評論

2004年07月12日

『フォトグラファーの仕事』平凡社

平凡社
佐内正史、長島有理枝、蜷川実花、野口里佳、藤代冥砂。以上の五人のインタビュー集。
 
 佐内はリー・ペリーやビョークに極めて近い生き物。話す言葉が幼稚で支離滅裂だが、なぜか許せる。国語の成績はずっと1だったそうだ。
 長島と蜷川が同い年とは初めて知ったが、長島の方がいい歳のとりかたをしていて、精神的にもタフな印象。私写真が撮れるのは強み。
 対する蜷川はインタビューでいつも同じことしか言わない。
 野口は「夏休みの自由課題」を写真でやっているという印象。話す言葉も優等生的で極めて退屈。
 藤代冥砂については、やはり飄々としつつ野心家でもあるという評で間違いないと確信。アンケートで好きな写真集に『オレレ・オララ』『ハイ!マリー』『晴れた日』と篠山紀信の作品を挙げていた。

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