2023年06月01日

吉田松陰一日一言 6月1日

川口雅昭編 致知出版社

義より大なるはなし

士の道は義より大なるはなし。
義は勇(ゆう)に因(よ)りて行われ、
勇は義に因りて長(ちょう)ず。

安政二年三月「士規七則(しきしちそく)」

【訳】
武士の生きていく道は義、
人として正しい生き方の他にはない。
それは勇気によって実行される。
また、勇気は正しい生き方に
よって更に成長する。



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2023年05月31日

吉田松陰一日一言 5月31日

川口雅昭編 致知出版社

事に練れて過誤(かご)なきに若(し)かん

(中谷)翁(おう)云わく、
「事を為さずして過誤を免(まぬ)がるるは、
何ぞ事に練れて過誤なきに若かん」と。

安政三年八月以降「武教全書講録」

【訳】
中谷翁がいわれた。
「何事もしないで、過ちを免れるよりは、
仕事に熟練して、過ちを犯さないように
するにこしたことはない」と。

中谷市左衛門。
天保年間、村田清風を助けて、
長州藩の藩政改革に尽力した。


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2023年05月30日

吉田松陰一日一言 5月30日

川口雅昭編 致知出版社

士道(しどう)と云うは

士道と云うは、無礼無法(ぶれいむほう)、
粗暴(そぼう)狂悖(きょうはい)の
偏武(へんぶ)にても済まず、
紀誦(きしょう)詞章(ししょう)、
浮華(ふか)文柔(ぶんじゅう)の
偏文(へんぶん)にても済まず、
真武真文(しんぶしんぶん)を学び、
身を修め心を正しうして、国を治め
天下を平らかにすること、是れ士道なり。

安政三年八月以降「武教全書講録」

【訳】
士道、武士として踏み行うべき道義というものは、
礼儀にはずれたり、道理に合わなかったり、
荒々しく乱暴で、道義に背いた非常識な言動を
するような偏った武ではいけない。
また、そらんじるばかりで、これを理解する
ことに務めず、また実践していない学問や、
上辺ばかり華やかで内容がない、という
偏った学問でもいけない。
真の武、真の学問を学び、身を修め、心を正しくして、
国家を治め、天下を平らかにすること、これが士道である。



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2023年05月29日

吉田松陰一日一言 5月29日

川口雅昭編 致知出版社

深き者は

世人(せじん)の、事を論ずる、
浅き者は事の成敗(せいばい)を視(み)、
深き者は人の忠奸(ちゅうかん)を視る。
かくの如きのみ。

安政三年「叢棘(そうきょく)随筆」

【訳】
世間一般の人があることを論ずる際、
心ない人は勝ち負け、つまり、結果を重視して見る。
心ある人は、まごころかよこしまな心かを重視する。
こんなもんである。


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2023年05月28日

吉田松陰一日一言 5月28日

川口雅昭編 致知出版社

士の妻室(さいしつ)たる者は

「士の妻室たる者は、士常に朝に在りて内を知らず、
故に夫(おっと)に代りて家業を戒む。
豈に懦弱(だじゃく)を以てせんや」と云うは、
実に至言なり。

安政三年八月以降「武教全書講録」

【訳】
「武士の妻たるものは、武士が常に城に詰めていて、
家のことをしらないのであるから、夫になり代わって、
家のことを一切取り仕切るものである。
どうして、軟弱で意気地のない態度でよかろうか。
いけない」という教えは、実に適切な言葉である。



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