2007年11月04日

楽しすぎて困る/二次創作/AC6

スズキだ、AC6が楽しすぎて困っている。
あと自分がエースコンバット下手すぎることに気づいた。
イージーモードでも死にまくりです、ごめんねF-2!
あとOPムービーで何でかボロ泣きしました。
ZEROのOPでもボロ泣きした僕ですが、あのムービーのどこに泣く要素があったのか、今でもよく分かっていません。

そんなこんなで「エースコンバット6 解放への戦火」をやりまくってます。
そして死にまくってます。
シュトリゴン隊(敵エース部隊)にミサイルかわされまくり、そしてシュトリゴン追いかけるのに気を取られすぎてミサイル喰らいまくり、だがそれがいい。
通勤に使う駅の近くで何気なく入った中華屋さんが異常に美味しくて、そこの麻婆丼を食ってなかったら挫折してたかもしれません、関係ありませんかそうですか。

しかしまあ今回のエースコンバットは映像が綺麗です。
次世代機の性能をフル活用してる感じ。
偏差射撃に支援要請といった新システムも素敵ング。
特に支援要請、敵を撃破したり作戦を成功させたりするとゲージが溜まり、そのゲージを使用して友軍部隊に攻撃支援とか援護支援を出せるんですが、これを出したときの爽快感は異常。
普通のシューティングで言うボムみたいなものなのかもしれませんが、味方部隊がこっちの要請に応えて一斉攻撃をしてくれるのはえも言われぬ一体感があります。
まだオンラインはやってないんですが、こっちも早くやってみたいなぁ。

そしてストーリーもなかなか。
色々な登場人物が複雑に絡み合いながら一本のストーリーを織り成しているのです。
ですが、主人公、というかプレーヤーとは無関係なところで話が進行しているので、若干寂しくもあります。
逆にそれが妄想の余地を残していてイイ! という意見もあるようですな。
というか、それが私だ。

そんなわけで今日はAC6に対する僕の妄想が炸裂しました。
そんな僕の妄想が――これだ。
1.2.3――→ベストハウス風に






『貴女の選んだ道は、自分の大切なものを、大切な人守るために、どこかの誰かの大切なものを、大切な人を傷つける道なのよ』

 航跡を引いて伸びる中距離空対空ミサイルが標的機――国籍不明の戦闘機【F-4】に突き刺さった瞬間、私はそんな母の言葉を強烈に思い出していた。
 28年というまだ長いとも言えない人生でも、出会いと別れはそれなりにあったと思う。
 しかしそれでも最愛の母より優しく、美しい人に私は出会ったことがない。
 軍人だった父と離婚し、女手一つで私を育ててくれた母。
 お世辞にもよく出来た娘とは言えなかった私がどんな馬鹿なことをしても、笑って許してくれたあの人が、一度だけ私の頬を張ったことがある。
 それが高校を出た私がグレースメリア航空士官学校に入学すると決めた時で、今唐突に思い出したあの言葉を初めて見る涙と共にくれたのも、同じときだった。
 自分が選んだ道を、母に祝福してもらえなかったのは、悲しい。
 軍務にかまけて家に帰らなかった父のことがあるから、軍人を志した娘に対する悲しさというのはきっと、余計に大きかったのだろう。
 それでも私は後悔をしていない。
 確かに母はこの選択を祝福してはくれなかったけれど、今の現実はどうだ。
 私の故郷であるエメリア共和国首都、グレースメリア、その上空を我が物顔で飛び回る国籍不明の戦闘機群。
 母のいるこの街の空を、つまりは母を、私は守ることが出来ている。
 その現実が、その事実が私の胸を喜びで満たしてくれるのだ。
 私の操縦する【F-2】支援戦闘機が先ほどから追い回している敵機、【F-16】戦闘機はこちらを引き離そうと必死だが、それを許すほど私の腕は悪くない。
 彼は逃げられない、私がこの指先でトリガーを引けばそれで彼は終わりだ。
 その事実に頬が緩み、私は笑顔でトリガーを引いた。
「ガルーダ1、FOX2……!」
 トリガーと同時にハードポイントから切り離されたAAM-3は航跡を引いて敵機に迫る。
 【F-16】は機体をロールさせてミサイルを撒こうとするが、優秀な追尾性能を持つ私の猟犬はそれを許さない。
 猟犬がマッハ2.5で空を駆け、そして隼に喰らいついた。
 AL近接信管に制御された指向性弾頭の牙が隼の翼を食いちぎる。
 爆風に跳ね飛ばされ制御を失う【F-16】は姿勢を保てず錐揉み状態で落下していった。
≪ガルーダ1が一機撃破!≫
 空中管制機【ゴーストアイ】の撃墜確認の声にニィッと笑みを深くする。
 私はやれている、私は守れている。
 この空を、この国を、母の住むこの街を私は――、
「私には出来るのよ、父さん。あなたには出来なかったことが、母さんの傍にいて、あの人を守ることが――!」
 そう息を吐いて、私は……私は、母の住む街を、引いては母を守るために、どこかの誰かの大切な人の命をまた一つ奪ったのだった。
 それは正しく、私が軍人を志したあのとき、私の頬を張った母の言葉のその通りに……。


