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2014年07月27日

試験開始!!

「ハンター試験最終試験 質疑応答(情報収集能力・分析能力・応用能力の審査)」

席に1つづつ設置されたモニターから流れる映像について3つの質問が投げかけられそれについてこたえる。
その内容をクラピカが緋の眼になりチェーンを使い、横に揺れるか否かでシロかクロかを判断してスパイをあぶりだしていた。

「一次試験でメンタルテストと偽りスパイの殆どをふるい落としたと思っていたがサーモグラフィーとウソ発見器をクリアできる者がこんなにいるとはな」
「そうじゃない 君の能力の事だ」
「役に立つか分からないなどと謙遜していたが まるでこの時のための能力だと言っても過言じゃないぞ」
「・・・あまり過大評価しないでくれ」
「確かに予想以上のスパイを新たに炙り出せたがこれでもとりこぼしがないとは限らない」
「具体的なリスクがあるのか?」
「まず私自身がこの能力の仕組みを完全には把握していない」
「通常状態では対象者と直接対峙していないと使えないことから推察するにおそらく極限まで集中することで数値には表れない微細な変化を自己認知すら超越して感知し鎖に伝えているのだろう」
「特質を使うと更にそれが研ぎ澄まされ画像を通してでも可能になるのだと自分では解釈している まず本人に直に会っていることが前提だがな しかしそれは 相手がどんな訓練をして隠してもその嘘を見抜ける程度の能力だ」
「十分だろう?何の問題がある?」
「仮に私がスパイで私と同じ能力を持つものを欺く必要があるなら記憶を消すことが出来る能力者か 他人を意識レベルから操作できる能力者を探す うそを隠すのではなく消去するためだ」
「相手がウソを自覚していない場合 おそらく私の鎖は動かない」
「成程な」
「そこで質問だ」
「協会上層部に私と似た能力を持つもの または そういう能力者を知っているものがいてそいつが敵側だとすると私が考えた様な方法でハンター試験の二重トラップをクリアさせると思うが その可能性はあるか?」


カキンの王子達・・・。

何台も並べてあるスマホの一つの画面が光る。
「ツェリードニヒ」
「ベンジャミン」
「よお B・B」
「喜べ いいニュースだ」
「親父が認めた」
「マジかい?」
「あああ・・・ハッキリと断言した 今回の渡航で生き残った一名を次期国王とするとな」
「おお・・・神よ 感謝します ようやく・・・・
ようやく腐った糞ゴミ共を全員心置きなく一掃できるわけだ 震えて眠れベンジャミン国王はオレだ」
「まさか勝てる気でいるとはな ヤクでぶっ飛んでるのか?」
「ナチュラルハイさ 他の連中には伝えたのか?」
「これから親父のメッセンジャーが兄弟全員に詳しい条件を告げに来るそうだ
お前だけは先ずオレから伝えたくてな お前は俺様が直々に処分する・・・骨という骨を全部この手で砕いてやる」
「おーこわ こえーから2度とかけてくんなよ じゃな てーのー」
「オレ様使いと一人称が名前の女って根が同じだよね?そう思わない?」

「やあ テータ 首尾はどう?」
「条件付きで5人全員合格しました」
「だろうね 協会の方から事前に連携要請が来た上での出来レースみたいなもんだから
王子一人につき船内の従事者15人までって決められてたから渡りに船だったけども」
「他の王子の中にも同じように考えた方が何人かいました」
「ま バカじゃなきゃ普通そうするよ」
「信頼できる味方は多いほどいいに決まってる ただでさえ仲の悪い兄弟が同じ船で何十日も過ごすんだからさ」
「ただ1点 協会側の質問に対して偽りや隠し事がある場合不合格になることがあると警告され機器などによる選別の可能性を考慮し所属と指令王位継承にまつわる王子同士の複雑な関係などは説明しました」
「グッジョブ 問題ない」
「試験に来なかったのは第一王子(ベンジャミン)と第六王子(タイソン)だろ?」
「ご明察です 参考までに根拠を教え願いますか?」
「傲慢(ごうまん))と悋気(りんき)」
「ベンジャミンは自分の優秀な兵がハンター協会ごときに上から審査されるのが許せない
タイソンは自分のかわいい兵を外に出して変な虫が寄ってくるのが許せない」
「ちなみに試験に通らなかった警備兵はいたか?」
「はい第7王子(ルズールス)の兵が全員落ちたらしく協会とモメてました」
「くくく やはり先走ったアホがいたか うそ発見器とかの考えなしに兵隊に暗殺示唆しちゃっただろーなアホだから」
「ご苦労さん 帰国したら通常警備に戻ってくれ」
「はい」
「乗船後の警備配置や指令は事前にオレから伝える
BWの図面を配って内部構造を把握しておくよう全員に伝えろ
七つの大罪には足りないものがある
抜け道・死角・移動時間や改造が可能かなどありとあらゆるケースを想定しておけ
無知の不知!!身の程を知らぬ者こそ最大の罪人!!オレ以外の豚屑が国王になるなど論外!論外なのだ!!」

