FOMC声明全⽂
[ワシントン 21⽇ ロイター] - 1⽉の連邦公開市場委員会(FOMC)以降
に⼊⼿した情報は、労働市場が引き締まり続け、経済活動が緩やかな速度で拡⼤し
ていることを⽰している。
雇⽤の伸びはここ数カ⽉堅調で、失業率は低いままだった。最近のデータは家計⽀
出や企業の設備投資の伸びの速度が、昨年10─12⽉期の堅調な数値に⽐べて減
速したことを⽰唆している。前年同⽉⽐で⾒ると、全体のインフレ率と⾷品やエネ
ルギー以外のインフレ率はともに2%を下回り続けた。将来のインフレを⽰す市場
ベースの指標はここ数カ⽉上昇したが低いままで、調査に基づいた⻑期的なインフ
レ期待の指標は、総じてあまり変わっていない。
委員会は法律上与えられた責務に従って、雇⽤最⼤化と物価安定の促進を⽬指す。
経済⾒通しはここ数カ⽉で強まった。委員会は⾦融政策の運営姿勢のさらなる緩や
かな調整により、経済活動が中期的に緩やかなペースで拡⼤し、労働市場の状況は
広告
WiMAXなら家でも外でもインターネット。⽉額2,726
円、最新端末も0円、WEB限定18,857円割引
ギガ放題プランが⽉額2,726円。WEB限定初期費⽤18,857円割引。最短即⽇発送、即⽇
受取可。
BROAD WIMAX サイトへ
2018/3/22 FOMC声明全⽂
https://jp.reuters.com/article/text-fomc-idJPKBN1GX2WV 2/3
モバイル ニュースメール ロイター・プラス クッキー ロイター利⽤規約 個⼈情報保護⽅針
⼒強さを維持すると予測している。前年同⽉⽐で⾒たインフレ率は今後数カ⽉で上
昇し、中期的には委員会の⽬標である2%近辺で安定する(to stabilize around
the Committeeʼs 2 percent objective over the medium term)と予測される。
短期的な経済⾒通しへのリスクはおおむね均衡しているとみられる(appear
roughly balanced)が、委員会は物価の動向を注意深く監視(monitoring
inflation developments closely)する。
労働市場の状況とインフレ率の実績と⾒通しを考慮して、委員会はフェデラルファ
ンド(FF)⾦利の⽬標誘導レンジを1.50─1.75%に引き上げることを決
定した。⾦融政策の運営姿勢は引き続き緩和的で、それによって⼒強い労働市場の
状況と、2%のインフレへの持続的な回帰(sustained return)を⽀える。
FF⾦利の⽬標誘導レンジの将来的な調整の時期と規模を決めるに当たり、委員会
は⽬標にしている最⼤雇⽤と2%のインフレとの⽐較で経済状況の実績と⾒通しを
評価する。この評価は、労働市場の状況に関する指標、インフレ圧⼒やインフレ期
待の指標、⾦融動向や国際情勢の解釈を含む幅広い情報を考慮する。委員会は対称
的なインフレ⽬標(symmetric inflation goal)との⽐較で、インフレ率の実際の
進捗と予想される進展を注視する。委員会は、経済状況はFF⾦利の⼀段の緩やか
な引き上げを正当化する形で進むと予測する。FF⾦利は当⾯、⻑期的に到達する
と⾒込まれる⽔準を下回るレベルで推移する可能性がある。ただ、FF⾦利の実際
の道筋は、今後⼊⼿するデータがもたらす経済⾒通し次第である。
政策決定の投票で賛成したのは、ジェローム・パウエル委員⻑、ウィリアム・ダド
リー副委員⻑、トーマス・バーキン、ラファエル・ボスティック、ラエル・ブレイ
ナード、ロレッタ・メスター、ランダル・クオールズ、ジョン・ウィリアムズの各
委員

