2012年06月
2012年06月30日
完封負け
完封されちゃ勝てません。ハイ。チャンスは何回かあったんですけども、やっぱりあと1本が出ないんですよねぇ。打たせない寺原を褒めるべきなのかも知れませんけど、昨日が昨日なので…。ライオンズ戦でのバッティングを見て打線がせっかく調子が上向いてきたかと思ったんですが、やっぱり思い過ごしでしたか。そんな気はしてたんですけど。
藤岡は…1回下に落としてみるのも良いのかも知れません。打者14人に投げてフォアボール4つってのはさすがにいただけません。特に初回と3回と、どちらも先頭バッターを歩かせてます。そしてそれが失点につながっています。今のまま投げさせていくよりは、一度ピッチングを見直す時期なのではないでしょうか。
ともあれ。明日は再び球場へ参ります。吉見のピッチングが今から楽しみです。しかし、ビジター応援デーのデーゲームだから込むんでしょうねぇ…。
藤岡は…1回下に落としてみるのも良いのかも知れません。打者14人に投げてフォアボール4つってのはさすがにいただけません。特に初回と3回と、どちらも先頭バッターを歩かせてます。そしてそれが失点につながっています。今のまま投げさせていくよりは、一度ピッチングを見直す時期なのではないでしょうか。
ともあれ。明日は再び球場へ参ります。吉見のピッチングが今から楽しみです。しかし、ビジター応援デーのデーゲームだから込むんでしょうねぇ…。
2012年06月29日
観戦記 H24/06/29オリックスバファローズ対千葉ロッテマリーンズ(京セラドーム大阪)
本来多忙な時期なのだが、なぜか私は休暇を申請しそして各方面からもそれを推奨され、結果観戦可能という運びになった。
平日ナイターなどという贅沢が今年すでに2度目というのは、なんだかんだ言って千葉まで遠征できないストレスの反映という気がする。
この3連戦は大坂夏の陣2012というイベントのために混雑が予想されたが、それでもさすがに平日ナイター。開場後にチケットを購入して悠々レフトスタンドに座席を確保できた。それでもレフト中央部はすでにかなりの混雑ぶりで、センター寄り(具体的コカコーラの看板の下あたり)に陣取ることになったのだが。
座席の確保が終われば、まずは食糧の買出しである。ここはQVCマリンと違って外野通路から内野通路への移動ができない。つまり、食糧を購入できる売店の数がグッと少ないのである。そのため、より多くの選択肢を求めて上段席の売店へ出向く。
すると。カレーの『あまきゅう』という店のおっちゃんがなぜかマリーンズのビジユニ仕様Tシャツを着ていることに気づき、カレーを注文しつつ事情をたずねてみると、常連のマリーンズファンからプレゼントされたものだとのこと。「そんなんされたの初めてで…。わし、涙出るほど嬉しくて、及ばずながら応援させてもらってます」と嬉しそうに語るおっちゃん。
カレーを受け取りながら「今後ヒイキにさしてもらいますから」と告げて、席に戻った。ビジターなのにマリーンズTシャツのおっちゃんが見られる『あまきゅう』さんには頑張って欲しい。
席に戻るとぼちぼち人が増えてきていた。混雑する前にとっととカレーを平らげる。「ロッテさんの時にはルーも気合入れてますよ」との言葉どおり、確かになかなかうまかった。
食べ終わるとメンバー表の交換が行われ、スタメン発表へ。大坂夏の陣なので例年どおりバファローズの選手たちは名前をコールされてビジョンに登場する時は鎧兜を着用した姿である。
先攻の千葉ロッテマリーンズ
(中)荻野貴(遊)根元(二)井口(指)サブロー(左)角中(三)今江(一)大松(捕)里崎(右)清田(投)グライシンガー
後攻のオリックスバファローズ
(左)博比ノ助(スケールズ)(右)川端(二)後藤(一)李大浩(指)暴君竜(T・岡田)(三)英火(バルディリス)(遊)大引(捕)伊藤(中)中村(投)井川
大坂夏の陣恒例、オール漢字名仕様。スケールズとバルディリスはともかくとしてT・岡田は丁・岡田とかじゃだめなのか。暴君竜っていう名前が実は気に入っているのだろうか。