/


 2015年、晩夏。
 去り行く夏の足音を聞くグレースメリアの休日は、高く青い空の下で今日も金色の王の微笑みに照らされていた。
 私がその“厄日”のグレースメリアの地上を知っていたのは、その直前まで休暇でグレースメリアにある実家に帰省していたからだった。
 二ヶ月ぶりになる帰省、厳しい訓練の合間にどうにか休みをねじ込み母に会いに行くのは私にとって欠かすことの出来ない日常だ。
 ことに今回は私の中尉昇進に伴い一飛行隊を預けられることになったため、隊の連携を構築するために休みがなかなか取れなかった。
 休みを週末ごとに申請しては隊の連携の未熟を理由に却下され、日ごとに厳しくなる私の表情に、隊員たちは日ごとに肝を冷たくしていっていたらしい。
 その甲斐もあってか、私の部隊、第28飛行隊――通称【ガルーダ隊】は結成二月にして基地所属のアグレッサー飛行隊を相手にどうにか一勝をもぎ取るまでに錬成された。
 そしてようやく、休暇である。
 首都遠方勤務の者に二ヶ月でようやくなどと言えば、「贅沢を言うな」と怒られるかもしれないが、私にはその二ヶ月がとても長かったのだ。
 前回帰省したのはようやく蝉が鳴き始め、夏の装いが街を彩り始めた頃だったのに、今はもう大気は秋の色を含みつつある。
 そのことが二ヶ月帰っていなかった事実を私に思わせ、懐かしさと同時に二ヶ月顔を見せられなかった母への申し訳なさを感じさせたものだ。
 私が帰宅したとき、母は玄関前のプランターに水をやっているところだった。
 そのプランターに植わっている花も、前回帰省したときとは別のものに変わっている。
 私を迎えた母は、突然の娘の帰宅に驚くでもなく、ごくごく当たり前のように「おかえりなさい」と言って頬にキスをくれた。
 それだけで胸が熱くなり、私もキスと一緒に「ただいま」と返す。
 返しながら、私は軽く泣きそうになっていた。
 たった二ヶ月でこれでは、上官に「マザコンも大概にしろ!」と怒鳴られても文句は言えないかもしれない。
 まあもちろん、その上官の金玉は私のブーツの餌食になったのであるが。
 そしてもちろん、私はその件で二日間の謹慎と、基地所属機全機の機体掃除などという罰を与えられたのだが、それは余談に過ぎない。
 しかし笑い話程度の感覚でその出来事を母に語ったのは失敗だった。
 空軍のパイロットになって髪を短く切った私を見るたび、母は「そろそろいい人はできないの?」とか「また髪を伸ばしたら? せっかく母さんと同じで綺麗なブロンドなのに」と言ってくるような母だから、