⽶FRBが25bpの利上げ決定、年内3回の利上げ⾒込む
[ワシントン 21⽇ ロイター] - ⽶連邦準備理事会(FRB)は21⽇まで開
いた連邦公開市場委員会(FOMC)で、フェデラルファンド(FF)⾦利の誘導
⽬標を25ベーシスポイント(bp)引き上げ1.50─1.75%とすることを
決定した。
2018/3/22 ⽶FRBが25bpの利上げ決定、年内3回の利上げ⾒込む
https://jp.reuters.com/article/fomc-trunk-idJPKBN1GX2SR 2/3
今年についてはあと2回、合計3回の利上げを予測していると表明。減税と政府⽀
出が景気浮揚要因となりインフレが押し上げられ、将来的な⾦融引き締めにつなが
るとの⾃信をFRBが深めていることが⽰唆された。
今年の利上げ回数が計3回か計4回になるかを巡り、メンバーの意⾒は分かれたも
ようだ。利上げ回数⾒通しは、来年が3回、2020年は2回とした。
今回の利上げは予想通り。ロイターが今⽉5─13⽇に実施した調査では104⼈
のエコノミスト全員が利上げが決定されるとの予想を⽰していた。
2⽉初めに就任したパウエル議⻑の下での初めてのFOMCとなった今回の会合
で、FRBは⻑らく⽬標の2%を下回ってきたインフレ率はようやく上向くとの⾒
通しを⽰すとともに、経済は最近になり勢いを増したとの⾒⽅を表明。声明は「経
済⾒通しはここ数カ⽉で強まった」とした。
このほか⻑期中⽴⾦利の⾒通しもやや引き上げ、現在の緩やかな利上げサイクルが
予想より⻑期にわたり継続する可能性があることを⽰唆した。
パウエル議⻑は会合後の記者会⾒で、FRBは緩やかに利上げを実施していく軌道
にとどまるとしながらも、物価動向には警戒する必要があるとの姿勢を表明。直ち
にインフレが加速する兆候はみられていないとし、「われわれは中道をとろうとし
ている」と述べた。
FRBが⽰した経済成⻑率⾒通しは、今年が2.7%と前回昨年12⽉時点の予想
(2.5%)を上回った。来年分も前回予想から引き上げた。
コア個⼈消費⽀出(PCE)価格指数の⾒通しは年末時点で1.9%と前回予想と
変わらず、来年はFRB⽬標をやや上回るとした。
失業率⾒通しは年末までに3.8%、⻑期でも4.5%と、いずれも前回予想から
改善した。前⽉の失業率は4.1%だった。
フィッチ・レーティングス(ロンドン)のエコノミスト、ブライアン・クルトン⽒
は「FRBは⾃信を深めているもようだ」と指摘。ジョン・ハンコック・インベス
トメンツの市場ストラテジスト、マット・ミスキン⽒は、「この先の利上げに関す
るガイダンスは当初の予想よりもややタカ派的だった。2019年は利上げペース
2018/3/22 ⽶FRBが25bpの利上げ決定、年内3回の利上げ⾒込む
https://jp.reuters.com/article/fomc-trunk-idJPKBN1GX2SR 3/3
モバイル ニュースメール ロイター・プラス クッキー ロイター利⽤規約 個⼈情報保護⽅針
国内株式関連の情報は約20分遅れ、海外株式関連の情報は15分以上の遅れで表⽰しています。為替情報は10分ごとに更新さ
れており、約10分前の相場を表⽰しています。⽇経平均株価の著作権は⽇本経済新聞社に帰属します。本件情報を無断で再配
信することは禁じられております。
c 2018 Reuters. All Rights Reserved.
は加速するものとみられる。ただ今年の予想についてはあまり変化はなかった」と
し、「パウエル新議⻑はややタカ派的なトーンで任期を開始したもようだ」との⾒
⽅を⽰した。
今回のFOMC前は、物価圧⼒がより顕著になるまでFRBが政策引き締めに向け
た期待を⾼めるかどうか、アナリストの間で意⾒が分かれていた。⾜元では貿易戦
争を巡る懸念も台頭。パウエル議⻑は「これまでは控えめなリスクとされていたも
のだが、⾒通しに対するより⼤きなリスクとなっている」と指摘。ただ、貿易を巡
る緊張の⾼まりによりFRBの景気⾒通しは影響を受けなかったとの⾒解を⽰し
た。

〔表〕FRB⽶経済⾒通し
[21日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)は国内総生産(GDP)、個
人消費支出(PCE)価格指数、失業率およびフェデラルファンド(FF)金利に関する
見通しを公表した。

*見通しの詳細は以下のとおり。

(単位%、失業率以外は第4・四半期の前年同期比、失業率は第4・四半期の平均)

 適正なフェデラルファンド(FF)金利見通しの中央値(%)
MARCH DEC SEPT JUNE MARCH '17
End-2018 2.125 2.125 2.125 2.125 2.125
End-2019 2.875 2.688 2.688 2.938 3.000
End-2020 3.375 3.063 2.875 N/A N/A
Longer-run 2.875 2.750 2.750 3.000 3.000


