この度、小学6年生の娘が、兵庫県より「ひょうご地域安全まちづくり推進協議会」主催の「第15回地域安全ポスターコンクール」において、最優秀賞を頂きまして、3月8日に兵庫県公館にて表彰して頂きました。

応募作品数590点の中から選んで頂けたことはもちろん、兵庫県公館での表彰式という得難い機会を頂けましたことに、12歳という多感な時期に体験させて頂けましたことに、この場をかりて心より感謝御礼申し上げます。
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「令和4年度 地域安全まちづくり表彰式」 令和5年3月8日 午後2時~午後3時 兵庫県公館
プログラム
・主催者あいさつ
・ひょうご地域安全まちづくり活動賞表彰式
・第15回地域安全ポスターコンクール表彰式
・来賓祝辞・来賓紹介
・防犯講話
・閉会
公館前圧縮50
(兵庫県公館へ向けて)

今回、私達親子にとって、忘れることのない体験となりましたのは、表彰式へ向かう道中から、まさかの事態に遭遇して始まりました。

兵庫県公館の最寄り駅であるJR元町駅へ向かうため、自宅からJR加古川駅までは車で向かい、加古川駅からは30分程度なので、表彰式のリハーサルの1時間前には到着と、「何かあったらいけないから」と余裕をもって12時7分発のJRに乗りました。

が、何と、途中のJR西明石駅で突然電車は停止。西宮、芦屋方面の線路で発煙確認との車内アナウンスです。
まさかの事態です。
第一報は12時10分だったらしいですが、まずは大阪~姫路の間が遅延・見合わせとなり、あっという間に米原~姫路の間まで波及していきました。

「お父ちゃん、どうしよう。」電車にめったに乗らない田舎育ちの娘も不安になります。
車内では電話をかける人たちも増え始めました。これはいつか見た光景だとふと頭をよぎります。
すぐ兵庫県庁に電話をかけ、事態を説明。リハーサルの時間に向けて頑張ります、と伝えます。

偶然にも電車は次の明石駅までは動いてくれました。
本当に偶然です。
プラットホームの向こうには「山陽電鉄本線」の電車が止まっていました。
明石駅には別の路線が接続しています。
「あれに乗るよ!」
娘も初めての場所を必死に駆け足でついてきてくれます。
平日の昼過ぎには多すぎる人が右往左往とあふれているホーム、改札を経て、阪神線の電車に乗り込みました。
元町改札圧縮50
(13時17分JR元町駅)

集合時間であり、リハーサル開始時間の13時15分に元町駅に到着しました。
JR元町駅は「運転見合わせ中」と電光掲示板にあり、人通りもありません。

後から考えても、冷や汗ものですが、最初に乗った12時7分の電車の前の電車でも後の電車でもこうはならなかった。
前の電車で明石駅を越えていたら、後の電車で明石駅までたどり着けなければ、
「本日は最優秀賞受賞の安永さんは欠席されています」という前代未聞の惨事となっていました。

1時間の余裕をもっても、遭遇するものには遭遇してしまうもののようで、
それでも、どうにかなったのは、娘の持っている「何か」なのだろうと、父親としてちょっと嬉しいものがありました。

10分遅れで到着だったので受賞リハーサルは終わっていたのですが、
県庁の方々の機転で再度リハーサルを行って頂けたことで、ぶっつけ本番、は避けることができました。
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(片山安孝副知事より贈答頂きました)

受賞圧縮50
(最優秀賞です)

活動賞の方々の表彰から始まり、

ポスターコンクールの表彰となり、壇上で表彰を受ける娘の姿が、妙に遠く見えるのは目の錯覚だったのでしょうか。

最後に兵庫県警察本部からの「防犯講話」を聴かせてもらい、無事式典は終了しました。


が、極度の緊張と疲労で、娘の機嫌は段々と小学生らしいものへと変化です。
公館内で写真を、お父ちゃんと一緒に写真を、と言っても、塩対応で、せっかくの機会にも関わらず、
思い出の写真はほとんど撮らせてもらえませんでした。
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(塩対応の娘にとほほ)

昼の路線障害は15時になっても解消されず、遅延・見合わせの影響が大きいので、
元町での散策は取りやめて、急いで帰路につきました。
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(沿線火災によるものでした)

