2012年07月

化学繊維

子供の頃「化繊」という言葉をお聞きになられませんでしたか?

それがレーヨンで、日本で初めて作られた化学繊維です。

化学繊維といっても原料は石油ではなく、原料は木材パルプです。

綿や麻と同じようにセルロースでできています。

レーヨンは吸湿性や吸水性にすぐれ、色々な染料によく染まり美しい色にできあがります。

それゆえかレーヨンは「光る糸」という意味で、織物にすると

ドレープ性(布をたらした時に、自然に出来るゆったりとしたヒダが美しく出るさま)

と光沢があり高価な絹の代用品として誕生しました。 

現在では、吸湿性に優れ肌触りもいいので、裏地や夏服にもよく使われています。

ただ レーヨンは水に濡れると少し弱くなりますので

洗濯の時にゴシゴシこすったり、堅く絞るのは良くないです。

縫い糸としてはレーヨンの特徴である美しい色と艶を生かして刺しゅう糸に使われています。

代表的な刺しゅう糸はパールヨットです。

ちなみに フジックスのキングスターミシン刺しゅう糸はポリエステル(テトロン糸)で、

ウルト・ラポスの刺しゅう糸はテイジンテトロン糸が使われそれぞれの特徴がいかされています。




フジックス01

キングフィット

 今回は「キングフィット」を調べてみました。

マルチフィラメント糸(細いフィラメント糸(=トテロン糸)を束ねた糸)に

スパン糸の特性のケバ加工をすることでフィラメント特有の

滑らかさと光沢があり縫い目を美しく仕上げ又、テトロンの長所である

細くても強さがありそしてスパンの縫いやすさと嵩高でソフトな風合いを持った糸です。

糸の撚りは縫い調子に大きく影響します。

「キングフィット」は縫製中の撚りによるスナール

(撚りの影響の変形・・・・例えば糸を両端を持って糸を捻って下さい。その時にできる変形の事です。)

発生が少ないので上糸ループを正常位置に保つことで目飛びを防ぎます。

又、伸度は低いため縫製中に張力が加わっても伸びにくいため上糸ループは

安定しパッカリング(縫った時の縫い縮みの事)の発生を防ぎます。

用途はウール・シルク・新合繊を縫うのに適しています。

もともと、この糸は20年くらい前に新合繊のために作られた新世代の糸です。




フジックス01

刺しゅう糸

刺しゅう糸は縫い糸よりも撚りが甘く又2本撚りが多いです。

番手は120d/2というように表示されていて「120のふたこ」と呼びます。

120デニールの糸を2本で撚ってあると言う意味です。

撚りが甘い2本撚りの理由は刺しゅうは糸は重ねてボリュームをだす事が多いため

強い撚りとか3本撚り(本縫いは3本撚りが多い)だと糸の重なる部分が

「ゴロゴロ」して見栄えが悪いからです。

刺しゅう糸は素材がレーヨンとポリエステルがあります。

本縫いの糸は勿論ポリエステルが多いです。

理由は丈夫で縫いやすく又美しく色数も多いからです。

フジックスのキングスターはポリエステルです。

キングスターは600色もあります。

 素材はポリエステルフィラメントすから、艶があり色も美しく強度もあり、耐熱性もよく、

日やけにも強いです。

番手は120d/2(テトロン50番相当)以外にも75d/2(テトロン60番相当)があります。

せっかく縫い上げた刺しゅう模様いつまでも美しくあって欲しいですよね。

一度試して下さい。




フジックス01


オイリング(油剤処理)

糸は撚りをかけてコーン巻き又はチーズ巻きにされて終わりなのでしょうか? 

実は糸に柔軟性・平滑性・帯電防止性をよくして

縫いやすくするためにオイリング(油剤処理)がされてます。

ミシンの回転数により縫い糸の走行糸速は違いますが、

本縫いミシンでは平均8~10㍍/分です。

縫製時、縫い糸はミシンの動停止により走行スピードは変化します。

その間、糸とミシンの糸道、針穴との間に金属摩擦抵抗が起こります。

この摩擦抵抗が大きくなると縫い目を作る時に糸張力が大きくなりパッカリングの原因となります。

又糸と糸案内・針との間にも摩擦抵抗が起こります。

オイリングはこれらの摩擦抵抗を減少させ、ミシン針の上昇熱による糸切れを減少させてます。

フィラメント糸(テトロン糸)はスパン糸に比べ滑らかさがあり糸が均一なため

縫製時の針温度の上昇により糸切れが起こりやすくなります。

それで高水準のオイリングをされてます。

油剤には最近では高速性能に優れたシリコン系油剤が多く使われてます。

 いつどのような方法でオイリングされているのでしょうかといいますと

巻き取り時に行うローラーオイリングと染色直後にチーズ又はカセで行う

浸漬オイリングがありますが、両方併用する場合もあります。




フジックス01

テトロンとスパン

ミシン糸で一番身近な糸がポリエステルテトロンとポリエステルスパンです。

それで、今回はテトロンとスパンを詳しく見ていきたいと思います。

まず、よく聞くのが「フィラメント」。

フィラメントとは生糸のように、繊維が蚕の口から吐き出されて

1,000㍍以上連続している状態の長繊維の糸をいいます。

フィラメント糸1本でできている糸をモノフィラメントと言います。

「モノ」とは「単一の」という意味で、釣り糸テグスやラケットのガットが「モノフィラメント」です。

テトロン糸は1本のフィラメント糸に撚りをかけ、

その糸を2本及び3本を合して先の撚りと反対の撚りをかけています。

それで、テトロン糸のことをフィラメント糸と呼ぶ事もあります。

フィラメント糸(テトロン)は強く滑らかで美しい。

又ポリエステルは熱にも強く240度位で軟化し(熱でやわらかくなり始める温度)

260度位で溶解(熱で溶ける温度)します。

 スパンは細いフィラメント糸をカットし短繊維(ステープルとも言われてます)を

綿糸と同じように紡いでいますのでケバがありそのケバが縫製時ミシン針の摩擦熱の放熱効果があります。

放熱効果をあげることで縫いやすく、又安価という事で糸の中では一番よく使われています。

巻きはテトロンはボビン下部につばがあり、このつばが糸落ちを防ぎ、

スパンは「チーズ巻き」と「コーン巻き」があります。

チーズ巻きはつばがない形でコーン巻きは円錐形に巻かれています。




フジックス01


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