天皇賞(春)を逃げて圧勝したイングランディーレ(美浦・清水美厩舎、牡5歳)は距離適性が重視され、英国ロイヤルアスコット開催のGIゴールドC(6月17日、4歳上、芝4000メートル、賞金総額25万ポンド=約4925万円、創設1807年)、オーストラリアのGIメルボルンC(11月2日、フレミントン、芝3200メートル、賞金総額460万豪ドル=約3億6800万円、創設1861年)に横山典弘騎手とのコンビで挑戦する。
「日本馬はもっと積極的に海外GIに参戦するべきだ」とよく言われたからではないだろうが、今年はネオユニヴァースやザッツザプレンティ、シーキングザダイヤあたりが話題になっている。そこでイングランディーレと来たか。しかも長距離戦を狙うとか。これ、「か」ではなくてきっと1年間海外遠征しっぱなしってことでしょ、多分。日本だと3000m超のレースはステイヤーズSまでないわけだし。
ヨーロッパでの長距離レースはレースの重みはあるもののレベルが落ちまくってるわけで、長距離戦のGI格はヨーロッパだから維持できているようなもの。当然歴史と権威のあるゴールドカップならば、馬は集まるだろう。ただ、普通に考えると、今でも3200mの競馬にちゃんと賞金をつけて、最高級のレースと評価している日本の天皇賞馬が負けるとは今一考えずらい。もちろん、ヨーロッパは長距離血統が結構残ってるけれども、日本とは馬選択においての考え方を考えると、天皇賞を目指す馬がたくさんいる日本の方が優位かと。
もちろんロイヤルアスコット期間なので、観客は多く、華やかであり、それが一番の狙いかもしれない。また、種牡馬入りした際でも十分に箔がつくだろう。それならばセントレジャーも、と思ったら英セントレジャーはまだ馬齢限定戦なのね。それなら仕方ないか。いずれにせよ、ダンシングブレーヴの孫の凱旋としても喜んでくれるのではないかと。
で、その後はメルボルンカップですか。こちらはハンデ戦だからどちらかといえば最強馬決定戦というよりはまさにお祭りのレース。お祭りらしく最高クラスの高額賞金なので、交流GIIIぐらいの賞金のゴールドカップの補填がここではかれれば、ぐらいか。もっとも、このレースも勝つとオーストラリア中の話題になるし、シャトル種牡馬としても価値は上がるだろうし。ただ、ハンデは見込まれると思うけれど。
どちらも壮大だが実現しそうな計画だけに、ぜひやりとげて欲しいところ。吉田一家の個人所有馬だけに遠征もやりやすいだろうし。清水美波厩舎ってのがやや問題になるかもしれないけれど。こういうところで、ちゃんとGIの参加していくことで、日本馬の評判も上がって、レーティングも自動的に高まるし、馬産地を含めて色んな所に還元するものが多いと思うしね。強く期待したいところ。