2019年12月13日

ニューコンセプションというバンド

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【ニューコンセプション結成のきっかけ】
そもそもなぜニューコンセプションというバンドを結成しようと思ったのか。
それには2つの理由がありました。

まずは、昨今のライブハウスの事情から。今から書くことは私の見解であり、尚且つ全ての場所で起っていることではないのであしからず。

その土地によるかもしれませんが、昨今のライブハウスで繁盛しているという話は聞いたことがありません(笑)。実情は皆苦しい…かと。

僕はいつも一人のお客さんとして客観的にこの生演奏事情を考えているつもりですが、正直言って自分がお客さんとして観たいライブがあるかというとそうでもない(苦笑)。都内なら足を運ぶこともあるのですが。

自分なりに理由を考えてみると、”編成が似ている”ということが一因にあるのではないかと推測したわけです。

生演奏で利益が上がらないとなると、編成を減らす、出演者を削る傾向にある。ここ数年この現象は顕著に現れていて、デュオやドラムレスの編成が非常に増えた気がする。この編成でジャズファンを唸らせるには、出演者は相当な腕前が必要となるんです。本来は。

ただお客さんの満足度を二の次に考えて、まずは人件費削減で出演者のギャラを確保する傾向が、どうもライブというものを単調にしてきた感がある。

あとジャズと言っても、年代やサウンドによってさらに細分化できるほど本来は幅が広い。しかし、どうもジャズライブで演奏される内容が狭まってきている気がする。ビバップ・ハードバップ・フリー・フュージョン・モード・ディキシーetc。まあなんでも良いが、それぞれバンドによって、もしくはその日のコンセプトによって伝統的なものから現代の前衛的なものまで、幅広く演奏されて良いはずだ。

”生演奏のファンになっていただくため、お客様の選択肢を増やす”
一つ目のバンド結成の理由はこれでした。

今の世の中、カップラーメンだって、ハッピーターンだって、味はともかくとして、色んな味の種類出してるでしょ?企業は消費者を楽しませるよう日々努力してるんです。

ただ先に述べたよう、僕の判断ではジャズ界は負のスパイラルの真っ只中に入っているように見えた。勝ち組と負け組に分かれているようだけど、”勝ち負け”は経済のものさし、数字での話だからね。

本来芸術表現だったらそこは切り離して考えなければならない。根本はやっぱりリスナーを楽しませてナンボだと思うから。

というわけで、採算的にも皆が手を出しづらい(笑)編成とサウンドを選択した。

もう一つの結成の理由は、私が作曲した曲たち。
自分が作曲した曲たちはもう自分の子供のようなもんですから、親バカになるのもしょうがない(笑)

今回は先に数曲できた状態だったわけです。

従来は私はアコースティックなピアノトリオで活動していて、曲ができればそこで下ろしていくのですが、今回の曲たちはパソコンで作ったということもあり、トリオには全く向かない曲ばかりでした。

ただこれらをそのままお蔵入りして眠らせておくのは忍びない。
”なんとかできないかなぁ…”という思いがあったわけです。

そこには懸念もありました。
聴いていただいた方にはわかっていただけると思いますが、今回のCDは”どジャズ”ではないですからね(笑)
演奏のスタイルも、テーマとテーマの間にアドリブを挟んで各楽器で回していくジャズの形式が合うのかどうかとか。やってみないとわからない要素だらけで。ただ始めてしまうとメンバーにギャラを払わなきゃいけないので(笑)

曲調は意外とポップですからね。
でもここも変な話、ジャズの作曲やアレンジの風潮として、”難解なサウンドを使いたがる”というのもあまり自分は好きじゃなくて…。ここは誤解されそうなので、弁解させてもらうと、それがダメというんじゃないんですよ。実際今回のTrack#5のin a sentimental moodのアレンジなんかは小賢しいコードでリハーモナイズとかやってるんで。

自然な流れで出来てれば良いんですけどね。無理にねじ曲げてまでNYサウンドにする必要はないんじゃないかと。

実際NYに行ってきて感じたことなんですが、やはり新鋭の芸術家が集まる街という印象で、ライブで繰り出されるサウンドも最新鋭なわけです。多分その”新しいもの”を追い求めるのが欧米人の気質なのではないのかなぁ。

一方日本人には日本人の良さがあるわけで、僕が考える日本人の良さは”ポップセンス”にあると思ってるんです。世界に通用するポップセンス。アバやロクセットなどが生み出されたスウェーデンに匹敵するようなポップセンスが。

