2008年05月21日

北京通信 2008年5月号

5月12日に四川省で起きた地震から1週間余りがたちましたが、中国国内ではいまだ連日、メディアが現地の様子を伝えています。
    発生から1週間後の19日月曜日には、発生時刻の14時28分から3分間の黙祷を行うよう呼びかけがありました。私は天津にいましたが、天津でもその時間、いっせいに車のクラクションが鳴らされ、私がお世話になっている会社の社員の皆さんともども黙祷をささげました。
この時間、中国全土の何億もの人々が、心を一つにして被災地に思いをはせているのだと思うと、胸に迫るものがありました。

現在(5月21日)発表になっている死者は4万人超、行方不明者は3万2000人超。まだ救援の手が十分まわっていないところもありますから、犠牲者の数はこれからも増えることでしょう。
これだけ多くの人が命を失う惨状とは・・・想像もできません。どうか残された人々がこれから立ち直って、新しい生活に向かう力を取り戻すことができますように。

*********************************


さて、今月の「北京通信」です。5月頭に日本に一時帰国したのですが、そのとき3月末にオープンした首都国際空港の新しいターミナルを初めて利用しましたので、その様子についてお伝えします。
題して「北京首都国際空港第3ターミナル完全ガイド」。日本からいらっしゃる皆様とは順番が逆になってしまいますが、そこは読み替えてご利用ください。


<出国>

 いろいろな方から「とにかくデカイ!無意味に広い!」という前評判を聞いていた第3ターミナル、通称「T3」。パンフレットによると、JALやANA、ユナイテッドやブリティッシュなど24の外国の航空会社と、中国最大の航空会社である「中国国際航空」をはじめとする5つの国内航空会社、計29社が入っています。

 私の乗る札幌行きCA(中国国際航空)169便は朝8時発。最低1時間前には搭乗手続きを終わらせるとして、カウンターが込むことを考えると2時間前にはついていなきゃいけないし、空港高速も料金所が込んでたりするし・・・ということで、なんと5時に家を出発(泣)。

 T3へは、もともとある空港高速の途中から枝分かれする「機場(空港)南線」を経由し、将来的に北京市街まで伸びる「機場第2高速」でアクセスします。物理的に交通量が減ったせいか、道路も料金所もすいていて、あっけないくらいすいすい。5時半前には空港についてしまいました。

「第二高速」を進むにつれて見えてくるどでかいヤツ・・・。
t301















t303













車寄せもとにかくでかい・・・。

ちなみに家からの料金は85元(およそ1250円)。あれ?思ったより安い・・・。T3はこれまでのターミナルの向こうに見えていたので今までより遠い、というイメージを抱いていたのですが、市街地からの方角を考えると、かえってこれまでより距離的には近いようなのです。

さて、大きな荷物を引きずって中へ。

t302












・・・広い・・・。

案内板を見て、CA169便のチェックインカウンターへ。

t404













ひゃ〜〜〜、こんなに並んでる〜〜〜!
聴こえてくるのは北海道弁・・・。ツアーでいらした皆さんでした。


20分ほど並んで、ようやくチェックインを済ませ、出国審査に向かいます。
この時点で5時50分。


T3は「T3-C」「T3-D」「T3-E」の三つの建物から成り立っており、それをモノレールがつないでいます。「T3-C」でチェックインをしたら、自分の乗る搭乗口がある建物まで移動して、出国審査を受けます。私が行くのは、一番遠い「T3-E」。

t305
















黄色い矢印の中に「国際出発」の文字。これにしたがって歩いていくと、モノレール乗り場に着きます。なかなか親切です。

t306













2両編成のかわいいモノレール。

t306-2













ご親切に、「あと○分(○秒)で次の電車が来ます」という案内が出ます。
だいたい2分間隔ぐらいであるようです。

t307

















「T3-C」から「T3-E」までは、およそ4分でした。

t308














出国検査。こちらは相変わらず込んでいます・・・。

t309














出国カードも新しくなっていました。以前のものに比べると、ずいぶん記述内容が簡素化されて、サイズも小さくなりました。


出国審査と安全検査を抜けるのに30分近くかかってしまいました・・・。

安全検査が厳しくなっている、靴まで脱ぐらしい、なんてうわさを聞いていましたが、これまでと比べて特に違ったところは感じられませんでした。

ちなみに、中国の出入国検査の係官の人たちって、意外にフレンドリーなんです。特に中国語をこっちが話したりしたもんなら「中国語うまいですねえ。もう何年いるんですか?こっちで仕事してるんですか?」なんて話しかけてきたり。彼らも機械的な仕事は退屈なんでしょうね、きっと。

さて、安全検査を抜け中に入ると・・・

t310














これまた広い。


ちょっと免税店の様子でも見てみようと、このあたりを一回りしましたが
さらっと見て歩くだけでも20分くらいたってしまいました。


さて、私が乗る搭乗口「E-01」はどこかいな。

よくわからないので、案内板を探しました。あったあった。
え〜っと・・・。

t312













うえ〜〜〜。一番端っこ!!

しかたなく歩き始めた私の目に、とある掲示が飛び込んできました。

t313













「一番端の搭乗口E01まで歩いておよそ10分です」


えええぇぇぇ〜〜〜〜!?