ちなみに博比ノ助ことスケールズは第2・第5打席を除き、登場曲が水戸黄門のオープニングテーマソング『ああ人生に涙あり』でリボンビジョンには『助さん、やっておしまいなさい!』の文字が流れていた。万が一にもないとは思うが、まさかこれがやりたくてスケールズを獲得してきたのでは…と勘ぐりたくなるほどにノリノリ。
最初、1回裏のしょっぱなだったので「なんで急に水戸黄門の曲が?先発が茨城出身の井川だから?」と思ったりしたが、うがちすぎだった。
試合開始直前には甲冑姿のマスコット2体による小芝居も盛り込まれたりして、しかもちゃんとレフトスタンドにもネタ振りしてくれたりして、実にサービス精神旺盛。球場の構造とか色々不満はないではないが、それでもここが嫌いになれないのはこういうのがあるからだと思う。
ここまでやるんなら始球式も甲冑着た誰かが出てくるのかと思ったが、そこは普通。
とまぁ、色々ありすぎるほどにあったが、ようやく試合開始。
初回、マリーンズは先頭の2人が倒れるも3番井口が鋭い打球を右中間に放って二塁へ到達。サブロー、角中と立て続けに歩いて二死ながら満塁のチャンス。バッターは、気づけば.283まで打率を上げてきている今江。
相手が井川ということで2005年日本シリーズ第1戦の再現を、という期待もあって応援する声にもひときわ力が入る。
だが残念なことに今江の打球はボテボテのゴロ。井川のグラブからファーストに転送されてスリーアウトチェンジ。
一方、マリーンズ先発のグライシンガーはというと。初回、前述のとおり『ああ人生に涙あり』をBGMに登場した助さんことスケールズにいきなりレフトオーバーのツーベースを打たれてしまう。これを続く川端が送って一死三塁。クリーンナップの2人を前にイヤな状況となる。
しかし、ここでおたおたするようなグライシンガーではなかった。後藤をファーストゴロに、李大浩をサードゴロにしとめて無失点でチェンジ。
2回表は先頭の大松がデッドボールで出塁し、里崎倒れたあと清田が粘って粘ってからのレフト前ヒットでつないで一死一、二塁。またもチャンス到来だが、やはりこちらも“またも”後続が倒れて無得点。
2回裏はグライシンガーが三人であっさり終わらせ、そろそろ何とかして欲しい3回表。先頭の井口が倒れるも、サブローが早くも今日2つ目のフォアボールで出塁。一死一塁でバッターは角中。
不敗神話云々もさることながら、ようやく規程打席にも到達し、首位打者を十分狙える位置にあるだけに楽しみな打席だった。
その5球目、ライナー性の打球がこちらに向かって飛んでくる。スタンド入りには及ばないものの、それでも左中間を割ってボールが転がる。
サブローが一塁から一気にホームを陥れ、角中もサードへ。マリーンズ先制してM 1− 0 Bs。一死三塁なので犠牲フライでもう1点という状況だが、あいにくと今江の打球はショートへのゴロ。角中がゴロゴーでホームへ向かったが、どっちかというとうっかり飛び出したように見える。どうしようもなく間に合わない絶望的な状況で狭殺プレーを粘って引き伸ばしているうちに今江がセカンドへ。二死二塁になる。
まぁいつもなら「ハイハイ1点どまり」だったが、ここにきてようやく調子が上向いてきた大松の打席にわずかながら望みをかけてみた。ゲッツーもない場面だし、思い切って大松らしい長打を見せて欲しかった。
その希望どおり、大松は長距離打者だ、パワーヒッターだ、という記憶を蘇らせてくれる打球が、ライト線へ転がった。今江は悠々とホームインし、大松も余裕を持ってセカンドへ。なおも二死二塁でバッター里崎。
レフトスタンドではチャンステーマが発動。「燃え上がれ〜燃え上がれ〜勝利を掴み取れ〜」と歌い叫び跳ねる我々の声援が届いたのか、里崎もライト前ヒット。やや浅かったが大松が好走塁を見せて見事生還。これでM 3− 0 Bs。
清田がセカンドゴロに倒れてしまったが、グライシンガーの防御率を考えればこの3点は実に大きい。
久々のチャンステーマ参加ですっかり汗だくになり、手持ちの飲み物も尽きてしまった私は売り子さんからウーロン茶を購入。このとき「また汗かくと思うんで、5回表が終わったら来てください」とお願いする。冗談半分だったのだが、ちゃんと来てくれた上、購入中、大引にソロホームランを打たれてしまった際も「まだまだ勝ってます。大丈夫ですよ!」と励まされる。なんでこんなにみんな優しいのかここは。ほんとにビジターなのか我々。