やっぱり日本人てポップなものが好きだし、ジャズにだってその傾向はあるような気がする。ゴリゴリのジャズメンだと言っても、日本人には隠せないポップセンスが。

僕はそこを恥ずかしげもなく出していくのが、日本人らしさだと思うし、むしろ世界に誇れるところだと思ってるんです。もちろんジャズはアメリカが発祥で、本場はNY。その伝統と向き合わなければジャズとは言えない。それもわかっている。

でも、無理にねじ曲げなくても良くない?(笑)

というのが僕の考えで、ちょっと異色なサウンドを作り上げていくニューコンセプションを結成することになったのです。

だから、ジャケットの中にも書いたけど、New Conception(新しい概念)と言っても決して斬新なことや物珍しいことをやっているわけじゃない。上に挙げたような、自分の中で今まで常識だったこと、編成やサウンドをもっと自然体に日本人らしさを前面に出したことをやっていこうというのがNew Conceptionな訳で、最新というよりは逆に一歩戻ったような感覚で、このプロジェクトをスタートしたのであります。




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2019年12月08日

収録曲について

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クオカード余っとるやないけ(笑)

まあ、いいんですけど。そんな事だろうと思ってましたから。

さて今回はアルバムKeep on groovin'に収録された曲たちについての一言。
すでに購入された方は、CDを聴きながらこの解説を読むと、曲の背景やレコーディング時の様子も浮かんできてより楽しめると思います。
持ってない方は買ってください。

【keep on groovin'】
アルバムのタイトルチューンですが、不思議とこのタイトルはすぐに浮かびました。New Conceptionでやりたいコンセプトがこの一曲に凝縮されていると言って良いでしょう。この曲の作曲した当時の印象は、なんとも不思議な感覚でした。始まりから繰り返されるリフは単調。コード進行は至って普通。リズムもシンプル。何の変哲もない曲なのに、何ともこう、クールというか、ポップというか。引っかからないはずの曲なのに結果印象に残る曲ができたという印象でした。

この曲をきっかけにバンド結成を思い立つのですが、当初譜面を渡されたメンバーも”はぁ・・・やりますけど、これっすか?”みたいな感覚だったと思います。演奏は特段難しくもないし、めちゃくちゃ目立つメロディや引っかかる部分があるわけでもない。

この”超普通”の曲を料理するために、若手の力が必要だったわけです。彼ら腕利きのメンバーがこの曲を演奏したら面白くなるんじゃないかって。結果面白くなりました(笑)
(この曲はフルでYoutubeで聴くことができます)

【Throb】
タイトルの意味は「鼓動する」という意味ですが、昔Throbsという知る人ぞ知るロックバンドがいて、この単語を覚えていたので付けました。これも今回のアルバムのコンセプトを象徴する曲と言えるでしょう。今回は「シーケンス(連続)」も一つのコンセプトとして盛り込んでいます。

この曲のメロディは同じモチーフが連続して、しつこいくらい繰り返されています。これもメンバーからすれば、”なんで?”、”これでいいんすか?”みたいな感じに取られているかもしれません(笑)

レコーディングでは何テイクか録って、パワーが足りないと感じたので、”もっとロックで!”と注文したところ、木村君のあのカウントから良いエネルギーが生まれ、”これだ”というテイクが録れました。ラストテーマ後半、木村くんが暴れまわって三連のタムが出てきたところで”これでOK”と確信しました。

【Fancy Bossa】
タイトルは「気まぐれな、空想的なボサノバ」という意味でBlueなBossaがあるならFancyなBossaがあっても良いだろうと付けました。

アルバムの中で一番普通の形式の曲。至って普通のボサノバです。なので皆演奏しやすかったのか、これはすぐにOKテイクができた覚えがあります。 ソロはsax-guitar-pianoと続きますが、どのソロも心地よく聴けるプレイです。

【Action】
旧タイトルは"miss consensus"。長くてしっくりこなかったのでレコーディング後変えました。"Action"は元々の仮タイトルで、メンバーにも浸透していたのでこちらを採用。特に意味はなく、"Action系の曲を作って欲しい"との仕事の依頼の時にできた曲だから。

この曲のギターソロの入り口、ドラムとギターだけになる箇所が、個人的には好きです。このアルバムで一番好きな所(笑)

今回の皆川くんのギタープレイはどの曲も”さすが”と思わせるものでした。彼のプレイは最高に好きです。やはり、ジャズだけでなく、ポップスもロックもアイディアを持っている所が彼の素晴らしさだと新ためて知らされました。New conceptionには欠かせないキャラクターだと思います。

あ、曲の話(笑)、そーねー、、

合ってそうで合ってなさそうで、合ってそうなメロディでしょ?(笑)
絶妙なところを意図して行ってます。

【in a sentimental mood】
言わずと知れた、Duke Ellington様の名曲。
今までアルバムを3枚録音しましたが、これが初めてのジャズスタンダードナンバー。今まではすべてオリジナルでしたから。

