ラジオNIKKEI 競馬実況HP | 【東京優駿】(東京)〜戦慄の大外一気!大本命ディープインパクト5馬身差Vディープインパクトは栗東・池江泰郎厩舎の3歳牡馬で、父サンデーサイレンス、母ウインドインハーヘア(母の父Alzao)。デビューから無敗のままクラシック2冠制覇を達成、通算成績は5戦5勝となった。
ディープインパクトが、予想以上の完勝で無敗の2冠を達成。ここの記事のタイトルには大外一気とあるが、大外一気というよりは「外を回して走らせた」だけであり、一気というよりは完全に違う競馬をしていた感じである。いずれにしても、衝撃的な勝ち方であったことは間違いない。
それはさておき、正直な事を今更言えば、ここまで不安要素のほうが大きかったように思う。その不安要素の一つ目はサンデーサイレンス産駒であること。サンデーサイレンス産駒で、相手を子供扱いして勝ち続ける馬、いわば「最強」クラスと思える馬は、今までアグネスタキオンとフジキセキが上がるだろう。だが、どちらも脚を壊してしまって4戦4勝で引退してしまった。ディープインパクトもちょうど4戦4勝。サンデーサイレンス産駒だけに、脚元がもつのか、という心配があった。ちゃんとゲートに収まった時点でとりあえずはクリアした。
歴史は繰り返さない。ちゃんと5戦目のゲートを迎えた。
同じような感じは異常な人気にも感じた。単勝1.1倍を見透かしたかのJRAの盛り上げ。同じ単勝1.1倍だったタイキシャトルは、その日の引退式のビデオではJRAも勝ったものとしてビデオを作成していた。今回、TCKとの企画をみても、レーシングプログラムを見ても、売店の売り方を見ても、すべて勝つことを前提にした企画のように思う。一方、ダービーの今まで最高の単勝人気はハイセイコーの66.6%。単勝1.1倍は見えていたが、後から聞けば支持率73.4%でハイセイコーは超えていた。また、昨日偶然馬事公苑に行ったのだが、ハイセイコーの皐月賞勝ちの人形があった。これとほとんど同じものを今日の競馬場で見たわけである。タイキシャトルもハイセイコーも3着。どうもJRAが思うように競馬は運んでくれないようである。逆に心配になる結果である。
そんなことを考えながらパドックを見ていた。競馬場自体が昼前から異様な状況だったが、パドックでは、尻っぱねを繰り返す馬が1頭。デイープだけがかかっていたわけではないが、もしもこれがディープインパクトでなければ買いたくないレベル。武豊が乗ってもまだ尻っぱねをしていた。同じように暴れていたアドマイヤジャパンが沈んでいったように、決して安心できる感じでもない。スタンドも人があふれている状況。スタートはそのスタンド前。例によってファンファーレでさらに暴れる可能性も否定できない。(結果的にそれほどひどく暴れた感じはなかったが。) ゲートも内枠気味でつつまれて出すところがなくなる、などと心配したが、後藤が出たところで抑えたかなと最初は思ったぐらいで決してその可能性がなかったわけではないだろう。
それでも、武豊らしい、馬の実力差を考えた「ありえないコースの」レース運び。あそこを通って勝たれてしまってはほかの馬の勝ち目はどうやってもなかったのかもしれない。
結果的にここでも歴史は繰り返さなかった。ちゃんと彼の歴史を作った。
そしてこの先である。まずは期待にこたえる歴史を作ったディープ、池江先生は多分3冠を目指していくだろう。無敗の2冠馬は6頭目。まずは次のレースに出ることが彼の歴史を続ける一つ目の仕事だろうか。今日の出走だけでも厩舎の人たちの努力、そして乗り役の考えはすごいものに思えた。これからもプレッシャーのかかる日々だろうが、期待にこたえてほしいところである。もっとも、その期待は単に無敗の3冠にとどまらない気もするのだが、そのことを考えるにはあまりに強烈なレースすぎて頭が回らない感じもしている。