この日、私の手荷物にはパソコンとビデオカメラが入っていました。
失敗・・・。
重い荷物をゆすり上げながら、先へ進みます。

t314


















どか〜〜ん。目指すE01はこの突き当たり。
動く歩道を6つほど乗り継ぎ、ひたすら前へ前へ。
動く歩道の上はあえて歩かずにのんびり行ったら、ほんとうに10分かかりました。やれやれ・・・。

t315













待合スペースはさすがに新しくてキレイです。

t316
















トイレはこんな風。まずまずです。


t317













そして最後の仕上げは、このガラスの回廊を歩いて搭乗機へ・・・。

いやはや歩いた歩いた。
これは乗客に運動を提供し、メタボを防ぐ新サービスか!?と思うほどの移動距離でした。
空港に到着したのが5時20分すぎ。登場口に到着した時点で7時20分。
免税店をうろうろしたり、写真を撮るためにロスした時間、およそ30分を差し引いたとしても、空港到着からここまで1時間半はかかっていたことになります。
しかも!チェックインの場所から飛行機までの距離が長いため、国際線は飛ぶ1時間前にはチェックイン手続きが終了してしまうのです!(あとから知った)みなさん、T3を利用するときには時間に十分すぎるほどの余裕を持ってお出かけください。


<入国>

さて1週間後、私を乗せた新千歳発北京行きCA170便は、午後6時過ぎに北京首都国際空港に着陸。同じガラスの回廊を通ってT3-Eに到着しました。

t318













出た!「イミグレーションまで歩いておよそ10分です」。



t319













出国の時には気づかなかったのですが、随所に手荷物用のこんな小さなカートが用意されているではないですか。もちろん、今回は使いました!

今回は動く歩道の上もずんずん歩いて、およそ5分くらいで入国審査の場所まで着きました。


t320













この時間到着する便が少なかったのか、出国時と打って変わって、検査場はがらがらでした。


t321













入国カードも、出国カードよりは書くところが多いとはいえ、以前のものより簡素化されています。


t322













入国審査を抜けた目の前のエスカレーターを降りて、モノレールに乗ります。


t323













電車を待っていてふと振り返ると、荷物が出てくるターンテーブルの番号が表示されていました。なかなか親切です。


t324


















荷物受け取りにいたるまでの通路の上にも、表示がありました。このあたりの表示は、以前の第2ターミナルに比べると、格段に親切になっています。


t325













バゲッジクレイムがこれまた広いのなんのって・・・。
ここまでの移動に時間がかかるため、荷物もすでに到着していました。


t326













税関を抜けて外に出るところは、こんなかんじ。
こういう絵を使った表示はわかりやすいですね。


t327














段差のないエスカレーターに乗って2階から1階に下り、タクシー乗り場に向かいます。このあたりの雰囲気は、私が日本国内で一番好きな空港、セントレアに似ています。


t328


















市内行きバスの表示も信じられないくらい大きいですなあ・・・。
路線の説明は、感覚的にとてもわかりやすくなっています。


t329













タクシー乗り場がガラガラなのにはびっくり!
これまではターミナルの建物を出てから、タクシーに乗るまでに最低10分は並ぶ覚悟が必要でした。
いや〜、これは便利になりました。

中央に立っている係員のお兄さんが、向こうのタクシー溜まりにいる車を指差し、ナンバーを言って「あれに乗れ」「これに乗れ」と指示してくれます。英語でも言ってくれるのかしら?と思って、わざと英語で「Number?」と聞いてみたら、残念ながら英語での答えは指差して「This one」だけでした。まあ、これでもわかるからいいか。
ちなみにタクシーに乗り込んだのは19時ごろ。入国するときにかかった時間は1時間ほどでした。


<まとめ>

今回使ってみての最終評価としては、「これまでよりは格段に使いやすくなった。ただし移動がやたら長い!」ということでしょうか。
各種の表示や案内板、トイレなどの施設の使いやすさはこれまでのターミナルよりはずっと親切になったな、さすがだな、と感心したのですが、とにかく無駄な空間がやたら多くて、移動距離が長いのです。ちょうど、今までだったらバスで移動していたところをまるまる歩かされる、というかんじ。これでもうちょっとコンパクトにまとまっていれば言うことないのになあ・・・。

最後に・・・
今後日本からT3を利用して北京入りされる皆様へ。
手荷物はなるべく軽くしてお出かけください!



トラックバックURL

コメント一覧

1. Posted by winlook   2008年05月27日 10:33
5 四川省の地震、二次災害が懸念されていますが、新たな被害が出ないこと、そして速やかな復興を願っています。
T3内での移動距離が長いとの話で、東京駅での京葉線への乗り換えを思い出しました。「これでも同じ駅なんだろうか」という感じですが、T3は空港で建物も3つあり、モノレールでの移動もあるということですから、比べ物にならない距離なんでしょうね。
もし「この便の搭乗口はここ」と決まっているようだと、ふいさんは毎回一番遠い搭乗口を利用するのかも。ご苦労様です。
2. Posted by hui   2008年06月02日 00:18
winlookさま

毎度ありがとうございます。
お返事遅くなりまして申し訳ございません!

>もし「この便の搭乗口はここ」と決まっているようだと

決まっているらしいです(涙)。
週2便しかないですし、良い場所は割り当てられないですよね〜。
まあ、私も年に2回ぐらいしか使わないんで、それは我慢するしかないかなと。
良い運動だと思うことにします・・・。

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星