ぜひ原曲と聴き比べてください。リハーモナイズがこの録音の聴かせどころの一つです。原曲も良いけどね、より現代にマッチするよう、ドラマチックな仕上がりになっております。

【Up,up and away】
The Fifth Dimensionのヒットナンバー。私はこの曲をSonny Crissの録音で知りました。
Sonny Crissのバージョンを譜面におこし、そのままのテンポで演奏。
録音後フィフスディメンションのオリジナルバージョンを聴いてびっくり。
”こんなに遅いのか!”
先に聴けよ(笑)

New Conceptionを結成後、この曲がこのメンバーに合うと思ったので選曲し、ライブでもずっと演奏していました。実は演奏するのが困難な曲です。
アコースティック編成で録音したので、メンバーもアンサンブルに気遣いすることなく伸び伸びと演奏しているように聴こえます。

【虹】
珍しく日本語のタイトル。”天気予報のバックに流すならこれだ!”というイメージで作曲しました。ぜひ、どこか天気予報のBGMで使用していただけることを切に願います。

このアルバムでは異質かもしれません。薄暗い、密室空間で、汗とタバコの匂いにまみれた、難解な音の羅列が響き渡るジャズクラブ・・・からは相当かけ離れた、裏側に存在する爽やかな曲です(笑)

ちょっと70年代後半ジョーサンプルのような、フュージョンの香りがします。

【41℃】
2018年7月23日、この日熊谷市は41.1℃という猛烈な暑さを記録しました。この日New Conceptionは赤坂Crawfishでライブ。私はまだこの曲のタイトルが決まっていませんでした。
というわけで、この日を記憶に残す意味も込めて「41℃」に。

この曲もkeep on groovin'に似たポジションにいる曲だと思ってます。とにかくノリ。シンプルすぎて逆に演奏が難しい(笑)
フュージョンというジャンルをやろうと思ったら、もっとリズムのキメやメロディを複雑にするべきなんだろうけど、、自分には向いていないので(笑)このくらいでちょうどいいと思います。

よく聴くとフルートとピアノがメロディをユニゾンで弾いてるんだよ。知ってた?(笑)
こういうレコーディングならではのオーバーダブ(多重録音)の効果も好きです。ライブだと手が足りないから。


以上です。書いておきながら言うのもなんですが、捉え方は人それぞれ自由ですから。
リリースして私の手から離れた瞬間、曲やCDに大してあーだこーだ、それぞれ自由に言っていただければ良いと思います。煮るなり焼くなりしてください。(違法コピーの”焼く”はしないでください)

※これら8曲が収録されているアルバム"Keep on groovin' / Yuji Hemmi New Conception"はこちらから注文することができます。




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2019年12月01日

Yuji Hemmi New ConceptionのCD発売!

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いよいよ2019年11/29に辺見優司ニューコンセプションのCD「Keep on groovin'」が発売となりました。

今回はCDジャケット内には各曲のエピソードや解説などは書かれていません。
曲への感じ方は聴く人それぞれ自由。解説を書くとこによってイメージを狭めてしまう可能性もあるという観点から、今回から載せるのをやめました。

そうは言ってもオリジナルナンバーがほとんどで、少しは聴きながら何か手掛かりが欲しいと思うのもまた一つ。
よって今回はこちらのブログで気になる方だけ読んでいただけるよう、項目別に数回に分けて投稿していこうと思っております。

まずは今回、公開と同時にFBのコメントなどであまり触れてもらえなかった(笑)ジャケットについて。

【ジャケットデザインについて】
触れてはいけないと思ったのか(笑)、いまいちと思われているのかわかりませんが、公開して一番気になるはずのジャケットデザイン。全くコメントがありませんでした(苦笑)。

ただ、おおよそ反応は悪くはないと捉えております。今回はメンバーにも公開までジャケットデザインの案は全く伏せておりました。公開までのお楽しみとだけ伝えて。

いざ、公開となったときに、メンバーからの反応が良かったんです。これで少し私は安心しました。

今回のイラストの皆様からの反応で一番多い感想が「意外」という言葉でした。当然ですよね(笑)。私もジャズ界のアルバムでこんなジャケット見たことありません。一見、アニメのサントラと間違えてしまいそうなジャケットですから。

ジャケットは音が全て制作完了するまでは考えないでおきました。マスタリング(最終調整)が終わって、表現したいことと、雰囲気と、色々リンクさせるように考えようと。
録音前から決まっていたことは、
・メンバーの写真は載せない
・かつてのジャズのCDのようなノスタルジックなものにはしない
これだけは決まっていたのですが、、あとは経費との相談もあるので(苦笑)
写真家の起用、デザイナーへの依頼等いろいろ考えました。もちろんその中の最有力候補として”イラスト”というものがあったわけです。

イラスト調が一番表現の幅が広い。ジャズのCDでありながらもポップ感が出せるもの。遊び心や楽しさ、カラーや激しさ、インパクトetc。これらが表現できるのではないか?