「アル、貴女そんなことだからいつまで経ってもいい人を捕まえられないのよ?」

 などと、クドクドと説教をもらう羽目になってしまったのである。
 はっきり言って、アグレッサーの隊長機に20分も後ろを取られ続けたときよりも堪えた。
 そのような帰省初日の一晩を過ごし、私は都合三日ほど実家に滞在したのだが、災厄が空を覆ったのは、その最後の日のことだった。
 私はその日の朝早く、基地へ戻るために家を出た。
 玄関で母に「いってきます」のキスをして、手を振って別れ、グレースメリアの駅へ向かう。
 駅で同じ基地に所属する地上勤務の女性下士官と合流し、彼女の車で基地へと戻ったのだ。
 【王様橋】を西へと渡り、街を見下ろす小高い丘の上、なんとなく街を振り返ったときだった。
 その日は本当によく晴れた日で、空が青く、本当に高く見えたのだ。
 そんな空だったから、戸惑ってしまうほどによく見えたのだ。
 遠く、東の空からグレースメリアを目指す無数の――。
「曹長?」
「なんです、中尉?」
「曹長は今日の空軍のフライトスケジュールを知っているか?」
「空軍って……どこの部隊のです? うちの基地のくらいなら……そりゃ管制官ですから頭にも入れますけど、でも今日は私も休暇ですから」
「知らない?」
「ええ、まあ」
「じゃあアレがどこの部隊で何の目的で飛んでるかなんて、分からない?」
「アレって?」
 曹長は運転する車のスピードを緩め、背後を振り返った。
 交通量の少ない広い道でなかったら事故を起こしていたかもしれないが、事実そういう道なのだから、褒められた行為ではないが危なくはない。
「……! アレ、なんです!?」
 そこで曹長と私が見たものとは、遥か遠くの空からグレースメリアを真っ直ぐ目指す、無数の飛行機雲――つまりは航空機の航跡であった。
「どっかの部隊の、演習ですか?」
 曹長が視線を前に戻し、心持ち震えた声で言う。
 演習、その可能性は私も考えたが、しかし、
「あの数、相当な大部隊だぞ……そんな演習があるなら、私が知らないはずあるか!」
「じゃあ、なんだって言うんです!?」
「それは――」
 答えようとしたとき、携帯が鳴った。
 基地で外出者に持たされるもので、そこかしこに細かい傷のついた一品だ。
 液晶ディスプレイに表示された番号は、基地のものだった。
 私は曹長と一瞬顔を見合わせ、電話にでる。
「もしもし」
≪こちら基地庶務課のライナー伍長です。アルバータ・ヴィラ中尉ですね≫
「そうだ。今国道でグレースメリアから基地に戻っているところだ。東の空に無数の航跡が見える。10や20じゃ利かないぞ、あれはなんだ?」
≪見えてるんですか? なら話は早い。中尉、急ぎ基地に戻ってください。我が基地にもスクランブルが掛かりました≫
 スクランブル。
 その言葉に背筋が冷たくなる。
「それはつまり、あれは友軍の演習ではない、ということだな?」
≪その通りです。現在所属不明の航空機群がグレースメリアに接近中、後数分で爆撃可能圏内に入ります≫
 爆撃!? 馬鹿な――!
「レーダー基地は何をしていた! なぜこんなところまでの接近を許したんだ!」
≪わかりません、状況が一切不透明なんです。とにかく早く基地に戻ってください。中尉の部隊は一次迎撃隊に組み込まれました。あとどれくらいで戻れますか?≫
「――ここからでは、あと30分といったところか……」
≪了解、ではそのように伝えます≫
「一次迎撃の出撃はいつだ?」
≪スクランブルはすでに始まっています。中尉は二次以降の増派になるかと≫
「なんだと――!?」
 こんなときに限って、と歯噛みする。
 そんな私の頭上を爆音がフライパスしていった。
 振り返り確認する。
 【F-15E】――、それが8機。
 その後を【F-16】や【F/A-18】といった機体構成の編隊が続く。
 方角を考えればあれが一次迎撃の部隊、その先鋒なのだろう。
「すぐ戻る。ハンガーに私のF-2の出撃前整備、念入りにやれと伝えてくれ」
≪了解しました。中尉は基地に戻り次第すぐに着替えて第三ブリーフィングルームに向かってください≫
「了解した」
 電話を切る。
 曹長が青ざめた顔で私を見ていた。
「中尉……」
「曹長、運転中だ、前を見ろ」
「は、はいっ!」
「そして飛ばせ。スピード違反なんて気にしてる場合じゃないぞ。警察に切符を切られてる間に街が灰になる」
「じゃ、じゃあアレって……!」
「所属不明の敵性部隊だそうだ。さっき私たちの頭の上を通り抜けてくれたのが一次迎撃のスクランブルだと」
「演習じゃ、ないんですか――?」
 曹長の声には縋るような響きがあった。
 気持ちは分かる、私だって冗談(演習)であって欲しい。
 あの街は私が生まれ育った街で、いい思いでも悪い思い出もいっぱあり、そしてなにより、あそこには今朝別れたばかりの最愛の母がいる。
 そんな街の上をどこの誰とも知らぬ何者かに好き勝手飛ばせるなんて、冗談ではない。
「飛ばせ曹長、一刻も早く基地に戻る。敵が何機か知らないが、味方の数が大いに越したことはないはずだからな」
「りょ、了解!」
 曹長の震える声に応えて、車はぐんと速度を上げた。
 何台もの車を追い越しながら基地を目指す車の中、私の心の中には焦燥と一緒に、まったく不謹慎な感情が染み出していた。