 <中間予想値>
2018 2019 2020 Longer Run
実質GDP
March 2.7 2.4 2.0 1.8
Dec 2.5 2.1 2.0 1.8

失業率
March 3.8 3.6 3.6 4.5
Dec 3.9 3.9 4.0 4.6

PCE
March 1.9 2.0 2.1 2.0
Dec 1.9 2.0 2.0 2.0

2018/3/22 〔表〕FRB⽶経済⾒通し
https://jp.reuters.com/article/%E3%80%94%E8%A1%A8%E3%80%95%EF%BC%A6%EF%BC%B2%EF%BC%A2%E7%B1%B3%E7%B5%8C%… 2/2
モバイル ニュースメール ロイター・プラス クッキー ロイター利⽤規約 個⼈情報保護⽅針
国内株式関連の情報は約20分遅れ、海外株式関連の情報は15分以上の遅れで表⽰しています。為替情報は10分ごとに更新さ
れており、約10分前の相場を表⽰しています。⽇経平均株価の著作権は⽇本経済新聞社に帰属します。本件情報を無断で再配
信することは禁じられております。
c 2018 Reuters. All Rights Reserved.
コアPCE
March 1.9 2.1 2.1 N/A
Dec 1.9 2.0 2.0 N/A

*前回発表は2017年12月13日
*成長および失業率の長期予想、長期的に持続可能とみられる推定値との解釈可能
*長期インフレ見通し、最大雇用と物価安定の二重責務に合致するとFRB当局者が
考える水準との解釈可能


⽶2⽉中古住宅販売3.0%増、3カ⽉ぶりプラス
[ワシントン 21⽇ ロイター] - 全⽶リアルター協会(NAR)が21⽇に発
表した2⽉の⽶中古住宅販売⼾数(季節調整済み)は年率換算で前⽉⽐3.0%増
の554万⼾と、3カ⽉ぶりにプラスへ転じた。市場予想は0.5%増の540万
⼾だった。
南部・⻄部での販売急増が2⽉の伸びを⽀援した。ただ、春の住宅販売シーズンに
差し掛かる中、住宅在庫不⾜は引き続き販売の⾜かせとなることが⾒込まれる。
1⽉の数字は改定されず、538万⼾だった。
2⽉は最⼤市場の南部が6.6%増加し、好調だった。⻄部は11.4%増だっ
た。⼀⽅、北東部は12.3%減、中⻄部は2.4%減だった。
2018/3/22 ⽶2⽉中古住宅販売3.0%増、3カ⽉ぶりプラス
https://jp.reuters.com/article/feb-us-existing-home-sale-idJPKBN1GX27H 2/3
2⽉の前年同⽉⽐は1.1%増加した。
リアルター・ドットコムの⾸席エコノミスト、ダニエル・ヘール⽒は「すべての兆
候が、春の販売シーズンは⾼⽔準の販売価格と低⽔準の在庫となることを⽰してい
る」との認識を⽰した。
ジローのシニアエコノミスト、アーロン・テラザス⽒は「中古住宅販売は年率55
0万⼾近辺で頭打ちになっているようにみられる。われわれの予想である600万
⼾強を下回る⽔準だ」と述べた。
中古住宅は⽶国の住宅市場の約90%を占める。
中古住宅市場は深刻な供給不⾜に直⾯している。低価格帯の住宅では特に顕著だ。
供給不⾜により住宅価格は上がっており、同時に住宅ローン⾦利も上昇している。
初めての住宅購⼊者にとって⾼すぎて買えない状況となっている。⽶連邦住宅抵当
貸付公社(フレディマック)によると、前週の30年住宅ローン固定⾦利は4.4
4%となり、4年ぶりの⾼⽔準である4.46%に迫っている。
市場に出て売れ残った住宅在庫は前⽉⽐4.6%増の159万⼾だった。2⽉の在
庫として過去最低⽔準となった。前年同⽉⽐は8.1%減だった。在庫は前年同⽉
⽐で33ヵ⽉連続で減少している。
2⽉の販売ペースに基づく在庫の消化期間は3.4カ⽉。6、7カ⽉分が需要と供
給の適切なバランスとされている。
中間販売価格は前年同⽉⽐5.9%上昇の24万1700ドルとなった。72カ⽉
連続で前年同⽉⽐で上昇している。