全く手探りでしたが、ネットでいろいろイラストレーターの作品を見てイメージに合いそうなタッチのものを探していました。

すると、どうしても目についてしまう、インパクト、鮮やかなタッチや色使いの作品を複数投稿しているサイトにたどり着いたんです。

何日経ってもこの人の作品が気になって頭から離れない。結局その作者に依頼することになりました。作者は山田サトシ(山田サトシtwitter)さん。

依頼の際の要望は以下のように伝えました。
・女性がヘッドホンをしながら音楽を聴いてノッている、踊っている
・ブラジルカラー(緑や黄色が中心)
・楽しい感じ、躍動感
・かわいい、セクシー不可。かっこいいを希望
・オタク感を出さないで欲しい

そして待つこと約一ヶ月、下絵が出来上がってきました。
鉛筆でのデッサンで送られてきた下絵は、確かにヘッドホンをした女性がノッている現ジャケットと同じものでしたが、水着で巨乳でした(笑)

”とりあえず、服を着せてもらって良いですか?あと胸を少し小さくしてください”

と修正をお願いしました。
その後いよいよまず一案のジャケットが完成し、送られてきたものを見て思わず「おー」と声が出てしまいました。完璧でした。一発OK。

当初は予算の都合で表面だけの予定でしたが、あまりにも素晴らしいので裏面も依頼しました。
”女性の後ろ姿もお願いしたいのですが”
こちらも速やかに完成して即OK。これで今回のジャケットデザインがほぼ決まったわけであります。

今回のイラストには当然私の意志と、上記のような山田さんの”匠の技”が盛り込まれているんです。

New Conceptionの”顔”に相応しい、”意外な”ジャケットに仕上がったと思います。素晴らしい作品を仕上げていただいた山田サトシさんには本当に感謝しております。

こんな感じで、ジャケットだけでも十分長いですからね(笑)
また時間のある時にでも、内容についてやメンバーや録音時のことなども投稿したいと思っております。

humanresorce at 17:05|PermalinkComments(0)

2019年07月04日

8/4(日) 中山英二ライブ告知 〜ツアーの続きを東松山で〜

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さて、10日間に渡る中山英二バンドのツアー記事を沢山の方々に読んでいただきましたが、このツアーで熟成された中山サウンドが関東でも聴ける機会がございますので、お知らせいたします。

8/4(日)東松山 音蔵アネックス
中山英二withフレンズ
Open 15:00 Start 15:30 Ticket 前売り3,000円 / 当日4,000円
中山 英二(b)、下山 雅人(Sax)、辺見優司(P)
埼玉県東松山市上野本509 
tel:090-8809-7869(担当:大塚)

サックスは下山雅人に替わりますが、あのツアーの雰囲気そのままお伝えできるかと思われます。ここでの記事を読んでから観に来ていただくとさらに楽しめますよ♪

チケット制ですのでご予約された方が断然お得です。
この記事へのコメントでも予約は承ります!
ぜひ観に来てください。

humanresorce at 20:43|PermalinkComments(0)

2019年06月20日

New conceptionのレコーディング完了

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17日と18日、2日間に渡ってのNew Conceptionのレコーディングが完了。

”始まれば終わるよ”
ある方から大変な仕事の際、リハーサルで頂いた言葉だ。

今回は流石に不安だった。
やることは全て手探り。
6人編成で様々な曲調で、どのように録ったら効率良く良いサウンドになるのか。
全くやったことない試みなので不確定要素だらけ。やってみないとわからないと言っても、レコーディングの時間は限られている。さらにかさむ経費まで不確定(笑)

しかしやってみると、何とかなるもんだね。始まる前は”録れないんじゃないか”とか、”すっごいダサくなるんじゃないか”とか不安に思ってたけど、やっぱり”始まれば終わる”んだね。

”何とかする力”
これを私は底力と呼んでいる。
今回は私だけの底力ではない。メンバーの底力が非常に優れていた。

底力って凄く大事な能力だと思っていて、私は重要視している。
底力=たくましさ
技術や能力が足りてなくても、底力で素晴らしいレベルまで引っ張り上げてしまう、ということがあると思う。

