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「すべてが他人事」の環境が、欲望のスタイルを変えた 水島精二監督「機動戦士ガンダム00」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20081224/181287/
―― “ビッグネーム叩き”という現象があるというお話をうかがいましたが、何か「巨悪」みたいなものを見つけて批判を繰り返す行為は、どうして起きるのだと思いますか。やむにやまれぬ正義感でしょうか、それとも日常で抱える不満のうっぷん晴らしなのでしょうか。
両方じゃないでしょうか。「批判することで良くなるかもしれない」という思いは、心の中にあるでしょう。自分は憂さ晴らししているだけなのだと思ったら、寂しくなりますからね。自分の中で、どこかに正義を保てないと、俺、何をやっているんだろうというところにいってしまうと思うんですよ。
人に批判の言葉を叩きつけるためには、そこになにがしかの「正義感」を持っていないと難しいんです。
―― では、その正義は、どのような拠り所に支えられているのだと思いますか。
匿名の正論は、実行できない自分が言っていることが、いわゆる「社会の正義」に同調したものなのだと、そういうふうに思いたいのかなと。叩きをする人たちは、ネットが“民意の集合体”のように見える構造を利用して、一番分かりやすい真っすぐな「正義の言葉」を投げてくるわけです。見ていて興味深いと思うし、これが今の時代性なのかなと思います。
―― それが「時代は“正義”を欲望する」ということですね。
でも、正論を言う人が、本当にそのように行動できているかというと、それはまったく別ですからね。正論はあくまでも論でしか無くて、実際に、その通りに行動してみろと言われたらできない人がほとんどですよね。
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