季節の変わり目、とくに暑い夏から涼しい秋、寒い冬へ移り変わると、毎年インフルエンザが蔓延します。インフルエンザの予防接種は、毎年流行するウイルスが変わったりワクチンの効果が消えるため、毎年予防接種を受けなおす必要があるのと、ワクチン製造には半年かかるため流行するウイルスを予測する難しさなどの問題がありました。
ところがイギリスの医師が、どのインフルエンザでも効果的かつ、一度打つと半永久に持続するという予防接種を作り出すことに成功したそうです。
イギリスの大手新聞やニュースサイトがこぞってトップニュース扱いなので、日本のマスコミもすぐに大きく扱うのではないかと思います。
BBC NEWSによると、これまでのインフルエンザの予防接種は、ウイルスの外側にあるHとNたんぱく質の免疫反応を促す作りになっているそうです。
わかりやすく言うと、ウイルス細胞の外側にあるたんぱく質を、免疫細胞に攻撃させるという理屈です。
しかしこれらのたんぱく質は変異が起きやすく、そのために毎年新しいウイルスに合わせて新しいワクチンを作り出さす必要がありました。ところがこの新しいワクチンは、接種されると体内にあるT細胞を寄せ付けてから増殖させ、そのT細胞がウイルス細胞の内側にあるたんぱく質を見つけ出し攻撃するというものです。
そしてインフルエンザのウイルスごと破壊してしまうそうです。
最初に12人の被験者に対してワクチンの臨床実験が行われるそうです。これが上手くいけばインフルエンザに対する予防接種は激変するであろうとしています。毎年必要な接種が10年に1度の接種で済むようになるとのことです。
同じような理屈で、HIVや結核、マラリア、そして癌などにも利用できるのではないかと期待を寄せています。
現在はまだまだ試験段階であるらしく、一般への実用化へは長い道のりらしいのですが、かなり画期的な発見です。鳥インフルエンザやSARSなど、死亡率の高い大流行がいつ起こっても不思議ではないので、このワクチンのニュースには期待してしまいますね。
インフルエンザは風邪の一種程度の認識の人も多いですが、1918年に大流行したスペインインフルエンザ(スペイン風邪)は、当時の世界人口の5割にあたる6億人に感染し、5千万〜1億人が死亡、第一次世界大戦を終わらせた理由とさえ言われています。HIVや癌にまで応用できると言いますから、実用化にこぎつけることができれば、医学の飛躍的な革新となるのではないでしょうか。
http://labaq.com/archives/51092222.html
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