つづきです。

捌きにかかります。
まず、皮を剥がなければいけないのですが、ザラザラで硬すぎるためキッチンバサミで切れ込みをいれながら調理していきます。

肛門部分からハサミを入れて、ザクザクと喉まで皮を切っていきます。

1
皮は頑丈でしっかりとしていて、内側は白く、身は見た目も触った感じも魚の筋肉質とはちょっと違います。魚ではなく動物的な肉質。


お腹のウチワ部分を取り除くと、こんな感じです。
2

ウチワを開くための骨と筋肉がありました。

次は、体の皮むきです。

肛門付近から腹側・背中に切れ込みを入れて、身から皮を剥がしていきます。身と皮はしっかりくっついているため、ハサミで切っていきます。

素手でやっているため、この時点で指はザラザラです。

3
身は、食用のフグと同じくキレイな白身です。
両側面の皮を取り除いていきますが、頭部分はハサミを入れることができないほど固く、断念しました。

4


ノド肉
喉骨です。

ここまでで、マアジなどを調理すよりも時間がかかりました。

調理前に、インターネットで調理法を少し調べたのですが、船釣りをしている人がブログで食べたという簡単な紹介しか出てこなかったため、捌き方のデータなしです。


さっそく、調理です。

そのままの味を知るために一番イイのは、刺身です。

刺身

こう盛り付けるとイイ感じです。


が、食べる前に一番肝心なのが、食べても本当に大丈夫なのか。
先ほども言ったように、ブログで“食べた”という人はいましたが、本当に毒があるのかは、検索しても見つからず。
食べた人たちは生きているようなので大丈夫…なはずですが、たまたま運が良かっただけなのかも。
フグですからね。

インターネットにもなく、水族館にある図鑑にも載っていないので、食べてみれば分かるかと思っていたところ、たけすいスタッフで図鑑マニアでもあるトダテさんから「切り身を舌の上にしばらく乗せて、痺れたりピリピリしなかったら、たぶん大丈夫。ある漁師さんが自己責任でフグ食べるときに使う方法。」というアドバイス。


やってみました。


小さい切り身を恐る恐る乗せること1分。
ピリピリ感もなにも無いので、本格的に試食タイム。


まず、刺身です。

脂身もなく、さっぱりなのですが、旨味がまったく無し。食用刺身としてダメですね。


次に背側の身を茹でて、食べてみましたが、
背肉

背肉茹でる

茹で背肉完成



ただの淡白な白身ですが、多少プリッと感があります。

味付けをすればイイのでしょうが、基本よくわからない生き物は味付け無しで食べるのが基本としています。


次は気になっていた喉の身。

ウチワ部分を動かすために、身体よりも筋肉質だろうと思っていたのですが、その通り。
鳥のササミのようでした。

これも茹でてみましたが、歯ごたえが鶏肉のようです。味は背側の身と変わらないです。


最後に刺身1切れを焼きました。

焼き中

これも味付け無しで食べてみたところ、もっのすごい脂。
食べて気づいたのですが、たぶん内臓付近の脂身だったのではないか。

焼き完成



後日、副館長に食べたことを話したら、「フグの種類によっては内臓はアウトだぞ、信じられんな。さすがグルメハンター(笑)」なんて、言われ笑われました。


ん~危ないですね。気を付けなければ。


久しぶりに、“危ないかも”、本当に死んだら…とか、もし体が痺れてきたら電話を…など、いろいろ想定しながらでドキドキでした。