底力はどのように作用するのか。
自分自身が”これでOK”と思うアベレージラインに達していないと許可しない。
このアベレージラインが高い人が底力を持っている人。
なので、技術や能力が足りてなくても
”こんなんで良いわけねぇだろ”
という気持ちが強ければ、何度も自身で修正を繰り返しアベレージラインを超えるまで努力し続ける。

”ま、いっか。自分の才能じゃこんなもんだろうな”
とすぐ思ってしまう人は”底力が無い”と言っていい。

”技術や能力が足りない人が”と言っているが、底力を持っている人は大抵能力も高い。なぜならばその強い気持ちの下に練習や本番を乗り越えてここまで辿り着いているのだから。

今回のレコーディングのようなケースでは、とても底力が重要だと気付かされた。
だって何とかしないと終わんないんだもん(笑)それも”ダサい”を避けてアベレージラインを超えながら。

もちろん6人をまとめるリーダー力も重要だと思うが、今回はいつもながらメンバーに助けられた。皆とても素晴らしいアイディアや助言をくれた。このメンバーと一緒に居ると、しばしば”音楽をやっていて良かった”と幸せを感じる瞬間がある。

というわけで、レコーディングは大成功。出来上がりがとても楽しみです。順調にいけば・・・どうかな、11月くらいには発売できるかな?年内発売を目指してこれからミックスダウン、マスタリング、ジャケットデザイン、CDプレスと工程を重ねていきます。

お楽しみに!

P.S.写真は私のパートで使った楽器達。今回はオルガンとローズピアノとスタインウェイのグランドピアノという盤石な体制。オルガン入りの曲の3曲目を録っている途中、オルガンが壊れるというアクシデントがwww
まあ、しょうがない。この苦境を乗り越えるのも底力。他のメンバーもフルート、アルトサックス、ソプラノサックス、エレキベース、ウッドベース、エレキギター、フルアコ、ガットギター、パーカッション多数とカラフルで豪華なサウンドに仕上がっております。これだけパートが多いと、ミックスが大変!




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2019年06月10日

ツアー終了 帰宅 

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ツアー日程を全て終え、6/9(日)は本拠地埼玉県に向けてひたすら車で移動。

帰路の報告の前に、ツアー9日目の四万十町にある「おおひら」での演奏についてあまり触れていなかったのでちょっと結果報告。

「おおひら」はキーボードでの演奏となった。
初日の磐田市での”アンプのパワー不足”問題を抱えたままではあるが、スピーカーの配置やイコライジングでなんとか対応。アンプは今後の課題だな。

演奏内容は、さすがずっとツアーで回ってきただけあってトリオのコミュニケーションは仕上がっていたと思う。大西さんは最後ということもあってか、気合が入っていた。ソロはいつもより2割増しだったかな(笑)

彼女はとても頑張ったと思う。中山さんのオリジナルサウンドのトップとなるメロディを任され、ドラムのいない中、どう二人に溶け込んでいくのか。ツアー中悩んだと思う。どういうアプローチが良いのか?幅広いレパートリーの中、その曲にあったアプローチでリーダーを満足させるにはどうしたら良いのか。

結果的には最終日には答えにたどり着けたようだった。

それで肝心なピアニストはどうだったんだい?(笑)

私はいつもながらマイペースでやっていたよ。中山英二という”ビッグボス”の隣に常にいながら、それでもできる限りマイペースを守る。意外とこれが大事なことなんだ。バンドをやる上で。

技術的なことは、もうしょうがない(笑)だってツアー中は楽器を練習できないんだもん。だからそこまでに積み上げてきた能力でやるしかない。問題はそれを毎日100%発揮できるかということ。技術が足りないのは前からわかっていること。個々の技量よりもバンドサウンドのバランスが大事なのだ。ただ言えることは"全く技術が足りていないなら最初からツアーに呼ばれていない"ということ。

最終日にふさわしい良い演奏だったと思う。
演奏終了後、お店のマスターが中山さんに、
「中山さん、人選ミスだよ・・・」
と言ったのを聞いて、皆が一瞬凍りついた。

「メンバーが良すぎる」
大西さんも私もホッとする。洒落たこと言うなぁこのマスターは。。

「おおひら」の女将さんもご主人もとても品があって素敵なご夫婦だ。笑ったのは当日スタッフとしてお手伝いに来ていたご婦人のエピソード。

そのご婦人は歯が痛いと歯医者行って、歯を抜いて来た。帰り道痛くて痛くてしょうがない。ふと見るとウィンドウに飾ってあった真っ赤なベンツが目に入る。そうだ、痛みを忘れるためにこれを買って帰ろう。と、歯医者の帰りにベンツを買って帰ったと言うお話。