ミザイとクラピカ
「可能性はないと思う」
「うむ 根拠は?」
「根拠は・・・大部分憶測によるものだと理解して聞いてくれ
まず十二支ンの中に件の能力者はおそらくいない
おそらくというのはオレが全員の能力を知っている訳ではないからだが
ただしこれは近いうちに確認できる
元々の十二支んのメンバーには3つの派閥があって通常の指令も馬が合うからか派閥で動くことも多い
それぞれの派閥内のメンバーの能力は知っているが他の派閥は知らない
しかし今回はそれが専門チームに分かれて行動することになり能力についても連携強化のため十二支ん共有の情報にしたいと要請したところ全員が快諾してくれた
全員が今回の指令の重さを十分認識しているからだと思うし潔白をアピールする意味もあるだろう」
「それは私にも適用されるのか?」
「いや キミの事情はレオリオから聞いている」
「君の能力については深く聞かないしオレが聞いたことについても口外しない
代わりに十二支んの能力についても教えられない申し訳ないがな」
「いや・・・こちらこそ気を遣わせてすまない」
「何か?」
「おそらく私一人だと事がこうはスンナリとすすまないだろうな・・・と
間にレオリオがいるだけでずいぶんと気が楽だ」
「我々も助かってるよ・・・で根拠の続きだが能力の情報を共有する以上十二支んの中には該当能力者はいないだろう
それでは知り合いに該当能力者がいたか?これもおそらくノーだ
協会員の過去のハント歴を項目別にすべて洗い出し重要な諜報任務や調査任務の頻度や評価の指数をチェックしたが該当能力者がいると仮定した場合のひずみに引っかかる人物はいなかった」
「能力の質から考えて極秘任務に就いてる可能性も高いだろ?
協会員以外の諜報機関だとしたら尚更だ」
「もちろんその通りだ」
「だが試験の結果がノーをしめしている もしも内通者がいて さらにウソを見抜ける能力者を想定し対応策を講じていたら
傭兵ミュヘル 生化学者ユンデ この2人が合格していないのはおかしい
両名とも非常に優秀な人材だ 一次では彼が引っかかった時は機械の方を疑ったくらいだ
特にユンデは化学班と生物班の橋渡しを任そうと思っていたほどのな
そんな重要なポストに置けそうな人物を送り込んだんだから罠を知っていて対応策があるなら使うだろ
そりゃ2人が俺たちの知らない強力なスパイを送り込むための囮とも考えられる いくらでも可能性はあるが・・・
それよりもオレの中で警鐘が鳴っているのは 会長選に負けたパリストンがあっさりと出て行ったのは内部にまだ仲間がいるから この仮説の方だ!」
「成程! こっそりと試すことも出来るが望むなら協力しよう」

十二支ん集合
「あらたまって話って何だ?ミザイ新入り2人ともハブってるってことはイジメの相談か?」
「能力の件だろう? 防衛班としては情報交換は早い方がいい」
「ああ それにも付随して渡航の前にどうしても確認しておかなければならないことがある」
「この中にビヨンド側の人間がいるかも知れない それでも自分の能力を明かすことが出来るか?」
「は?何言ってんだ?いるわけねーだろ・・・なんでそんな事言うんだよ?オイ な 本気で聞いてんのか オイ!!」
「ミザイ!!」
「もしも会長のミッションを聞くずっと前にビヨンドと会っていたらオレは多分喜んで彼の夢に協力していただろうと思うしその後で会長の指令を見たとしても立場を変えないと思う
順番だけの問題なんだ!裏切りだとか疑ってるとかそんな話じゃない
どちらの立場もあり得ると言っている
だから聞いているんだ・・・それでも能力を明かせるか?と」
「オレは言える!
3色のカードを相手に提示して行動を制限するクロスゲーム
青で入廷させ黄で拘束し赤で退席させる それがオレの能力だ
オレはこの中に立場の違うものがいようがいまいが指令を全うする
これは覚悟の話だ」
監視カメラが十二支んを捕えている。
ノートPCからクラピカがチェック。

内通者はサイユウ・・・・。


あ、忘れてた・・・。
来週は休載との事・・・。


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