 ――ああ、これでやっと母さんに認めてもらえる。

 私が軍人になることを決めた時、母は私の前途を祝福してはくれなかった。
 最終的には認めてくれたから今こうして私は軍人をやっているわけだが、それはやはり認めてくれたというよりは、折れてくれたと言ったほうがいいのだろう。
 私が群に入ることを認めてはくれても、そのこと自体には賛成していなかったのだと思う。
 だけど、これでやっと――。
 あの敵性の部隊から街を守り、母を守ることが出来れば、きっと母も私のことを心から認めて、祝福してくれるに違いない。



 後になって思い返してみれば愚かなもので、このときこの時点での私は、私たちエメリア共和国軍が敗北し、首都グレースメリアを敵に奪われるなどという可能性を、全く一切考慮に入れていなかった。
 そんな最悪を考慮するのが無意味に思えるだけの過酷な訓練に耐えてきたのだし、そんな最悪を実現させないためだけに私たち軍人は過酷な訓練を行ってきたのだ。
 だからといってそんな最悪を全く考慮しないというのが普通であるかと言えば、もちろんそんなことはないのだが、要するに私も突然の状況に浮き足だっていたのだと思う。
 そして私はそんな浮き足だった心地のまま基地に戻り、浮き足だった心地のまま愛機【F-2】支援戦闘機に乗り込み、浮き足立った心地のままであの最悪な――、そう、私の心に一生の後悔と共に刻み込まれることになるあの空に、浮き足立った心地のままで飛び出してしまったのだった。



MISSION_01:【グレースメリア侵攻】へ続く?

/

みたいな感じで。
いやあ、以前にエースコンバット04のメビウス1がクール系な女の子だったら萌えるよねって話を駱駝の人と話したことがあったんですよ。
そんな妄想が形を変えて今日炸裂。
このブログを見ている人にXBOX360ユーザがどれだけいて、その中から更にエースコンバット6を買った人なんて選別すると、僕以外じゃ駱駝の人しかいねえんじゃねえかとすら思えるのですが気にしない。
そんな自己満足の結晶でしたとさ。

humikiwemonsai at 04:29コメント(2)二次創作 | 雑文 この記事をクリップ!

コメント一欄

1. Posted by camel   2007年11月05日 21:28
<<いいぞガルーダ1、やっちまえ!>>

で、6なんですがコレ
うん
その
普通だよね!すっごい普通だよね!
いやつまんないなんて口が裂けても言えないんだけど、なんだろう、過剰に期待してたんだろうか私は
でもまあ今度オン対戦やろうぜ
2. Posted by スズキ   2007年11月14日 12:55
>CAMELさん
日本語音声でやったらシャムロックがジャック・バウアーでマジ困る。
オンやりたいけどルータがぶっ壊れててマジ困る。
その、なんだ、この日記書いてた時点では知らなかったけど、まあ、なんだ、ステージ数少なすぎて、マジ困る。
そんな困ったちゃんのAC6を無駄に職場の人に薦めちゃって実際二人くらい買っちゃったから、その、なんだ、困る。

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