ぶっ飛びすぎだろ(笑)この辺りはファンキーな方が多いのか、いろいろ面白いお話を聞かせていただいた。しかし話し方や立ち振る舞いは上品だ。

ツアー日程も終了し、今度は次の日のお話。

ツアーが始まってからちょうど10日目。この日はとにかく埼玉県に向かって車で移動する日。移動ルートは高知県→徳島県(大西さんとお別れ)→淡路を通って兵庫県→京都→愛知→静岡→埼玉という通り道。

天候は晴れから曇りへ、そして静岡以降は雨となった。徳島県池田町では大西さんとお別れ。本当にお疲れ様でした。

その後淡路島のパーキングエリアでラーメンを食べ、急遽京都で中山さんのお兄さんに会いに行った。喫茶店でお兄さんを交えて談笑し、その後すぐに出発、あとはどこにも寄らずひたすら運転。ボスも私もあまり眠りもせず、話で盛り上がりながら楽しく帰った。あっという間とは言いづらいが、私の家に着いたのが夜中の11時。キーボードや荷物を降ろし、中山さんとご挨拶して部屋に戻った。

部屋に入った瞬間。今まで感じたことのない、最大級の疲労感がドッと襲ってきた。
”やっと終わった”
よほどプレッシャーを感じていたのだろう。緊張から解放された瞬間、体全身が重たくなって動けなくなった。

今回のツアーで見たもの、聞いたこと、そして演奏したこと、と吸収したことは山ほどある。多すぎる。

一番大きな、大切なことを一つ挙げるとしたら、”中山さんを待ち望んでいた人たちが各地にいた”ということ。そしてその接し方や心の底から楽しそうにお話されている方々を見て、これがどんなに凄いことなのかということを目の前で実感できたこと。

カリスマ(魅力)とはこういうことなのか。今の自分には到底できそうもない、そんな能力も持ち合わせていない。だからこそ今からでもコツコツと自身の人間性を積み重ねていかなければならない。

今回のツアーで私が得た一番大切な事。
ボスの背中を見て、自分も大きくなっていかなければ・・・
(完)
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2019年06月09日

ツアー9日目 四万十おおひら

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ツアー9日目はおおひらでの演奏。

このブログは演奏の次の日の朝に更新していたのですが、ごめんなさい、6月9日の今朝はもう出発の時間なんです。。

詳しい情報をお伝えしたいのですが、それは家に到着してから。
もしよかったら、今夜か明日、再びこのブログに訪れてください。

ひとまず、毎日投稿したこのツアー日記、読んでいただきありがとうございました。

humanresorce at 08:24|PermalinkComments(0)

2019年06月08日

ツアー8日目 高知県シットロト

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ツアー8日目は高知県室戸にあるシットロトという喫茶店での演奏。

朝10時にチェックアウトをして徳島市を出発。確か3時半くらいに室戸に着いたので、道中昼食も含め5時間半の移動。長かった。。

途中、徳島県池田町で、前日実家に泊まった大西さんを拾ってその後昼食。移動中、車中で色々な話をする。今日で8日目だが中山さんとの話は尽きない。

過去の中山さんが頭に来た喫茶店やスーパーでの出来事、今後のジャズ界の真面目な話など。話だけではない。突然歌い出したりすることもある。

僕が運転しているときに、宮島で食べた牡蠣が美味かったという話になり、
“美味いぞー、美味いぞー、美味いぞー。カキカキカキ・・・”
という具合に歌い出すので、私が
「あとで俺がコード付けておきます。また一曲出来ちゃいましたね。」
とふざけて合いの手を入れていると、高速道路の曲がるべき箇所を見逃してしまった。

ボスは笑いながら、
「まあいいよ、次の出口で降りてね。」
と優しくフォローしてくれる。大西さんは後ろで爆笑しているばかりだ。
こんなことをしているから5時間半もかかったのか。

昼飯の回転寿司でもちょっとした中山さんの独特な行動があった。
一緒に行動していて、意外だと思う一面。中山さんは人懐っこく、店員さんでも誰でも気軽に一言話しかける傾向にある。

ここの回転寿司はちょっと粋な企画があり、お皿中央に“当たり”の文字が書いてあるとそのお皿分無料になるというのだ。ここでさすがボス。なぜか運良く当たりを引くのだ。

僕だったら“お、当たった。一皿無料だ。ラッキー!”と内心思うくらいのものだ。しかし中山さんは違う。

カウンター内で仕事中の寿司職人を呼んで、
「すみませ〜ん。当たっちゃいました〜。」
と嬉しそうに皿を見せるのだ。
一瞬の事だが、僕は内心
”いやいや、これは明らかにお会計の時に一皿分引かれるわけで、職人さんは当たりの報告を受けても困るだろう“と思い、被せるように
「これお会計時に引かれるんですよね?」と職人さんをこちらの質問の回答に引き寄せた。

