディープ誉めまくりであきらめる
上の記事もそうだが、【宝塚記念】凱旋門賞日本代表、ディープのためのレース!【宝塚記念】ディープ負けられない!勝てば5冠で最速10億円ホースにディープ負けられない、宝塚記念で凱旋門賞へ弾みなど。
インパクト目つきが違う〜宝塚記念なんてのもある。

2.最初から2着、3着を探す
リンカーン“第2の軸”〜宝塚記念が露骨だが、ほかの記事でもぼちぼちそういう話から入っている。

3.微妙なデータ(得意だとか、負けた事がないとか)を出してくる
メジャー高速馬場で一矢〜宝塚記念 京都は高速馬場で相性が良く、皐月賞の時計はディープ以上とか。
ハット初対決に意欲満々/宝塚記念 初対決は勝負付けがすんでないとか。
アイポッパー藤田騎乗はプラス/宝塚記念 鞍上替と得意の京都とか。
タテヤマ得意の京都なら〜宝塚記念 いくら得意の京都でもファストタテヤマまで持ってくるかとか。
ちなみにblogでは蛸坊主氏がディープインパクトは道悪の宝塚記念では飛べないと書かれていたりする。

4.別の人気者のネタで書き続ける
いうまでもなくコスモバルクをもちあげる。
バルク 怪物退治へ手応え上々燃えるバルク!真っ向勝負だ/宝塚記念バルク迫力満点追い切り〜宝塚記念バルク五十嵐冬、中央制覇へ/宝塚記念バルク、進化した「北の怪物」…25日宝塚記念などなど多数あり。
ただ、ほとんどの所は最近までコスモバルクを完全に忘れてた気が。少なくとも日経賞8着とかはすでに忘れられた結果らしい。

5.宝塚記念とは全く関係ないネタでまとめる
ディープの注目度にNHK動いたインパクトの凱旋門賞、NHKが生中継 凱旋門賞の中継の話。気が早すぎる。

こんな感じになっており、内容はともかくとしてその気になって読めば結構どれも面白いのは事実。まあ、参考にして読む時は、無理にひねった可能性も低くないので、注意する必要はあるだろうけれども。

で、こういう状況と微妙な対応、どっかで見た気がしないでもない。
状況:
ワールドカップ・ブラジル戦、とりあえず「世界王者」対「酷評が多いチーム」という構図ができあがっており、しかも「ほとんどの場合」ブラジルが2点差で負けることはないだろう、というコンセンサスができあがっている。まあ、色々なケースがあるからなんとも言えないが、どういうゲームになってもブラジルがかなりの高い確率で勝つだろう。
対応:
で、こういう場合、マスコミはどういう反応を取るのかを考えると、それはそれで面白い。紙面を埋めるためにも、全員が必要以上に日本に期待があるような書き方をするわけにもいかないのである。

以下略...各社のサイトを回ってみてください。  
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June 19, 2006

言われている以上にメンツが揃ったように見える宝塚記念。

ラジオNIKKEI 競馬実況HP | 【宝塚記念】(京都、25日)〜ディープインパクトら13頭が登録
25日(日)に京都競馬場で行われる第47回宝塚記念(3歳上GI・芝2200m)の特別登録申込馬(出走馬決定順)は以下の通り。

なんかディープの壮行レースとか言われている宝塚記念だが、その割にはメンバーは悪くないというか、想像以上に良いメンバーが。後ろに重賞での成績を書いてみるとこんな感じ。

ディープインパクト:GI4勝、GII3勝、GI2着1回
リンカーン:GII2勝、GI2着3回
ダイワメジャー:GI1勝、GII1勝、GIII1勝、GI2着1回
アイポッパー:海外GI2着1回、GI3着1回
シルクフェイマス:GII3勝、GI2着1回
ハットトリック:GI2勝(うち海外1勝)、GIII2勝
カンパニー:GII1勝、GIII1勝
バランスオブゲーム:GII5勝、GIII1勝
ナリタセンチュリー:GII2勝
ファストタテヤマ:GII2勝、GI2着1回
コスモバルク:海外GI1勝、GII2勝、GIII1勝、GI2着2回
トウカイカムカム:オープン特別勝1
チャクラ:GII2勝

