2013年のブログで「セッターに期待」というタイトルで、元女子バレーボール選手の中田久美が久光製薬の監督として大活躍された話と、大型セッターとしてスパイカーから転向した狩野選手へ期待している話を書いました。

あれから約3年、狩野選手はリオ・オリンピックでの活躍を前に残念ながら怪我や故障もあり、2015年に引退してしまいました。しかし、去年PFUブルーキャッツというチームに入団し現役復帰をして、今はセッターではなくウイングスパイカーとして活躍中です。

一方、中田久美は今年の5月に全日本の獲得に就任!初の女性監督と思っていましたが、調べてみると1982年生沼スミエという方が監督をされていたので、2人目の女性監督誕生でした。就任時に「2020年東京オリンピックで歴史に残るチームを作りあげたい」と語っていました。今年の3月に絶対的エースであった木村沙織が引退し、次のエース候補を育てていかなければならいないという厳しい状況のスタートだったと思います。
そんな中、監督就任の第一歩として結果を残したのが、8月フィリピンで行われた初めての“アジア選手権大会”で10年振りの優勝を果たしました。翌月の9月に行われた「ワールドグランドチャンピオンズカップ(グラチャンバレー2017)」もランク上位のチームにも喰らい付くようないい試合をしていましたが、残念ながら6位に終わってしまいました。アジア選手権で絶対的エースに名乗りを挙げ、大活躍した古賀選手が故障でメンバーから外れていた影響もあったのだろうと思います。やはり、木村沙織の抜けた穴は大きいのだと感じさせられました。エースとして期待されている選手は数名いるようですが、怪我や故障が多くベストメンバーでの戦いが見られないのは寂しいものです。

さて、新獲得の監督振りで気になったのが、試合のタイム中の行動です。一般的にタイム中は、監督が中心となって選手に色々アドバイスや声を掛けますが、中田はチームの輪から少し離れ、黙って選手の背中を見つめ見守っている感じです。なぜこのような行動を取るかの質問に対し、中田は選手時代時、タイム中に監督からアレコレ言われるのが一番嫌だったそうです。当たり前ですが、コートの中は自分達選手で何とかしなくてはならないので、「とにかく、とやかく言わないで!」と思っていたそうです。なので、監督として日頃の練習でも自分達で考えてプレーさせるようにしており、試合中も輪の中に入らず見守るスタイルを取ることにしたそうです。この監督の想いがどのような形で結果として表れるかは少し先になるでしょうね。
まだまだ新しいチーム・若いチームなので、試合を見ていても、特徴のある個性的な選手がおらず、大人しい・目立たないチームだなと感じました。中田もあるインタビューで「アスリートは心が折れるものだと思うし、それを跳ね返す力が必要だと思う。内に秘めているものはいっぱい持っていると思うので、それをもっと表に出してもらいたい」と話しており、各選手がメンタルを強く持ってもらいたいのもさることながら、ガッツのある自信を持ったプレーをして欲しいのだと思いました。

ちなみに、気になるセッター候補は現在4名おり、身長173~177cmの選手で竹下の頃から見ると10cmほど高くなり、この4名がそれぞれ持ち味をどのように発揮してレギュラーを獲得していくか楽しみです。
そして私が今注目している選手は、身長173cmのウイングスパイカーとしては小柄な新鍋選手です。ミスが少なく安定感のある選手で、サーブもレシーブも上手く、チームで貴重なオールランドプレヤーで、監督からの信頼も厚い選手なんです。

まだまだ先ですが、中田監督がどんな選手を起用し、どんなチームに仕上げて東京オリンピックを迎えるのか、そしてメダル獲得を期待しつつ、今後の監督の手腕から目が離せません!!
                                                        kuma