ちょっと話を進めすぎたので戻すが、井川は結局この回まででノックアウト。3回を投げて被安打5の与四死球4と大荒れ。
一方のグライシンガーは先述のとおり大引にバースデーアーチを打たれてしまったが、6回を投げ切ってその1点のみに抑える。ピンチの場面もあったが、おおむね安心して見ていられた。
安心できなくなったのは、7回からである。マリーンズ打線が井川の後を受けた塚原の前に残塁の山を築かされている一方で、バファローズ側は確実に目を覚まし始めていた。
7回裏、マウンドに上がったのはストッパーから配置換えになった薮田。配置換えになってからの2試合は無失点であり、やはりYFKのYだけあって中継ぎが本職だったのか、とか、薮田益田荻野忠の継投ならYMOだな、とか、色々益体もないことを考えていたら、ツーアウトからデッドボールでランナーを出してしまう。
後を絶てば良しだったのだが、ここまでノーヒットだった後藤・李大浩に連打を浴びて1点献上、M 3− 2 Bs。なおも二死一、二塁でバッター暴君竜ことT・岡田というかなり危機的状況だったのだが、ここは薮田が抑えてなんとかリードは保たれた。
8回表、ピンチのあとにチャンス有りという言葉が現実味を帯びる。まずバファローズのピッチャーが香月に代わり、マリーンズも清田の代打に岡田を送り込んだ。まさかのデッドボールで無死一塁と願ってもない展開。荻野貴が送って、一死二塁で根元。
実は得点圏打率が3割あってホームランも自己ベスト更新中という強打者な根元。この場面も期待にたがわずレフト前ヒット。しかし前進守備のためにいかな俊足岡田もホームには突入できず、一死一、三塁となる。
外野フライで十分な場面だったが、井口の打球は浅すぎるセンターフライでタッチアップ不可。二死一、三塁。サブローはこの日4つ目となるフォアボールを選んで、二死満塁。ここで香月は交代となり、マウンドには吉野が上がる。
マリーンズのバッターは角中。ここでタイムリーが出れば確実に勝負を決められるところだったが、角中の打球はサードへのゴロ。普通に処理されて特に何事もなくチェンジ。無念。
8回裏からは益田がマウンドへ。これまでであれば悠々と大安心だったのだが、開幕からここまでの登板がチーム試合数の半分という過酷な起用が祟ったのか、やや安定感には欠けてきている。
この日も先頭のバルディリスに初球をライト線に運ばれ、無死二塁といきなりピンチに。大引が送って一死三塁となり、伊藤には代打北川。理想は三振、できれば内野フライ…という願いむなしく北川の打球はライトへ大きく飛んだ。スタンドには届かなかったものの、理想的犠牲フライでついに同点。大きなため息がレフトスタンドを満たす。
9回表、バファローズは岸田を投入。勝ちに行く継投である。しかし、この岸田が先頭の今江を歩かせてしまう。代走に早坂が送り込まれ、マリーンズもより確実に1点を取りに行く。大松がバントを決めて一死二塁。里崎倒れて二死二塁。岡田に代打福浦が起用されると、勝ち越しタイムリーの期待に沸きあがる。
しかし、バファローズの選択は敬遠。まぁ、そりゃそうだろう。
これで二死一、二塁。打順トップに帰って荻野貴だが、代打にバサロこと鈴木大地の名がコールされる。確かに打率はバサロのほうがいいが、この場面はルーキーにはいささかきついのでは…と.危惧していたところ、センターフライでチェンジとなり、この時点で3時間半経過していたためマリーンズの勝利は消えてしまった。
とはいえ、勝てない=負けではない。しっかり引き分けに持ち込まなければいけない。というわけで9回裏は新ストッパーとして期待がかかる内がマウンドへ。
この内が、先頭のスケールズこそ抑えたものの。代打で登場した懐かしい懐かしい竹原にライト線へ運ばれ、一死二塁としてしまう。この綺麗な右打ちに思わず私は「お前マリーンズにいたときはそんなバッティングできなかっただろ!」と突っ込みを入れてしまった。
