クラリネット記

アマオケ中心に30年以上クラリネットを吹いています。 限られた練習時間、出費でミュージックライフをエンジョイ。 Support Wikipedia

2008年08月

ソプラノサックス

つい先日にボレロを吹いたばかりなのに、半年後の演奏会にまたボレロ。前はBbクラだったから、今度はEbクラというのが順当なところ。ボレロはBbクラ2人、Ebクラ1人、Bassクラ1人の編成だが、Ebクラと2ndクラは持ち替えが可能で、3人いれば済む。今のオケのClパートは4人いて、効率的な配置を考えるならば1人がSaxパートを担当すること。
Saxのソロは第2主題の低音と高音。低音ソロはテナー、高音ソロは楽譜ではソプラニーノ+ソプラノであるが、Yotubeのベルリンフィルの映像を見てもソプラノ1本で演奏している。バスクラ奏者マンフレート・プライス氏だとか。
http://jp.youtube.com/watch?v=S2q-gWMAGjw
Saxはアルトとテナーがポピュラーだが、クラリネット奏者にとってソプラノは大きさの点でもBb管であることでも取っ付きやすい。そこで、物の試しに楽器屋さんにてソプラノSaxを試奏した。マウスピースの大きさや構えた格好、吹奏感もクラリネットに近くて違和感なし。最低音から最高音までとりあえず音は出せて、少なくともEbクラよりはハードルが低かった。
ソプラノSaxの最低音はEbクラの実音Gよりも半音高いAbだし、最高音はBbクラよりもずっと低いEで、クラリネットと比べると1オクターブ以上音域が狭く、オーボエと同等。狭い音域をオーボエのように歌うための楽器なのだろう。半年で歌えるSaxが吹けるかどうかが課題になる。あと音量が大きいのが練習するのにネックかな。その場で衝動買いすることはやめて、しばらく考えることにした。

プロの隣での演奏

音楽の広場の300人の大オーケストラでは、クラリネットも12人の大編成。惑星は、1st 4人、2nd 3人、3rd 3人、Bass Cl 2人、2管編成の曲は、1st 5人、2nd 5人とブラスバンド並。そこで私は、某プロオケ首席の隣で全曲1stをユニゾンで吹かせて頂き、色々な意味でとてもためになった。究極のオケスタのよう。
某プロの仕掛けは、A管、B管ともBuffet CramponのToscaグリーンラインに、マウスピースはB40、リガチャーはロブナー、リードは聴き忘れたが、Vandorenの3か3半だと思う。以前はR13、Festivalを吹いていたそうだが、グリーンラインに替えて、音楽表現の幅が増えたそうな。でも、木管の味わいも捨て難いので、ToscaグラナディラもA,B管揃える予定とか。
私の仕掛けは、A管20年物RC、B管30年物R13、マウスピースM30、リガチャーBonade、リードはリコGCS3番と、某プロより軽いが傾向は似ていて、音色も意外に近いように思った。
某プロと自分の歴然とした違いは、難しいパッセージを誤摩化さずに正確に吹いていること、指揮をしっかりと見ていること、テンポ感が良いこと、あがらず冷静なこと。今後の課題が明確になり、本当に良い機会であった。

音楽の広場

昨日、300人のアマオケ奏者+少数のプロによる演奏会に出演。アリーナ風の大ホールの1階部分に、指揮者を中心にオーケストラを円陣に配置し、観客は周囲から見下ろすように聴くという風変わりな演奏形式。さらに前半プログラムでは、楽器毎のセクションを形成せずに、バラバラの配置。

プログラム前半は、ノモス・ガンマ、ボレロ、後半は、弦楽セレナーデ、水上の音楽、歌伴(愛する小鳥よ、浜辺の歌、夜の女王のアリア、セヴィリアの理髪師アリア)、惑星より火星、木星、アンコールは、トゥーランドットより、ジュピターの替え歌。

演奏会のコンセプトは、プロ、アマ、観客が集まってみんなでオーケストラ音楽を楽しもうというもの。今回は元NHKで「音楽の広場」の番組をプロデュースされていた方々がスタッフに参画、主導し、観客を楽しませる演出はそれはそれは一流。司会の渡辺徹さんの軽妙な進行、マエストロ井上の存在感、音楽にマッチした光演出、地元高校の応援団など、紅白歌合戦を思わせてしまう演出は見事。アマオケ自主公演で最も弱い所は企画・演出であることを自覚。演奏者の側からはあのような発想はなかなか出てこないし、実行も難しい。主催の(財)静岡県文化財団に感謝。

演奏面では、300人の大オーケストラだけに、ボレロのフルートのソロから想像を絶する大音量の終末までのダイナミックレンジが凄かった。また惑星の迫力も凄い。一方で、一部で300人の統制が乱れたところもあったようだ。
個人的には、ボレロのソロを暗譜、スポットライト下のスタンドプレーで演奏することを本番前々日にマエストロより言い渡されて、なんとか暗譜で頑張ってみたものの最後の方で頭が白くなりかけてちょっと指が・・・、60点位かな。

演奏後の打ち上げでは、普段は交流の少ない他オケのクラリネット奏者と歓談。老若、男女、独仏(エーラー、ベーム)とバラエティに富むみんなが音楽を楽しく語った。

8/1個人練習

演奏会本番まで、あと1週間。
http://www.granship.or.jp/event/2008/0810.html

今回のプログラムで個人的なメインはボレロ。弱音のソロではあるが、3000人収容の巨大なアリーナ風ホールの隅々まで明確に聴き取れるように響かせなくてはならない。
マウスピースは新調したM30に決定。これまで使っていたM30profileよりも音のくっきり感がある。
楽器は長年使ってきたR13と今年買ったOpusIIを比較して、手に馴染んだ安心感と響きの多さからR13に傾きつつある。
リードはボレロソロ用にRicoグランドコンサート3番より3枚をセレクト、後はホールでの響きで決める。大音量の惑星用には別にリードを準備。

R13 + リード#718
http://www.mediafire.com/?ahlsko0uipd
OpusII + リード#718
http://www.mediafire.com/?nziu5tw4ukc
R13 + リード#X4
http://www.mediafire.com/?vgwngs6zvhc
OpusII + リード#X4
http://www.mediafire.com/?koq2eyyqxwy
R13 + リード#X6
http://www.mediafire.com/?iawoamnjjya
OpusII + リード#X6
http://www.mediafire.com/?9icu7f1fqcj

それと、前回紹介した「クラリネットのしらべ」の中から、ベールマンのアダージョをカラオケCDと共に録音してみた。ゆっくりな曲だから、伴奏ピアノとテンポ感が違ってずれちゃうんだな。練習していないせいもあるけれど。この曲もやっぱりR13の方が吹いててしっくりくる。OpusIIは抵抗が強い。そのうち鳴ってくるのかしらん。

R13 + リード#X6
http://www.mediafire.com/?r30gtou5y1m
OpusII + リード#X6
http://www.mediafire.com/?bmabebqjgub
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