ということで、アイポッパーとトウカイカムカム以外の11頭は重賞2勝以上、それもカンパニー以外はGIIを2勝以上である。それに、GI勝ち4頭に加え、GI2着が4頭もいる。プレレーティングの値の全体的に110以上と、例年の宝塚記念と比べてもそれほど悪くない感じがする。
1頭抜けているとか、今のところ2番手であろうハーツクライがいないだとか、前走イマイチだった馬が少なくないとかいうのは分からんでもないが、仮に1頭抜いてもそれなりのメンツに思えるのは私だけだろうか。上位の馬の成績を見る限りでは、前走スカした成績でもその次にひっくり返せるタイプの馬が少なくない事もかなり気にかかる。あまりに下手な走りを見せるとあっさりひっくり返りそうなメンツで、なんだか壮行試合と言われる割には、例えばビワハヤヒデやメジロマックイーンが勝った、もしくはオグリキャップが負けた宝塚記念なぞに比べるとかなりしっかりしたメンツにまで思えるのだが。それなりに勝ちを意識して全馬が走れば、予想以上に面白いレースになる感がしないでもない。
もちろん、ディープの陣営としては、メンツが揃ったといってもここをあっさり勝たないと次に勝ち負けなどと言えないということだろうから、本気で勝ちに来るのだろうが。  
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June 14, 2006

完全に忘れられかけた3冠の3走目ながら、それなりに話題になる結果は現れるもので。

18-Year-Old Jara Guides Jazil to Belmont Victory - bloodhorse.com
Jockey Fernando Jara, an 18-year-old native of Panama, patiently guided Shadwell Stable's Jazil from the rail to the outside and outdueled Bluegrass Cat to win Saturday's 138th Belmont Stakes (gr. I) by 1 1/4 lengths.

ということで、米国3冠レースのBelmont StakesはJazilの勝利。そもそも誰が興味を持つのか、と言ったノリで"A Belmont that only gamblers could love"だとか"Belmont Stakes Lacks Significant Pop"とか"Anti-climactic Belmont is here"言いたい放題いわれている。ベルモントS自体は「チャンピオンのテスト」と言われるが、バフェット師は「残り物のテスト」ととまで言ってたとか。
こういうレースは往々にして話題を作ることがあるが、ここでは18歳のジャラ騎手がクラシック初勝利。日本でも東京ダービーを18歳の町田騎手が勝利したが、こちらでも18歳が勝利。出遅れをカバーする会心の騎乗との評価がなされている。

で、この日はベルモントパーク競馬場に行ったので、そのレポートまで。

まず、競馬場まで。Penn StationからLIRR(Long Island Rail Road)という電車。いつもは開催日でも直通電車が数本出てるだけ、という感じなのだが、今日はばんばん直通がでる状況。30分に一本ぐらい出ている。1時頃に電車に乗ろうとすると、わ、けっこういるわ、という感じ。もっとも、あっさりイスに座れたりするし、それほど電車は混んでいなかったのだが。

LIRR Belmont Park行きLIRR 行き先案内


競馬場について、そのままスタンドへ。入場料$5を払って、DRF($5)と記念プログラム($4)を買って、まずは食事をするためにぶらぶらと。ベルモントパークは競馬場としてはものすごく広いのだが、スタンドから馬場までがJRAの競馬場に比べるとかなり近く、あまりそこに立って見るのが難しい。スタンド内は昔の京都競馬場というか、むき出しのすこしがらんとした感じで、広くて天井が高いが無愛想な感じ。パドック側というか、コースと逆側は公園という感じ。

スタンド入り口コース公園側スタンドの中、ビール飲めたり。


7年前に来た時にはBelmont Stake Sandwichというのがあったのだが、今日はそれはなし。ビール飲みながら、BBQポークを食う。こっち側はピクニック気分というか、そこらへんのテーブルで家から持ってきたオードブル食べてるのも結構いる。もちろん、私のように飲んでる人はたくさんいる。
馬券は手売りとマシンが半々ぐらいだが、どちらもマークシートはほとんど使わず、マシンはタッチパネル、人の場合は口頭で注文。人がたくさんいる日は時間がかかって仕方ないといえばその通りだが、普段はそれほど混まないのでこれで十分なのだろう。
マシンの場合はあらかじめバウチャーを入手するなどしないといけないのだが、人が多くてどこでバウチャー買うのかも分からん...口頭は例によって英語が伝わらん、と思ったが担当者も手際が悪いようで、かなり時間がかかってる例散見。NYRAが儲かってない理由が分からんでもないというか...せっかくこれだけ客が来てるのに、NYRAカードのプロモーションもやってないし。

