http://gimpo.2ch.net/test/read.cgi/scienceplus/1222436681/
がん化する恐れをなくした万能細胞(iPS細胞)を作ることに、米ハーバード大のコンラッド・ホッフェリンガー准教授のチームがマウスで成功した。万能細胞をつくる際に、細胞核の遺伝情報に影響を与えないウイルスを使った。25日付の米科学誌サイエンス(電子版)に発表された。

iPS細胞は、ウイルスを使って特定の遺伝子を細胞内に送り込んでつくる。チームは、細胞内に入るが細胞核には入り込まないアデノウイルスという風邪ウイルスの一種を使って、がん化する恐れを回避した。

細胞核は遺伝情報をつかさどっている。作製した万能細胞に、がん化の兆候はないという。ただ、作製効率は従来の方法より低く、今後の課題となる。

このウイルスは、iPS細胞の開発者である京都大の山中伸弥教授も安全性向上の方法の一つとして名前を挙げていた。これまでは、レトロウイルスやレンチウイルスを使った。これらは細胞核の遺伝情報を書き換えるため、がん化などの長期的リスクが指摘されていた。

iPS細胞の安全性向上の研究は世界中で加速しており、ウイルスの改良のほか、ウイルスを使わずに化合物のみで作製する方法なども試みられている。他の方式に比べ、現時点では、高い安全性の見込めるiPS細胞ができたことになる。

ソース:http://www.asahi.com/science/update/0925/TKY200809250349.html
朝日新聞 2008年9月26日10時40分

【参考】
■Science
Induced Pluripotent Stem Cells Generated Without Viral Integration
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/sci;1162494v1