予想を上回る雇用統計を背景に米国金利下げ観測が後退しドル堅調となりました
が、一方昨年末から継続されていた円キャリーに絡む円売り持ち高の調整(円買
戻し)がユーロおよび高金利通貨に出ているようです。シカゴ通貨先物市場の円
売り持ち高は、1月3日現在で11万8千コントラクトも売り持ち高と昨年10月10日
(12万3千コントラクト)に迫る水準まで積みあがっていましたが、17日、18日
に日銀金融政策決定会合が予定されていることもあり、ポジション調整が出てい
ます。

日銀が今回の会合で利下げに踏み切るかは依然不透明で、米国の金利水準維
持、ユーロ市場の利上げ余地等を考えると、円の持ち高が大幅に調整されるリス
クは少ないでしょう。多少の調整が行われるとして118円台から119円台の上値は
重く、下値は117円台では底堅い動きとなるでしょう。

ユーロは、7万7千コントラクトとやや12月5日(99万8千コントラクト)から調
整されています。一時の上値追いは終了し1.29台から1.31台のレンジとなるで
しょう。

一方国際投資資金フローでは、年初日本の株式市場への流入が堅調で、米国への
流入は不安定となり、ユーロゾーンへの流入は様子見となっています。やや出遅
れ観のある日本への流入が継続されるようですと、円を下支えする材料となる可
能性もあります。