スタンドの中、馬券販売所馬券の自販機。バウチャーが必要。場内のオッズボード。横は他場へサイマルもされるテレビ放送。



この日は7R〜11Rまでグレードレースがずーっと続く。7R・芝1マイルのJust A Gameはスクラッチが2頭あり4頭立てだったが、BCマイル3着馬Gorellaが最後の最後で豪快に差し切り。8RのWoody Stephens Breeders' Cupはダート7FのGIIで、前に行ったSongsterが勝利。
GorellaJust A Game 直線SongsterWoody Stephens Breeders' Cup直線


そしてここからが本番。3歳牝馬限定GI・ダート1マイルのエイコーンS。ケンタッキーオークスからの折り返し組もかなりおり、それなりのレベルの1戦。日本のようにパドックで馬見せるというよりは、単純に馬を歩かせている程度なので、ほとんどの馬は日本ほどかりかりしておらず、おっとりしている感じ。それでも3歳牝馬だけあって、ややパドックでも落ち着きがない。その中でも1頭かなり暴れていたのがBushfire。立ち上がって手間をかけていた。
BushfireBushfireAdieu


入場、ゲートイン後、Miraclous Missがなんとゲートに引っかかったみたいで、出走が遅れる。Miracluous Missはゲートを開けて一旦出て、戻ったものの、結局スクラッチ。まあ、6番枠、ゲートの前に1頭だけ出てきたのを見ると、Barbaroを一瞬思い浮かばせ、嫌な雰囲気だっただけにある意味スクラッチしてくれたのはホッとしたところ。で、結構この間微妙に長い時間があって、何やってんだぁ...と思ったら、なんとこの間にWonder Lady Anne Lまでスクラッチ。ここら辺で回りにいたアメリカ人が暴れて激しくやじり始める。
それはさておき、レースは逃げたBushfireとその後ろにいたHello Libertyの行った行ったのレース。Bushfireは暴れた感じでHello Libertyも落ち着きなかったように見えただけに意外だったが、結果としてはマイル戦でもあり、そちらのほうがよかったのかもしれない。そういえばBushfireはケンタッキーオークスでも人気あったなぁと終わったあとに気がついたり。

次のレースはマンハッタンH(芝1.25マイル、GI)。北米移籍後のGrey Swallowが見たかったのだが、やはりよい馬体だなぁと。ただ、白くなりすぎかもしれないが。このレース、芝の内回りなのだが、ベルモントパークの中でも非常に小さいコース。といいながらもマイル以上はあるのだが。レースは直線前にいった2頭に後ろから来た2頭が詰め、4頭並んだところでゴール。ハンデ戦らしくかなり見応えのある叩き合い。勝ったのは結局逃げ切った形になったCaciqueで、鞍上はBarbaroで次のレースに乗るはずだったPrado騎手。
Grey SwallowGrey Swallowマンハッタンハンデ・馬場入りマンハッタンハンデ・ゲートオープン


そして本命のベルモントS。とはいっても、主役が欠けた格好だけではなく、2冠を走ったBrother DerekやSweetnothernsaintまで回避し、3冠完走馬がまったくいない状態。ケンタッキーダービーの2〜4着にPreaknessの3着、ピーターパンS1着ぐらいの取り合わせ。まあ、出てきた馬はそれなりにしっかりしていたが。メンバー的には物足りない感じ。

JazilSteppenwolfer

で、この日はレースをずっと2階のスタンドの後ろから見ていたのだが、ちょうどスタート・ゴールが見えない位置。パドックで馬を見て、馬券を買って、そこまで行ったらもう発走時間。そうじゃなくても人が多いのに、このレースは当然ながら特に人が多くてそれ以外のコースもほとんど見えない。Jazil
ゲートオープンからターフビジョンを見ていると、なんか出遅れた馬がいて多分終わったんだろうなぁという感じ。で、あまり途中経過は比較的単調で、前に行った馬が4角前に捕まって、4角から先頭の馬が駆け抜ける展開。Steppenwolferを中心に買ってた人間としては、ここで誰やあの馬は、あとアメリカンな展開やなぁぐらいにしか思っていなかった。あと、横にいた黒人二人組が馬券を持っていたので大騒ぎだったことぐらいか。入った後に勝った馬がJazilであることがわかったぐらいの、完全にピント外れな見方をしてしまった。
で、良く後で見たら、出遅れしたのが勝ったJazilなわけで。ビデオを見ると後ろから縫うように上がっていって、3角で一気に抜いて4角で先頭というのが良くわかる。騎手も良かったが、馬もかなり差があった感じの勝ち方。

