結果と経過

48.「国語」の土台は教科と出会う以前に
 「万物が、エネルギーであり、情報である」と言われていますから、それをもとに、「宇宙」そのものが「知識のかたまり」であり、個々の人の中にも、「内部知識」とよんでいる「知識のかたまり」がある、そんなふうに表してみるとします。
 その「内部知識」の形成は、その「知識の塊」である「宇宙」をそのままというわけにはいかず、それをいったん分けて運び込み、それを既存の「内部知識」と結び付けてなされる、そして、個々人が、自分の「内部知識」を使用して自然とか人とかと関わる、そんなふうに考えるわけです。
 その際、その解体と運搬と形成に重要なはたらきをするのが「言語」で、どういう「言語」をどう使用するかで、宇宙をどう仕分けどう結びつけるかを左右されることになります。
 そして、その解体から形成に至る全てを個々人が個々にやるのではなく、それを互いに分け合うわけで、「教育」は、その手段の一つでしょう。

 「言語」は、その「知識」を共有する手段でもあるわけで、それが「日本語」とか「英語」とかいくつもあり、我々はそれらをいわば組み合わせて使用しているわけです。

 ただ、その中で、主流をなすのが、人が生まれついてまず出会うもので、我々「日本」に生まれたものとっては、「日本語」になるわけです。
 ですから、「日本語人」の「日本語」の土台づくりの「経過」は、「国語」と言われる「教科」以前にあり、それは非常に個人差があるわけです。

結果と経過

47.自国語のはたらきを深める外国語学習を
 ものを考える手段としてもっぱら「日本語」を使用する人を「日本語人」とし、その人がコミュニケーションの手段として「英語」を使用するために「英語」を学ぶということで、「和訳」と「英作」学習について取り上げました。

 無論、「日本語人」が「英語」を学び、それを「思考」の手段とする場合もあるでしょうが、その場合の「英語」の知識は、少なくとも当初は「浅く」「狭い」ものでしょう。であれば、浅い「言語知識」の使用では浅い「思考」しかできないのではないでしょうか。

ただ、「日本語人」とした人が「日本語」で考える際も、「英語」を学び「言語知識」として統合した場合の「日本語」は、「言語」としての深さが違うのではないでしょうか。例えば、あいまいさの奥にあるものの理解もその一つで、それまで見えていなかったものが見える、ものの見方が拡がるということです。

その「言語知識」の統合とは、この二つの言葉でいえば、それはただ二つの言葉の並列とは異なる、二つの言葉の統合であり、より言葉の本質に迫ることになるのではないでしょうか。「言語」の学習は、それをもたらす「経過」によるべきでしょう。

結果と経過

46.「英作」の「経過」―「文法分解」「英単語選択と語順変換」
 「日本語」を「論理化」し「句順」を「英語の順に」換えると、そのまま「英語」の「単語」に置き換えられるかというと、そうはいきません。そこで、「句順変換」の次に、「文法分解」をやります。
例えば、「私は遊んだ/公園の中で/昨日」の「遊んだ」です。これを「英語」に直すには、その「遊んだ」を「文法」を使って理解する必要があります。

「遊んだ」は、「遊ん」という「遊ぶ」という動詞で、その連用形「遊び」の「び」が「促音便」の「ん」にかわったもので、それに「だ」という「助動詞」が結び付いたもので、更に、その「だ」はよくある「断定」ではなく、「過去」を表すものだということです。ここまでのことを理解するには、「日本語文法」の知識を使用することになります。
そこで、その「動詞」の「過去」は、英語では、肯定文の場合、時制の違いによる動詞自体が変化する過去形を使用することになります。その動詞は、「be動詞」と「一般動詞」で変化の仕方が違う、さらに言えば、主語の「人称」や「単数・複数」の別が絡むわけです。「主語」が「三人称」で「動詞」が一般動詞の現在であれば「三単現のs」というのがありますが、ここでは、「一人称・単数」だという判断が働いてそうしないわけです。

もう一つ、「公園」という名詞があります。「英語」には、こういうものについて、それが特定のものを指すか、その概念をさすか区別しませんが、「英語」では、<a>をつけるべきか<the>をつけるべきか、何もつけないか、選ぶわけです。

 これらは、「英語文法」の使用によってなされるものです。

つまり、二つの言葉に関する「文法知識」のそれまで積み重ね整理したものの使用になります。それで「英単語」を選びます。
そして、最後に、この例でいえば、〈公園の中で〉がそのままだと〈the park in〉となるところを〈in the park〉とするように、「句」の中での「語順変換」をやります。

これが、「英作」の「経過」ですが、その過程で二つの「ことば」の基にある「ものの見方」の違いとでもいうべきものに気付かされることになります。
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