別に間違いではないが、このように子供のような一面を見せることも多々あるのだ。この無防備な、扉全開のコミュニケーション力は自分には無いところだ。

さてそんなこんなでシットロトに着く。ここからはいつも通り。搬入を終え、リハーサル。マスターの山下さんがギターを弾くという事もあり、そちらの確認が主体。

リハ後ホテルにチェックイン。そこからまたお店に向かう途中、ボスが
「なんだか腹減らない?」
僕はライブが終わってから頂けるものだと思ってたし、大西さんも本番で吹く前にはあまり食べられないので後での食事だと思っていた。2対1。

しかし、数など通用しないパワーバランスがある。お店で本番前にカレーを頂く。

シットロトのカレーは美味い。これは驚く。僕はトマト風味の豚バラカレーを頂いたのだが、驚くほど美味い。本当。高知県に寄ったら是非寄って欲しい。
もう一度言う、シットロトのカレーは美味い。

さて本番。いつも通り順調快調。ピアノも入れて間もない新しいピアノらしく、音も良い(ちなみに今日は443ヘルツ)。
マスターの山下さんのギターは素晴らしい。カレーも美味いがギターも上手い。お店でギターも教えているそうだ。久しぶりにギターを交えたサウンドも新鮮で楽しく演奏できた。

そんなわけで、室戸シットロトも無事終了。
あと一日。あーもう終わりかー。
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2019年06月07日

ツアー7日目 徳島市コティ

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ツアー7日目は徳島市にあるコティでの演奏。

しかし車で西日本を走ってみて感じることは、とにかく山が多い。日本の国土はほとんど山なんだと改めて気づかされる。普段関東平野でぬくぬくと暮らしている我々は、日頃恵まれているんだなと思った。

四国に入っても景色は山と川。自然豊かな土地で自然と共存して生活している一方、日用品や食料の買い出しには車が不可欠な地域の様に思えた。都会で生活している国の舵取りをしている方々はここまで現場を視察に訪れる事はあるのだろうか。そんなことを考えながら車で徳島に向かっていた。

徳島市に着くとすぐにチェックインして、昼飯となった。すぐ近くに焼肉屋を発見。ボスはここに入りたい様子。実は出発してすぐ10時半くらいか、ボスと私は偶然発見した古民家風のカフェで千円のモーニングセットをガッツリ食べた後だった。僕はそんなに、、お腹は空いていない。

「ランチメニューがあるんだ。じゃあここにしよう。」
即決だった。食べられるかどうか不安だったが、食べてみるとこれがなかなか美味しくあっという間に完食してしまった。食べている間、2人は無言(笑)。自分で焼いて食べる方式なので、二人で黙々と焼いては食べを繰り返していた。時々中山さんと僕は似ているところがあると感じる時がある。この肉一つを取ってもその集中力(笑)。とにかく無言。

しかしまあボスは元気だ。食欲がないなんてセリフ聞いた事がない。ツアー中疲れたとか体調が悪いなんて一切言わない。すごい人だ。

さて会場に入りいつものリハーサル。楽器のチューニングはピアノに合わせる。チューナーでその会場のピアノがどれくらいの高さか測ってからベースとサックスをチューニングするのだが、この会場はラの音が444ヘルツ。普通標準では440ヘルツなので、かなり高く感じるチューニングだ。

「うーん・・・」
ボスが考え始める。チューニングが高いという事はベースの弦をいつもより張りを強くしなければならない状況になる。そうすると音は硬くなり、弓で弾いたときも良い音が出ないのだそう。サックスも高すぎてチューニングが合わず、リードを替えたりしながら工夫している。

ピアノ自体も少し音が硬い印象だ。お店のマスターの話では2週間前に調律は入れたそう。ボスは空調の冷風が直接当たっている事が原因なのではないかと言っていた。ピアノも湿度や気温の変化で弦の張力が変化し、チューニングが変わってしまう事があるのだ。

ここでいつも思っている事を一つ書く。
ピアノのチューニングはもう従来通り440ヘルツに固定して欲しい。従来はそうだった。流行りや、一部の人のこだわりで442ヘルツが出始めて、このように温度変化によっては444まで上がってしまったりしてしまう。こうなるともう良い音の混ざりを届けるのは難しくなる。

