麺歩計

横浜→大阪転勤のラーメン好き37歳♂。食べ歩いたラーメン屋を勝手な味の判断をしながら記録中。

2006年03月

めじろ(川崎店)4

36bf5181.jpg今日も川崎のラーメンシンフォニーを訪問。なんつっ亭、本丸亭には行列ができていたが、どっちも行ったことがあるので、空いていた「七重の味の店〜めじろ」をチョイス。代々木にあった本店は、現在は藤沢に移転したらしいが、その2号店というところか。立地上、この店はデパ地下街の通路にむき出しでカウンターがあり、背後を多くの通行客が通るためやや落ち着かない。他の店に比べて直感的に入りづらさを感じるのは、可哀想だがこの店にとっては不利な条件だと思う。

食券機で「らーめん(730円)」を購入したが、標準らーめんでこの値段は高いと思われる。他にも味噌、塩などメニューは豊富なようだ。やや時間が掛かって運ばれて来たらーめんはスタンダードな東京ラーメンで、麺の一本一本が左右平行に揃って盛られている。実に美しい!また一見して目につくのが、大量の長ネギのみじん切りだ。まずはスープを一口。主張し過ぎずに、ほどよい煮干し系のほのかな香りが立ち篭め、トンコツ鶏ガラブレンドのコクとともに野菜の甘味も十分に感じる。クセが無いと言えばそれまでだが、丁寧に仕上げられたスープは、子供から老人まで老若男女問わずに親しまれる味だと思う。全部飲み干すことにも抵抗を感じない健康的な味わいだ。

麺はスタンダードな中華そばと言った感じで、特筆すべき点はないが、最後まで歯ごたえがキープされていた。具材の豚バラ焼豚は角煮のように柔らかく、肉汁がジューシーに溶け出しとてもウマイ。脂身の感じも嫌にならない程度にあり、絶妙な仕事をしている。また大量のネギは辛味がなく、甘さとシャキシャキ感だけが口の中に残って爽快。こんだけ大量に投入してもスープの味を台無しにしないよう、選び抜かれたネギを使っているのだろう。メンマは薄味で美味しかったが、存在感を感じなかった。また小さめの海苔もとっても美味。

さすがはめじろ。パンチは効いていないが、歳とっても食べられそうなラーメンでした。

◆めじろ(川崎駅ビル2号店)
川崎市川崎区駅前本町26-1地下1階
JR京浜東北線・東海道線「川崎駅」の駅ビル地下1階ラーメンシンフォニー内。

スープ(30点):26点(丁寧かつ繊細)
麺  (30点):23点(ザ・中華そば)
具 材(30点):28点(美味しいネギと焼豚)
雰囲気(10点): 7点(落ち着かない店内)
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総 合(100点):84点

近藤家(川崎店)4

bb56e61f.jpg産業道路が渋滞しているにも関わらず、タクシーとトラックの運転手が路上駐車もものともせずに群がる「近藤家(川崎店)」。今日も午前11時の開店に合わせて続々とやってくる。店員は土地柄か金髪の混じったヤンキー風ばかり(笑)。店内は意外と広く、20人近くは座れるカウンターがある。

まずは食券機でチャーシュー麺(850円)を麺固めで注文。黄金色に輝く鶏油がスープ表面を覆いつくし、一見こってりな印象を受けるが、一口飲んでみると思いのほかあっさり。臭みを感じず、風味があって実に美味しい。家系にはニンニクを入れてその臭みを消す人も多いとは思うが、ここのスープには必要無い。上品なスープを台無しにしないよう、入れても小さじ1杯程度にしておいた方がよさそうだ。

チャーシューは柔らかすぎず、固すぎず、レストランで上質なローストポークを食しているかの様で、実に美味しかった。味付けも薄味で肉本来の味が楽しめる。大きめの海苔の固さも絶妙というか、スープに入れても溶け過ぎず、口に入れるとホロホロと崩れてとっても美味しい。茹で過ぎた感のあるホウレン草はややくたびれ気味だった。

最後に残ったスープにおろしショウガと擦りゴマを加えて飲んでみたが、最後まで重さを感じず飲みやすいスープだった。個人的には家系ランクでは2位!ぜひまた行きたいお店である。


◆ラーメン近藤家(川崎店)
川崎市川崎区昭和2−14−10
京急大師線「産業道路」徒歩8分
国道6号(産業道路)上り沿い「塩浜交差点」付近

スープ(30点):28点(最後まで味わえる家系)
麺  (30点):27点(酒井の標準太麺)
具 材(30点):28点(味・火加減ともに◎)
雰囲気(10点): 6点(綺麗とは言えない)
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総 合(100点):89点

くにがみ屋(川崎店)3

15f26d2a.jpg本丸亭、なんつっ亭、いまむら、めじろ等の有名店が軒を連ねるラーメンシンフォニー川崎。初めて聞く名前だったため迷ったものの、「くにがみ屋」に入店。他の店に比べ客足は少なかったが、鮪と鯛からとったスープと店頭に書いてあったからだ。これは興味津々!!