私のほうは、馬券も当たらずに結局黄昏、と言いたいがまだこのレースが終わった7時前はかなり太陽が高いのでそんな気分でもなく、祭の後をすこし眺めたあと、疲れた体を引きずって電車に乗る長い行列に並んだところ。競馬場から駅までの間、そこら中でライセンスなしの、マークを印刷したTシャツを$5で売ってるのが日本と違うところか。まあなんでもありというところで。
スタンドから直線のスタンド前


ちなみに、NYタイムズにも揶揄されていたが、今でもBarbaroは人気だった。たくさんの人がメッセージを寄せてより、添え書きの中には、日本語も。写真は$45で販売されていた。ある意味、今回のベルモントSの象徴だったのかもしれない。

Barbaro メッセージボードBarbaro メッセージボード日本語のメッセージもあった。(私が書いたものではない。)


その他、こちらにかなりの数の写真を載せてみましたので、ご興味あるかたはどうぞ。  

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June 04, 2006

後ろから外めを来た馬が上にくるあたり、罪作りな馬場という気がしないでもなかったり。

香港馬ブリッシュラックがV/安田記念 - 競馬ニュース : nikkansports.com
単勝3番人気の香港馬ブリッシュラック(セン7)が直線で一気に抜け出し、前走チャンピオンズマイル(香港)に続くG1連覇を果たした。好スタートから道中は中団やや後ろのラチ沿いを追走。4角すぎに先行集団が内側へ殺到すると、わずかにあいた外のスペースを突いて鋭く伸び、後続に2馬身半差をつけて快勝した。

安田記念はブリッシュラックが快勝。あれだけの差をつけたということは、やっぱり去年は不利が効いたんだろうか、という気になる。
もっとも、ここまでの東京競馬場の馬場への印象が効いたなぁというか、効き過ぎというか。なんせ逃げ・先行・内枠有利、直線は内へというのがモロに出たというか。4月半ばからの府中の2開催中、芝1600mのレースは先週まで17レースあったが、勝ち馬の中で4角の通過順位が10番手以降だったのは5つ。5月以降の11レースでは2つで、最内を着いてきたロジックと他馬より1秒程度早い上がり3Fで来たエンターティナーに限られる。一方外回して届かなかったエアメサイアのイメージもあるから、有利不利の印象はぬぐいようがないかもしれない。
で、結果的に軽めの外、というか内にみんながつきすぎてそのすぐ外を回ったらいい感じだったブリッシュラック、そしてそのさらに外のジョイフルウィナーが来てるのだから、完全にやられた格好。逆に、内ではアサクサデンエンこそ抜けてきたが、ダンスインザムードをはじめ馬群でもがいてたか、無理に内に寄せすぎてつぶれたかのパターン。こういう展開だとテレグノシスが大外から飛んで来そうなのだが、逆にユタカへ乗替りでうまく乗られすぎたか、というところ。
それに、ラップが 12.4-11.0-11.4-11.6-11.7-11.5-11.4-11.6とかなりきつくなっているだけに、前行った馬がダイワメジャー以外ほぼ全滅だったのも後ろから行った馬には有利に働いたか。1分32秒台の勝ちタイムで上がり34.5だが、ブリッシュラックとアサクサデンエンは33.8で上がっている。
いずれにせよ、普通に乗っていけたレースを、みんなあまりに馬場を気にしすぎていろいろと練りすぎて、結果が向かなかった感がしないでもない。多分香港の騎手は東京競馬場の馬場状態について、日本の騎手のような思いこみはなかっただろう。その差も多少はあったのかなという気もする。力のいるGIだったからこそ、展開もほかのレースとは異なり、こういう結果になったという見方も出来るだろうが。

しかし、HKJC、リリース早えーよ。まあ、少なくとも短距離GIは香港と日本の壁ほとんどなくなったなぁという感じでもある。しかし、香港の人達は、聞いたことない日本馬を外して、まずは良く知ってる馬のボックスで持ってると、それで3連単20万馬券取れたのだから、ある意味ついているというか、なんというか。  
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June 03, 2006

安田記念を追加しました。/とらっくばっく競馬

とらっくばっく競馬に安田記念(GI、東京競馬場 芝1600m、6/4 15:40発走)を追加しました。

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