でもどうだろう。調律師の気持ちは、“いやウチらだって440で良いとおもってるんスよ・・・”
っていう事なのかな。とにかく、2020年東京オリンピックには全世界440ヘルツでお願いします。

さて演奏は、思ったほどチューニングの影響も出ず、今回も良くできたと思う。もうだいぶバンドの噛み合いは良くなっている。ちょっとしたミスや勘違いもあるけど内容は良い。いつもと同じく楽しく演奏できた。

まだボスから大きな修正点や注文を受けてはいない。僕が聞いていてもこのツアーは順調だと思う。

あと少し。今日と明日でこのツアーも終了。なんとか身体よ、もってくれ。

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2019年06月06日

ツアー6日目 丸亀市 SPACE Romper

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ツアー6日目は香川県丸亀市にあるSPACE Romperでの演奏。

前日朝の松山市、疲れて寝込んだ割に朝5時半に起きてしまったので散歩することに。
グレッチのマスターとの話の中で私の専門学校時代の恩師、Vibe奏者の赤松敏弘先生が松山市の出身で師が高校生の頃から知っているという話から、実家の場所まで教えてくれたので散歩しながら探し出すことにした。

行ってみたら案外すぐに見つかる(笑)
散歩終了。
聖地巡礼。あの赤松氏が少年期からここで過ごし、ジャズを志し日々生活送っていたと考えるとなかなか感慨深い。

さて朝10時に愛媛県松山市を出て香川県丸亀市に着いたのは12時半くらい。ちょうどお昼時。香川といえば?そう、うどん。当然でしょ。

四国に入ると大西さんが俄然案内役として活躍し、お薦めの“おか泉”というお店へ。ちなみに大西さんはそのルックスと、初日荷物の搬入の際、”鞄お持ちしましょうか?“の一言がマッチし、私はそれ以来”女将“と呼んでいる。まさに”女将さん推薦のうどん店“なのである。

食べてみると、これが最高に美味い!うどんも美味いが天ぷらも汁もすべて完璧。ボスも絶賛、ご満悦。

帰りの駐車場で車が熊谷ナンバーということだけで、話の長いマシンガントークの爺さんに捕まるも何とか脱出し出発。(僕はこの手の人は嫌いじゃないが、アタック25に出たことがあるとか、熊谷でも家を建てる時餅を投げるのか?とか支離滅裂である)

さて、やっとSPACE Romperの話。お店に入るとその内装の豪華さに驚かされる。ちょっと広めでカウンターバーやソファー席、ステージも少し高くなっていてすべてがオシャレに見える。

特に驚くのがピアノ。後に詳しいことがわかったのだがドイツのFeurichというメーカーのもので僕は初めて見た。

触ってみて更に驚く。
”うおっ、なんじゃこりゃ。これはいいぞ。“
程よい和声の混ざり具合と、ソフトなタッチ。澄んだ音がすーっと伸びていく感じ。

聞くところによると、このピアノは白川さんという地元の調律師さんが買い付けたもので、生産は中国だが各パーツはオーダーメイドされているので、こだわりのしかも比較的お安く手に入れられた代物だそう。マスター曰く150万円だとか。グランドピアノの中では相当安い。でも弾いてみた音の感覚ではそのような値段には到底思えない逸品だ。

この白川さんが当日朝調律してくれたとういう最高の状態。そりゃ良いわけだ。

この日の選曲の中に初めて”Song of the birds“という曲が追加された。前日に一度リハーサルで確認した曲なのだが、これがクラシカルな、響重視な曲なのだ。

選曲会議の時に、ボスがこの曲をやりたいと言ったので、絶好の機会だと思った。このピアノなら間違いなく良い演奏になる。

本番が始まって、すぐに今日はノンストレスである事がわかった。このピアノで何かマズい事が起こったら、それは全て演奏者のせい、と言える最高の状態のピアノ。

2ndセットでSong of birdを演奏し、予想通り素晴らしい響きがした。ステージ終了後、ボスからもお褒めの言葉を頂いたが、9割はピアノのおかげである(笑)

そうそう、それとセットの終盤、アンコールで少し”重たいなぁ、なんかアイディアが浮かびづらい・・・“と感じたのだが、終了してすぐボスが
「なんか湿度が上がったね」
と言ったので、それで合点がいった。多分湿度のせいで音の抜けが悪くなったのだろう。それとピアノも演奏中調律が微妙に狂ってくるのでそのせいもあったのだろうと推測した。それくらい絶妙なバランスで生演奏というのはバランスが保たれている。

さて残すところあと3箇所。体調的には大変だけど、ああ終わっちゃうなーという残念さもある。今日は何が起こるだろう。

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humanresorce at 09:49|PermalinkComments(0)
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