猫を飼い始めた。
数年前から猫を飼いたい願望があったが、最近やっと飼える環境になったので知り合いに猫をくれる人がいたら紹介してほしいと言いまくっていた。
ペットショップで買うのも、譲渡会などで保護猫をもらうのも何か違うと思っていた。
猫がうちに来るまでの流れに物語性を感じたかった。
周りに猫を飼いたい話をし始めてから半年が過ぎた。
先日、会社の後輩とともに御徒町のペットショップに行った。
その後輩はしょっちゅうそのペットショップに行っていて、フレンチブルドッグが入ったら連絡してほしいと店員に伝えていたところ連絡が来たので見に行ってくると言うから一緒についていった。
後輩は総額50万円する小さく高級なフレンチブルドッグを見るなり気に入って翌日購入した。
後日、そのフレンチブルドッグを見に後輩の家に遊びに行った。
それから一週間後、後輩が会社で大声で僕の名前を叫んだ。
猫をもらってほしいっていう人がいます!と興奮気味に言ってきた。
その人は後輩が行っていたガールズバーの娘だった。
ふたりで遊んだことはないがたまにラインをする仲で、そもそも後輩は猫を探している人がいるというのをその娘には伝えていなかったのに、急に誰か猫をもらってくれと連絡が来たようだった。
まず、写真を見せてくれと後輩に頼み見せてもらった。
すぐ楽天とアマゾンで猫グッズを買い漁り、1週間後竹ノ塚までレンタカーで猫を迎えに行った。
おそらく生後1ヶ月ほどで、竹ノ塚の神社で3匹の兄弟と共に拾われたようだ。
他の2匹は拾われた当日に貰い手が見つかった。
キャリーバッグに猫を入れてすぐ動物病院で診てもらったところ、ノミとダニだらけだが元気な雌だと言われ安心した。
ガールズバーの娘からはたぶん雄だと聞いていたので、雌でしたとその娘に伝えると、実は雌なら欲しいという人がいたがたぶん雄だと思うと言ったらじゃあいいですと断られたんですわたしの勘違いがなければその人にもらわれてましたねと言う。
こういうストーリーが欲しかった。
こういう縁のある猫が欲しかったのだ。
神社で拾われたというのもいいし、顔も客観的に見て美人だ。
フレンチブルドッグを見に行った時から流れが来ていたのだ。
体毛の模様がハチワレという種類らしく、それを知った瞬間に名前はハチにしようとすぐ決まった。
そんな猫をもらってきて5日になる。
という妄想を日中ずっとしていたことは内緒だよ。
コメント