さぁ、思わぬところでピンチがやってきてしまった。ここまで出てきたピッチャーがグライシンガーから薮田、益田とことごとく1失点しているというイヤな事実が私の脳裏をよぎる。何しろ、この後出てくるのは向こうのクリーンアップだ。さらに悪いことには、前の打席ではどちらもヒットを打っている。
サヨナラ勝ちを夢見て盛り上がるライトスタンドに比べて、我々は精一杯の内コールをすることしか出来ない。そして内は、そのコールに応えてくれた。後藤をピッチャーゴロに打ち取り、ランナー釘付けで二死二塁。
李大浩は敬遠で、二死一、二塁となり、バッターは暴君竜ことT・岡田。
初球、2球目とポンポンとストライクを投げ込み、3球目の変化球をT・岡田が空振り!三球三振にしとめて、ゲームセット。この日もリードしていた展開から追いつかれての引き分けだったが、負けるよりはマシなので良しとしたい。続きを読む
平日ナイターなどという贅沢が今年すでに2度目というのは、なんだかんだ言って千葉まで遠征できないストレスの反映という気がする。
この3連戦は大坂夏の陣2012というイベントのために混雑が予想されたが、それでもさすがに平日ナイター。開場後にチケットを購入して悠々レフトスタンドに座席を確保できた。それでもレフト中央部はすでにかなりの混雑ぶりで、センター寄り(具体的コカコーラの看板の下あたり)に陣取ることになったのだが。
座席の確保が終われば、まずは食糧の買出しである。ここはQVCマリンと違って外野通路から内野通路への移動ができない。つまり、食糧を購入できる売店の数がグッと少ないのである。そのため、より多くの選択肢を求めて上段席の売店へ出向く。
すると。カレーの『あまきゅう』という店のおっちゃんがなぜかマリーンズのビジユニ仕様Tシャツを着ていることに気づき、カレーを注文しつつ事情をたずねてみると、常連のマリーンズファンからプレゼントされたものだとのこと。「そんなんされたの初めてで…。わし、涙出るほど嬉しくて、及ばずながら応援させてもらってます」と嬉しそうに語るおっちゃん。
カレーを受け取りながら「今後ヒイキにさしてもらいますから」と告げて、席に戻った。ビジターなのにマリーンズTシャツのおっちゃんが見られる『あまきゅう』さんには頑張って欲しい。
席に戻るとぼちぼち人が増えてきていた。混雑する前にとっととカレーを平らげる。「ロッテさんの時にはルーも気合入れてますよ」との言葉どおり、確かになかなかうまかった。
食べ終わるとメンバー表の交換が行われ、スタメン発表へ。大坂夏の陣なので例年どおりバファローズの選手たちは名前をコールされてビジョンに登場する時は鎧兜を着用した姿である。
先攻の千葉ロッテマリーンズ
(中)荻野貴(遊)根元(二)井口(指)サブロー(左)角中(三)今江(一)大松(捕)里崎(右)清田(投)グライシンガー
後攻のオリックスバファローズ
(左)博比ノ助(スケールズ)(右)川端(二)後藤(一)李大浩(指)暴君竜(T・岡田)(三)英火(バルディリス)(遊)大引(捕)伊藤(中)中村(投)井川
大坂夏の陣恒例、オール漢字名仕様。スケールズとバルディリスはともかくとしてT・岡田は丁・岡田とかじゃだめなのか。暴君竜っていう名前が実は気に入っているのだろうか。
ちなみに博比ノ助ことスケールズは第2・第5打席を除き、登場曲が水戸黄門のオープニングテーマソング『ああ人生に涙あり』でリボンビジョンには『助さん、やっておしまいなさい!』の文字が流れていた。万が一にもないとは思うが、まさかこれがやりたくてスケールズを獲得してきたのでは…と勘ぐりたくなるほどにノリノリ。
最初、1回裏のしょっぱなだったので「なんで急に水戸黄門の曲が?先発が茨城出身の井川だから?」と思ったりしたが、うがちすぎだった。
試合開始直前には甲冑姿のマスコット2体による小芝居も盛り込まれたりして、しかもちゃんとレフトスタンドにもネタ振りしてくれたりして、実にサービス精神旺盛。球場の構造とか色々不満はないではないが、それでもここが嫌いになれないのはこういうのがあるからだと思う。
ここまでやるんなら始球式も甲冑着た誰かが出てくるのかと思ったが、そこは普通。
とまぁ、色々ありすぎるほどにあったが、ようやく試合開始。
