障害者になってみた #逆説の発達障害#

42歳にして発達障害(ADHD・不注意型₍ADD₎)及び自閉症スペクトラムと診断された男の、闘病₍?₎と就職活動の記録です。 障害者本人から見た世の中をなるべくわかりやすく書いてみようと思います。

もうすぐ就職して1年がたちます。

そういえばですが、なぜ技能実習の監理団体に就職したのか書いていませんでしたので、まとめてみようと思います。


① コミュニケーション能力

もちろん、発達障害の私は一般的なコミュニケーション能力には自信がありません。
ただし、「わかりあえない前提」でのコミュニケーションについては強いのではないかと考えました。
もともと「認知のズレ」があるのであれば、生まれながらにズレている前提で他人とコミュニケーションを取っているわけです。ですから、外国人という「簡単にはわかりあえない」文化や育ちの人たちと関わるのは案外うまくできるのではないかと考えたのです。

実際これはわりとうまくいっているように思えます。通訳の使い方でも書きましたが国語が得意なことも幸いしていて、他の人が通訳を使っているのを見ても、うまくない表現や通じていないところなどはすぐにわかるのです。


② 役所手続きの経験

監理団体の主な仕事は役所の手続きを受け入れ企業の代わりに行うことで、資格こそ必要ありませんがある種の代書屋・士業事務所のようでもあります。
総務時代の労基法の勉強や土地家屋調査士事務所での手続の経験で、法律関係の書類手続きについてはなんとなくわかりますし、役所の考え方も知っています。

ですからこれについても手を抜いていいところと悪いところの区別など、経験が役に立っていると思われます。


③ 新規事業への対応と興味

理解力はある方ですし、それを実務に落とし込んでルーチンを決めるというのは向いているようです。
技能実習の現行制度は3年ほど前から始まったばかりで、役所自体も制度に付いてこれていないところもあります。ですから全国的に新規事業とも言えるのです。
ただし、現状では業務フローが決まりつつあり、こうなるとADHD的なミスが目立つようになってくるのがつらいところです・・・
しかも最近はかなり嫌気がさしてきてしまっているので、私がいなくなってもいいようにルーチンを伝授するという終活のような仕事をしているのも寂しいものです。

また、入社1年にして社員は倍以上になり、私の部署では私が最古参になってしまったので上から頭ごなしに文句を言われることも少なく、居心地は悪くないと言えるでしょう。


④ 良心を捨てるため

私は「技能実習など腐った制度でしょうから、日本政府すら変えてみせるという気概があるならお手伝いさせてください」と面接で言ったものの、どうもそんな意識はさらさら無さそうです。

そんな意識があればそれこそ誠心誠意仕事に励むこともできたかもしれませんが、そうでなければないで、自分と家族のためになりふり構わず金を稼ぐ術を学びたいとも考えたのです。

ただ、あくどいことをするならそれなりの報酬を貰わないと経済の原理に合致しません。時給おいくらで前科者になるリスクを背負うのはまったく割に合わないというのが現状です。



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出典:デジタル大辞泉(小学館)

[名](スル)
1 人や動植物が育って大きくなること。おとなになること。「子供が成長する」「ひなが成長する」「経験が人を成長させる」
2 物事の規模が大きくなること。拡大。「事業が成長する」「経済の高度成長」

だそうです。

私は職場で「成長しろ」とか「成長しない」と言われることが多いのですが、特に仕事においては以下のようなものが「成長」なのかなあと考えています。

1.知らなかったことを知ること
2.できなかったことができるようになること
3.できることがより早く、より正確にできるようになること

しかし、こういった意味で成長するとどうなるかというと、自分より成長が遅い人が愚かで無能に見えてくる場合があります。

上司や同僚だった人は無能な部下になるかもしれませんし、仲のいい友人に付き合う価値を感じなくなるかもしれません。

また、今の会社や上司は、成長はしてほしいが自分よりも成長してほしくはない、成長しても権限や給与は増やしたくない、というパターンも多いので、場合によっては上からも疎まれます。

と考えると、成長なんかせずにただ人間関係だけ上手にやっていく方が幸せなのではないかとも考えられます。


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とあるカードゲームをしている時にインドのガンジーの話が出ました。
歴史上の人物で誰が強いのかというイメージを共有することがゲームの主旨だったのですが、「歴史的には最強レベルだよなー」というのが大方の意見。
私も異論ありませんし実際みんなのイメージは共有されたのでゲームとしては成功で終わったのですが、天邪鬼な私としてはホントにそうか?というアンチテーゼを考えざるを得ませんでした。(ちなみに「非暴力・不服従」というのは私と同じような天邪鬼要素を感じるところでもありますw)

私はガンジーの生涯を詳しく知らないのですが、イギリスから見れば自国の一部を勝手に独立されたわけで、見方によっては反逆者とも侵略者とも言えます。イギリス人はインドでの利権を失って今までより不幸になったというわけです。

彼はイギリス人よりインド人の幸せを優先しましたし、インド人が幸せになることが彼にとっての幸せだったのだと思います。これは「アメリカファースト」というトランプ大統領も、自分の財産を増やしたいだけの犯罪者でも同じといえば同じで、自分の幸せを追求しているだけとも言えます。

「全人類が幸せになりますように」と時々張り紙などされていますが、ガンジーですら母国の人々(しかも全員ではなかったでしょう)しか幸せにできなかったのです。

私はその上でガンジーが「カッコイイ、スゲエ」と感じるわけですが、それは単に私がそういう感性の人間だからというだけなのだろうと思います。

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