2007年12月

2007年12月19日

夕張への手紙

ゆうばり

 今年の夏は遠来のお客様が多かったように思います。日曜日などの早い時間帯に随分と遠くから来店されたので、尋ねましたところ旭山動物園に行く途中で立ち寄ってくれたと云うのです。それくらい近年の旭山動物園の人気は眼を見張る物がありますね。園長の小菅正夫さんの書いた本はどれも優れたビジネス書として読まれているようです。
 同じ北海道でも全く正反対の意味で注目を浴びている夕張市についての本も多数出版されたのですが、こちらはどうにも売上げは伸びないようです。僕はダメになった地域こそ見学すべきだと思うのですけどね。人は失敗からしか何も学ばないものですから、いくら旭山を見ても「自分の町では出来ない」理由を百も見つけて自分を納得させる人ばかりですからね。
 さてその「夕張本」の中にこれは!というのを見つけました。モスクワ生まれのナタリア・ロシナがパソコンで印刷、製本して自家出版した冊子が日経BP社の新刊として発行されたのです。
 夕張や倒産しそうな町について彼女は、行政の間違った活動の結果を、一生懸命働いて休みも満足にとらない民間が解決するのはおかしいと言います。言訳をせずに地域を守り立てようとする人々への好著です。

  『夕張への手紙』日経BP社 発売所=日経BP出版センタ− ナタリア・ロシナ 価格 1,260円(本体1,200円+税)


砂川市 いわた書店

hssk2 at 18:03|PermalinkComments(0)TrackBack(0)

2007年12月12日

広辞苑国際交流プロジェクト

1212

 広辞苑の新版が来年1月11日にいよいよ発売になります。たかが国語辞典なのに、まるでこの辞典だけは特別で、いつも国民的行事のようです。
 本屋としてはウレシイのですが、実は困った事もあります。新しい広辞苑を買うのはいいけれど、旧版の処理に困るというのです。
 家が狭くなるので置いておけないし、さりとてまさかゴミとして捨てるにはどうにも忍びないというお客様が多いのです。そこで、旧版の広辞苑を使ってもらえる人はいないだろうか?例えば日本語を勉強している外国人とかにプレゼントすることはできないものでしょうかと考えました。
 こんな夢のようなプロジェクトを北海道書店商業組合の理事会で話しましたら、なんと早速取り組もうという事になりました。広辞苑第六版は是非北海道書店商業組合加盟店でご予約下さい。そして、もし旧版広辞苑の処理にお困りでしたら、どうぞそのお店までお持ち下さい。
 海外で日本語を勉強している学生さん、日本で頑張っている留学生の皆さんに北海道書店組合が責任を持ってお届けいたします。
 あなた様の愛用された広辞苑が、世界のどこかでもう一度日本を大好きな人々の手に渡って甦ります。
 ささやかな草の根の国際交流のキャンペーンにどうぞご協力下さい。


税込 普通版 7,875円、机上版 12,600円


hssk2 at 11:24|PermalinkComments(0)TrackBack(0)