2004年07月09日

蜷川実花 ヤングジャンプ表紙/巻頭グラビア

9954778e.jpg 7/8(木)発売の週刊ヤングジャンプ。モデルは近野成美。

 蜷川実花がヤングジャンプのグラビアを撮るのは初めてではないが、今回も「蜷川マジック」とやらは発揮されなかったようだ。同日発売のヤングサンデーのグラビア(西田幸樹撮影/モデル山本千夏)と比べればその差は歴然。グラビアを舐めてはいけない。
 蜷川は荒木経惟や藤代冥砂とは違って、現在は「私写真」を撮らないタイプ(以前はセルフポートレイトや妹の写真も撮っていたが)。私写真を撮らないということは、被写体との関係性を言葉で補ったりせず、写真の外の事物とは無関係に、フレームの中、写真そのものの出来不出来で勝負するということである。グラビアとは本来そういうものだが、荒木や藤代の場合はそれでも写真の中に私(わたくし)が入り込んでしまう、或は意図的に入り込ませることができるところにその才がある。しかしながら、蜷川にはそれがない。色彩ばかりが注目されるのもそこに原因があって、要するに文学的な?深みが感じられない、見た目が最重視された写真なのである。
 誤解を覚悟の上で言えば、蜷川実花とは「女・野村誠一」である。支持する層が同性にひどく片寄っていることに加え、その支持の理由が画一的で深みがないことも共通している。(蜷川の写真を好きな理由としてよく挙げられるのは「かわいいけど、それだけじゃなくて毒がある」というもの)
 写真に深みがないならば、高度にエンターテインメント的、実用的な写真を見る者に提供するのがプロとしての責務であるはず。女子向けのファッション写真に関しては素晴らしい仕事ぶりだが、青年マンガ誌のグラビアとしては落第点と言うしかない。

hustla_1_push at 00:49│Comments(0)TrackBack(0) 雑誌 

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