初回、マリーンズは先頭の2人が倒れるも3番井口が鋭い打球を右中間に放って二塁へ到達。サブロー、角中と立て続けに歩いて二死ながら満塁のチャンス。バッターは、気づけば.283まで打率を上げてきている今江。
相手が井川ということで2005年日本シリーズ第1戦の再現を、という期待もあって応援する声にもひときわ力が入る。
だが残念なことに今江の打球はボテボテのゴロ。井川のグラブからファーストに転送されてスリーアウトチェンジ。
一方、マリーンズ先発のグライシンガーはというと。初回、前述のとおり『ああ人生に涙あり』をBGMに登場した助さんことスケールズにいきなりレフトオーバーのツーベースを打たれてしまう。これを続く川端が送って一死三塁。クリーンナップの2人を前にイヤな状況となる。
しかし、ここでおたおたするようなグライシンガーではなかった。後藤をファーストゴロに、李大浩をサードゴロにしとめて無失点でチェンジ。
2回表は先頭の大松がデッドボールで出塁し、里崎倒れたあと清田が粘って粘ってからのレフト前ヒットでつないで一死一、二塁。またもチャンス到来だが、やはりこちらも“またも”後続が倒れて無得点。
2回裏はグライシンガーが三人であっさり終わらせ、そろそろ何とかして欲しい3回表。先頭の井口が倒れるも、サブローが早くも今日2つ目のフォアボールで出塁。一死一塁でバッターは角中。
不敗神話云々もさることながら、ようやく規程打席にも到達し、首位打者を十分狙える位置にあるだけに楽しみな打席だった。
その5球目、ライナー性の打球がこちらに向かって飛んでくる。スタンド入りには及ばないものの、それでも左中間を割ってボールが転がる。
サブローが一塁から一気にホームを陥れ、角中もサードへ。マリーンズ先制してM 1− 0 Bs。一死三塁なので犠牲フライでもう1点という状況だが、あいにくと今江の打球はショートへのゴロ。角中がゴロゴーでホームへ向かったが、どっちかというとうっかり飛び出したように見える。どうしようもなく間に合わない絶望的な状況で狭殺プレーを粘って引き伸ばしているうちに今江がセカンドへ。二死二塁になる。
まぁいつもなら「ハイハイ1点どまり」だったが、ここにきてようやく調子が上向いてきた大松の打席にわずかながら望みをかけてみた。ゲッツーもない場面だし、思い切って大松らしい長打を見せて欲しかった。
その希望どおり、大松は長距離打者だ、パワーヒッターだ、という記憶を蘇らせてくれる打球が、ライト線へ転がった。今江は悠々とホームインし、大松も余裕を持ってセカンドへ。なおも二死二塁でバッター里崎。
レフトスタンドではチャンステーマが発動。「燃え上がれ〜燃え上がれ〜勝利を掴み取れ〜」と歌い叫び跳ねる我々の声援が届いたのか、里崎もライト前ヒット。やや浅かったが大松が好走塁を見せて見事生還。これでM 3− 0 Bs。
清田がセカンドゴロに倒れてしまったが、グライシンガーの防御率を考えればこの3点は実に大きい。
久々のチャンステーマ参加ですっかり汗だくになり、手持ちの飲み物も尽きてしまった私は売り子さんからウーロン茶を購入。このとき「また汗かくと思うんで、5回表が終わったら来てください」とお願いする。冗談半分だったのだが、ちゃんと来てくれた上、購入中、大引にソロホームランを打たれてしまった際も「まだまだ勝ってます。大丈夫ですよ!」と励まされる。なんでこんなにみんな優しいのかここは。ほんとにビジターなのか我々。
ちょっと話を進めすぎたので戻すが、井川は結局この回まででノックアウト。3回を投げて被安打5の与四死球4と大荒れ。
一方のグライシンガーは先述のとおり大引にバースデーアーチを打たれてしまったが、6回を投げ切ってその1点のみに抑える。ピンチの場面もあったが、おおむね安心して見ていられた。
安心できなくなったのは、7回からである。マリーンズ打線が井川の後を受けた塚原の前に残塁の山を築かされている一方で、バファローズ側は確実に目を覚まし始めていた。
7回裏、マウンドに上がったのはストッパーから配置換えになった薮田。配置換えになってからの2試合は無失点であり、やはりYFKのYだけあって中継ぎが本職だったのか、とか、薮田益田荻野忠の継投ならYMOだな、とか、色々益体もないことを考えていたら、ツーアウトからデッドボールでランナーを出してしまう。
