先日、飲食店が当たると儲かるということを書いた。本日は飲食店の経営について書いてみたい。よくクライアントの担当の人と話をすると今の仕事をやめたら飲食店をやりたいと言う人がいるが、飲食店の経営は見た目ほど易しくない。

将棋の天才に羽生さんがいるが、羽生さんの奥様は飲食店をやるのが夢だったそうで羽生さんは資金を出してその夢を叶えてあげた。ところが始めたらあまりにも大変なので短期間でやめてしまった。

飲食店だけでなく他の業態の小売店でも初めてやる人はオープンしたらすぐにお客は入るものだと思っている場合が多い。私自身も初めてやった店は女性用ブティックだったが、オープン初日は関係者が来てくれて売れたが、三日目からは閑古鳥が鳴き、さんざんな目にあった。夜の閉店のときに私が店に電話をして、店の売上はいくらと聞いたら200円とかでパンストが1つ売れただけなんてこともあった。

この店を閉めて何か有効利用できないかと思ってさんざん考えて中華料理店をオープンしたら当たった。その当時、私はその店のすぐそばに住んでおり、中華料理店で出前をするところがなかったので、本格的中華料理の出前をしたら流行るだろうと思っていたのだ。つまり土地勘と市場調査によって成功した。ところが二軒目を出したら失敗した。成功に酔っていたので判断が甘く、立地が良くない割には箱が大きすぎて採算割れとなったのである。

普通は飲食店を初めてやる人は一人か、小人数でやると思う。特に1人でパートの人を二人くらい使ってやる場合は大変である。仕込みから掃除まで前準備と後片付けが数時間もかかる。そして営業時間も長い。8時間労働時間なんてことはあり得ない。

特にオープンまでとオープン直後は準備することが山ほどあり、睡眠不足が続く。私の場合、一軒目の店はパートも入れて7人であったがそれでも休憩はトイレに入るときくらいであった。飲食店出身者は過酷な労働と長時間労働に慣れているから問題ないが、脱サラしてやる人は、給料ゼロでも見習いでどこかで働かせてもらい、それから自分の店をオープンするべきだと思う。