More than 100,000 people will gather at Pimlico Race Course this Saturday to watch the Preakness Stakes (gr. I). They will bet millions of dollars and spend enough money on food and souvenirs to enable the venerable track to survive another year.
PimlicoでのPreakness Stakesの実施が虫の息、という話。アメリカの競馬場でもかなり苦しいところが多くスロットマシンの導入が進みつつあるが、Maryland州(ってどこやねん、というがここらへん)にあるPimlicoでもSlotを導入しないともたない状況が来ているとのことである。それは、Preaknessの1日の売上で残り364日のレースを行っている現状にもつながっている。状況次第では、別の競馬場にPreakness Stakesを移動、という話まである模様。(というよりも、記事を読めばそちらの可能性が高そうにすら思う。)
直接の流れではないが、来年からVISAが3冠スポンサーから撤退し、Kentucky Derbyに集中するらしい。確かに、注目度を考えればプロモーション的には3冠すべてのスポンサーをしなくても、Derbyだけでも十分な効果は得られるかもしれない。一方、Belmont StakesはNYC近郊という地の利を生かしたか、すでにArgent Mortgageがスポンサーについている。Argent Mortgageは結構スポーツのスポンサーをやっていて、先月ツインリンクもてぎであったIndyJapanでもダニカ・パトリックとバディ・ライスのスポンサーをしていた。Argent Mortgageは住宅用等ローンをやや高めの金利で供給する、というある意味微妙な会社で、それだけにダニカ・パトリックというまた微妙な(といいながらIndy500の予選4位を取ってたりする)ドライバーのスポンサーをやってたりするのだが、それなりの歴史があることからまあ当面は大丈夫だろう。こんな感じで、ちゃんと冠クラスのスポンサーをすでに見つけていたりする。また、来年以降のBelmont Stakesの放映権をABCが獲得するなど、積極的なマーケティングを行っている模様が伺われる。Webのトップがグッズ販売だったりするのもその一環だろうか。きっとBelmont Steak Sandwichも当日は売れているに違いない。
こんな感じで3冠のうちの2冠はそれなりの資金を集めつつあるのだが、Preakness Stakesはページを見てもどうもそういう印象を受けない。場所、レースのタイミング等もあってそこまでの販売能力や「マーケットの価値」はないのかもしれない。一方、これは先立つものがなくて戦略的に打ってでられないというのも確かだろう。Preakness自体の力もMarylandでの競馬そのものもかなり力が弱まっているという状況が露骨に影響しているのだろうか。
こういう状況を見ていると、たしかに今のままでは苦しいんだろうと言われている現状をしみじみと感じなくもない。PimlicoはSaratogaについで米国で2番目に古い競馬場らしいが、その存続もあわせて状況が厳しくなっている現状を、3冠レースでの位置づけの違いからも感じなくもないところである。