おすすめの「特製くにがみ屋らーめん(880円)」を注文してみる。ほどなく運ばれたきたが、具材は小皿に別盛りでやってきた。左からサイコロ状の焼豚、辛味メンマ、ホタテ味噌。ホタテ味噌はホタテの肝をすりつぶして、カニ味噌、ホタテ貝柱等を加え、バーナーで炙ったものにレモン汁をかけたもので、これ単体ではまさに酒の肴。個人的には日本酒をチビチビ呑みながら食すのがベスト。ラーメンのスープに溶かしても、その濃厚な味の存在感は希薄してしまい、まさに勿体ないの一言。レンゲに一口大に麺を盛り、少量ずつホタテ味噌を載せて食べるのがよいかと思う。ほのかな海の薫は上品なパスタを思わせとても美味しいが、好き嫌いが分かれる味だろう。サイコロ焼豚は小さすぎて味わっている気がしない。インスタント麺じゃないんだから、もう少しどっしりしたものを一枚入れた方が全然いいよっ!あとは揚げネギが載っているが、これはプラス↑。

スープは和風ブイヤベースといった感じで、魚介系の旨味が溶け出し、マグロ、タイ、カニのエキスが抽出されている。とはいえ、あっさり感は無く、こってりと腹にたまるものであった。麺は透明感があって、もっちりした中太麺。印象としては「青葉」のつけ麺に近い感じ。ただこのスープに合うのかどうかは疑問で、「本丸亭」のような平打ち麺の方が合うと思う。全体的にチグハグ感は否めないが、個性的ながらも美味しい一杯ではあった。

◆くにがみ屋(川崎駅ビル2号店)
川崎市川崎区駅前本町26-1地下1階
JR京浜東北線・東海道線「川崎駅」の駅ビル地下1階ラーメンシンフォニー内。

スープ(30点):25点(和風ブイヤベース)
麺  (30点):25点(透明感のある中太麺)
具 材(30点):20点(味合うほどの量が無い)
雰囲気(10点): 8点(清潔感のある店内)
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総 合(100点):78点

みんみんラーメン本店(八王子)4

d0e55ae9.jpg今日はラーメン仲間とスノボ帰りに八王子で一杯。久しぶりのブログ更新は八王子の有名店に委ねた。50年以上の歴史はあるであろう古民家を思わせる店内は、壁紙が剥がれかけ、天板がめくれ上がり、不動産としての価値は0円のオンボロというか風情のある不思議な空間。カウンター5席に畳座敷が18席という寿司屋のような変わったスタイル。アットホームな雰囲気に家族連れやカップルが目立つ。

「並ラーメン(480円)」と値段はリーズナブルながら、おすすめの「ネギバラチャーシューメン(790円)」を注文。店内には魚介系の食欲をそそる香りが充満している。間もなく運ばれて来たラーメンは盛り付けが丁寧で、白い陶器のドンブリに引き込まれる感覚だ。まずはスープを一口。豚ゲンコツに煮干し系の魚介ダシを加え、甘味を引き出す野菜スープを大量に投じたまろやかな醤油スープ。いやな臭みがまったくなく、レンゲで次から次へとすくえる軽やかなテイスト。とても美味しい。

特に気に入ったのが中太のストレート麺。水分が少ないのかコシが強く、適度な甘味があって、まろやかな醤油スープに実に良く合う。具材は八王子ラーメン特有の刻み玉葱と5cm四方のミニ海苔、焼豚のミンチをあえた白髪ネギに、バラ肉の焼豚。玉葱はほのかな甘味と刺激的な香りがあり、ラーメンにもよくマッチしていた。どこかクセになる味わいはこのせいかも知れない。白髪ネギは丁寧に灰汁抜きされたシャキシャキのもので、これまた美味しく2種類のネギがうまく活用されている。豚バラのチャーシューは脂身が多く、ベーコンのような薄切りのものが5枚程度。味はまあまあだが、チャーシューだけにフィーチャーすれば、それほど高い点数はつけられない。あっさりとしたスープを殺さないように傍役に徹した結果だろうか。。。

その存在はTVや雑誌から聞き知っていていたが、全体的には非常に満足のゆく一杯。間違い無く八王子の名店であった。また近くに行った時には訪れてみたい。

◆みんみんラーメン本店
東京都八王子市楢原町437
JR中央線「八王子駅」から車で国道20号を西に進み、本郷横丁交差点を右折後、直進3km程度で約20分。またはバスで「楢原町」下車すぐ(国道32号線沿い)。

スープ(30点):27点(東京醤油ラーメン)
麺  (30点):29点(噛み応えある中太直麺)
具 材(30点):24点(玉ネギは斬新)
雰囲気(10点): 5点(純和風で家庭的)
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総 合(100点):85点
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