米GDP:第4四半期2.8%増、最終需要は0.8%増に急減速(2)
記事を印刷する   1月27日(ブルームバーグ):昨年第4四半期(10−12月)の米経済成長率は予想を下回る伸びだった。消費者は貯蓄を切り崩す形で支出を増やし、政府も歳出を抑えている。

米商務省が27日に発表した第4四半期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み、年率)速報値は前期比2.8%増だった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は3%増。第3四半期は1.8%増。第4四半期は在庫投資が最大の押し上げ要因になっており、GDPから在庫を控除した実質最終需要は0.8%増(前期は3.2%増)へと大幅減速した。

第4四半期の在庫投資額は560億ドル。GDPへの寄与度は1.94ポイントで、個人消費の1.45ポイントを上回った。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)のシニア米国エコノミストのマイケル・ハンソン氏は、「2012年は予想以上に勢いが失われている」と述べ、「所得の伸びは緩やかで、貯蓄率は低下している。これでは消費者は今後、景気に貢献できなくなる」と指摘した。

2011年の年間GDPは1.7%増と、前年の3%増を1.3ポイント下回った。

第4四半期の個人消費は前期比年率2%増、前四半期の1.7%増からほぼ変わらず。エコノミスト予想では2.4%増が見込まれていた。

価格指数は減速

個人消費支出(PCE)価格指数は0.7%上昇と、前四半期の2.3%上昇から大きく減速。2010年第2四半期以来の低い伸びだった。

第4四半期のインフレ調整後の実質可処分所得は年率0.8%増。前四半期は1.9%減だった。2011年通年では0.1%減少した。貯蓄率は3.7%と、2007年第4四半期以来の低い水準に下げた。第3四半期は3.9%だった。

政府支出は4.6%減少。これで5四半期連続の削減となった。2011年では2.1%減。1971年以来で最も大幅な支出カットだった。

米消費者マインド指数:1月は75に上昇、ほぼ1年前の水準に(1)
記事を印刷する   1月27日(ブルームバーグ):米消費者マインド指数は1月に上昇し、昨年2月以来の水準に戻った。

  1月のロイター・ミシガン大学消費者マインド指数(確定値)は75.0と、前月の69.9から上昇した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は74.0だった。速報値も74.0。

  1月の水準は、戦後最悪の景気後退期が始まった2007年12月(75.5)とほぼ一致し、水準自体は低い。景気後退に陥る前5年間の同指数の平均値は89だった。景気後退期18カ月間の平均は64.2だった。

  ムーディーズ・アナリティクスのシニアエコノミスト、アーロン・スミス氏は統計発表前に、「1月後半に消費者マインドが改善した主なきっかけは株価上昇だ」と指摘。「ガソリン小売価格や政策が不透明なことから、信頼感の伸びは抑制されるだろう」と述べた。

  現在の景況感を示す指数は84.2と前月の79.6から上昇した。これは昨年2月(86.9)以来の高水準。6カ月後の先行き景況感を示す指数は69.1と昨年5月(69.5)以来の高水準。前月は63.6だった。

  向こう1年間のインフレ期待値は3.3%と、前月の3.1%から上昇。5年間のインフレ期待値は2.7%と、前月から変わらず。