後を絶てば良しだったのだが、ここまでノーヒットだった後藤・李大浩に連打を浴びて1点献上、M 3− 2 Bs。なおも二死一、二塁でバッター暴君竜ことT・岡田というかなり危機的状況だったのだが、ここは薮田が抑えてなんとかリードは保たれた。
8回表、ピンチのあとにチャンス有りという言葉が現実味を帯びる。まずバファローズのピッチャーが香月に代わり、マリーンズも清田の代打に岡田を送り込んだ。まさかのデッドボールで無死一塁と願ってもない展開。荻野貴が送って、一死二塁で根元。
実は得点圏打率が3割あってホームランも自己ベスト更新中という強打者な根元。この場面も期待にたがわずレフト前ヒット。しかし前進守備のためにいかな俊足岡田もホームには突入できず、一死一、三塁となる。
外野フライで十分な場面だったが、井口の打球は浅すぎるセンターフライでタッチアップ不可。二死一、三塁。サブローはこの日4つ目となるフォアボールを選んで、二死満塁。ここで香月は交代となり、マウンドには吉野が上がる。
マリーンズのバッターは角中。ここでタイムリーが出れば確実に勝負を決められるところだったが、角中の打球はサードへのゴロ。普通に処理されて特に何事もなくチェンジ。無念。
8回裏からは益田がマウンドへ。これまでであれば悠々と大安心だったのだが、開幕からここまでの登板がチーム試合数の半分という過酷な起用が祟ったのか、やや安定感には欠けてきている。
この日も先頭のバルディリスに初球をライト線に運ばれ、無死二塁といきなりピンチに。大引が送って一死三塁となり、伊藤には代打北川。理想は三振、できれば内野フライ…という願いむなしく北川の打球はライトへ大きく飛んだ。スタンドには届かなかったものの、理想的犠牲フライでついに同点。大きなため息がレフトスタンドを満たす。
9回表、バファローズは岸田を投入。勝ちに行く継投である。しかし、この岸田が先頭の今江を歩かせてしまう。代走に早坂が送り込まれ、マリーンズもより確実に1点を取りに行く。大松がバントを決めて一死二塁。里崎倒れて二死二塁。岡田に代打福浦が起用されると、勝ち越しタイムリーの期待に沸きあがる。
しかし、バファローズの選択は敬遠。まぁ、そりゃそうだろう。
これで二死一、二塁。打順トップに帰って荻野貴だが、代打にバサロこと鈴木大地の名がコールされる。確かに打率はバサロのほうがいいが、この場面はルーキーにはいささかきついのでは…と.危惧していたところ、センターフライでチェンジとなり、この時点で3時間半経過していたためマリーンズの勝利は消えてしまった。
とはいえ、勝てない=負けではない。しっかり引き分けに持ち込まなければいけない。というわけで9回裏は新ストッパーとして期待がかかる内がマウンドへ。
この内が、先頭のスケールズこそ抑えたものの。代打で登場した懐かしい懐かしい竹原にライト線へ運ばれ、一死二塁としてしまう。この綺麗な右打ちに思わず私は「お前マリーンズにいたときはそんなバッティングできなかっただろ!」と突っ込みを入れてしまった。
さぁ、思わぬところでピンチがやってきてしまった。ここまで出てきたピッチャーがグライシンガーから薮田、益田とことごとく1失点しているというイヤな事実が私の脳裏をよぎる。何しろ、この後出てくるのは向こうのクリーンアップだ。さらに悪いことには、前の打席ではどちらもヒットを打っている。
サヨナラ勝ちを夢見て盛り上がるライトスタンドに比べて、我々は精一杯の内コールをすることしか出来ない。そして内は、そのコールに応えてくれた。後藤をピッチャーゴロに打ち取り、ランナー釘付けで二死二塁。
李大浩は敬遠で、二死一、二塁となり、バッターは暴君竜ことT・岡田。
初球、2球目とポンポンとストライクを投げ込み、3球目の変化球をT・岡田が空振り!三球三振にしとめて、ゲームセット。この日もリードしていた展開から追いつかれての引き分けだったが、負けるよりはマシなので良しとしたい。続きを読む
2012年06月28日
もうひとりの荻野も帰ってきた!
何を置いてもまずはこの話から。
投げるほうの荻野こと荻野トンボこと荻野忠寛が長い長いブランクを乗り越えて帰ってきてくれました。しかも、帰ってきただけではなく、大差があったとはいえラストイニングを三者凡退で締めてくれました。
何だろう。この、こいつらが揃えば優勝できるのにという無責任な夢想がうっかり実現しちゃった感じは。
これで現状、可能なかぎりのほぼベストメンバーかと。
もちろん晋吾とかロサとかまだまだ不在なメンツもたくさんいますけど、2011年にうなされながら見続けた悪夢を払拭できる選手層になりました。
まず今日は先発俊介が7回途中までを2失点(自責は3)にしのいでくれて。
その間に打線も打つ!打つ!打つ!
根元が自己新4号ホームランですかさず同点に追い付けば、交流戦明けからノーヒットだった井口が勝ち越しタイムリーでお立ち台。僕らの4番様サブローも今シーズン初の猛打賞の大活躍。大松が昨日に続いて長打を放てば、角中も神話継続となるタイムリーヒット。打って走るほうの荻野も今シーズン初のタイムリーヒット。
終わってみたら14安打12得点。書いても書いても足りないくらい良いところが多すぎる、この試合でした。
投げるほうの荻野こと荻野トンボこと荻野忠寛が長い長いブランクを乗り越えて帰ってきてくれました。しかも、帰ってきただけではなく、大差があったとはいえラストイニングを三者凡退で締めてくれました。
何だろう。この、こいつらが揃えば優勝できるのにという無責任な夢想がうっかり実現しちゃった感じは。
これで現状、可能なかぎりのほぼベストメンバーかと。
もちろん晋吾とかロサとかまだまだ不在なメンツもたくさんいますけど、2011年にうなされながら見続けた悪夢を払拭できる選手層になりました。
まず今日は先発俊介が7回途中までを2失点(自責は3)にしのいでくれて。
その間に打線も打つ!打つ!打つ!
根元が自己新4号ホームランですかさず同点に追い付けば、交流戦明けからノーヒットだった井口が勝ち越しタイムリーでお立ち台。僕らの4番様サブローも今シーズン初の猛打賞の大活躍。大松が昨日に続いて長打を放てば、角中も神話継続となるタイムリーヒット。打って走るほうの荻野も今シーズン初のタイムリーヒット。
終わってみたら14安打12得点。書いても書いても足りないくらい良いところが多すぎる、この試合でした。
2012年06月27日
おかえり唐川!
復帰即好投、というところが唐川だなぁと思ったりしました。最終回に一発を食らって完封こそ逃しましたが、見事9回を一人で投げきってくれました。初回いきなり先頭打者片岡にフォアボールを出した時は不安にかられましたが、後続をしっかり断つとその後は安定したピッチングでしたね。
あと、唐川は今日の勝利でライオンズ相手には8連勝だそうで。そういう相性の良さも考慮しての今日の復帰だったのかな、等々考えたりしました。
打線は好調な今江を欠き(ベンチには居ましたので大きなケガではないようですが)、1番2番を入れ替えたりしましたが5度も得点圏にランナーを進めながらタイムリーヒットはゼロと結局家出人打線っぷりはあまり変わらず。それでも勝てたのはホームランの威力かと。これまで長い長い不調に苦しんできた大松の待望の一発がチームに勝利をもたらしてくれました。我慢して大松を使い続けた西村監督もその甲斐あったというところでしょう。
それにしても。本当に久々の勝利です。確認してみたら20日に勝って以来ですから1週間ぶりです。移動日や引き分けがあったので連敗数としては3だったんですが、非常に長く感じました。
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あと、唐川は今日の勝利でライオンズ相手には8連勝だそうで。そういう相性の良さも考慮しての今日の復帰だったのかな、等々考えたりしました。
打線は好調な今江を欠き(ベンチには居ましたので大きなケガではないようですが)、1番2番を入れ替えたりしましたが5度も得点圏にランナーを進めながらタイムリーヒットはゼロと結局家出人打線っぷりはあまり変わらず。それでも勝てたのはホームランの威力かと。これまで長い長い不調に苦しんできた大松の待望の一発がチームに勝利をもたらしてくれました。我慢して大松を使い続けた西村監督もその甲斐あったというところでしょう。
それにしても。本当に久々の勝利です。確認してみたら20日に勝って以来ですから1週間ぶりです。移動日や引き分けがあったので連敗数としては3だったんですが、非常に長く感じました。
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