阪神線からの山陽電鉄本線で戻り、16時過ぎ頃にJR明石駅に接続、JR加古川駅に戻って、
受賞報告のために、小学校へ向かいます。

夕方、小学校の先生方が待っていてくれたことに感謝なのですが、
やはりホームでの安心感なのか、娘の機嫌がもどっていくことに、
娘にとっては小学校で褒めてもらうのがうれしいのだなと、日頃見ることのない娘の「生活圏」を垣間見ることができました。


全く隙間のないバッタバタの一日となったのですが、
一族代々の悪癖である「何とか間に合わせる」を娘に見せてしまった、
というか娘に背負わせてしまったかもしれないことに罪悪感を感じつつも、

兵庫県をはじめ、各関係機関の皆々様に、心から感謝御礼申し上げる次第でございます。


‐追伸‐
娘が一番喜んだのは、兵庫県マスコット「はばタン」との記念撮影だったかもしれません。。。
はばタン圧縮50

引き続き、育児頑張りたいと思います。

百果葉 安永周平

この度、百果葉商品の「えひめAIで育てる誠意系野菜」(カンパリトマトとフルティカ)が、昨年に引き続き、料理王国100選2023に認定されましたことご報告申し上げます。

料理王国100選は、料理雑誌『料理王国』が企画する、トップシェフや現役バイヤーをはじめとする審査員が食の逸品を選定する、2010年から続く品評会です。

百果葉は、2018年、2019年、2020年、2022年、2023年と5度目の認定となりました。

■【認定】 えひめAIで育てる誠意系野菜(カンパリトマトとフルティカ)https://ck-inc.net/100item/2023/13 
23認定(30圧)
【品評員方々のコメントをご紹介】
五藤久義さま
糖度重視型のフルーツトマトのマーケットが強い中で、酸度とのバランスが非常に良く、自宅使い、料理提案の幅が広がるこれから期待できる一品です。
(株式会社三越伊勢丹)

谷井正樹さま
栽培方法で土耕である点、農薬について配慮されている点は特に良いです。
(T&Nネットサービス株式会社)


商品のコンセプトは、
従来の「えひめAIで育てる高機能野菜」シリーズに、「誠意」を表面化させた、未来の価値観へ挑戦する商品です。

「誠意系野菜」とは、作り手自身の「誠実さ」が乗っている、という、作り手のこれまで積み重ねた誠実な努力(理念)が報われ、かつ、食文化を体現する、料理関係者に使ってもらいたいと考える農産物です。
人の口に入るものだからこそ、安心・安全だけでなく、誠意(作り手の誠実な思い)も含んだ野菜を作る、という新しい理念を生産者に持ってもらうためにも、消費者への共通認識形成を狙いとしています。(誠意の具体例:悪意の除去、薄利多売の否定、環境・人権配慮など)

「えひめAI」とは、納豆、ヨーグルト、ドライイースト、砂糖などの食物由来で発酵生成できる環境浄化微生物で、散布や希釈灌水により、生育に良い効果が見られます。

当方商品の、東日本大震災後から考えた10年後の、「高機能」という側面の食文化の価値観への先駆的アプローチ(商品開発時の2013年以降)を、成し得たことから、念願のCSV【共通価値の創造(Creating Shared Value)※】実現のための新しい挑戦です。

※2011年にマイケル・ポーター教授らによって提唱されたCSV(Creating Shared Value:​共有価値の創造)は、営利企業が社会ニーズ(社会課題の解決)に対応することで経済的価値と社会的価値をともに創造しようとする概念。

15年も前の2008年に目撃したCSR(企業の社会的責任)の世界戦略から感じ得て、ひとりの力では時間がかかるのですが、少しずつ作り上げていくことができている、注目頂いていることに感謝しています。

世界的にも急激に価値観が変化している時だからこそ、
若い世代に未来を託す意味も含め、真摯に「誠意」「誠実」を伝えていきたいと思います。


個人的な話で恐縮ですが、育児と農業の両立をめざした私にとっては、
12歳の娘(小学校学校代表)のポスター作品が兵庫県のコンクールで選ばれたこと、
同時期に表彰されることに、奇しくも娘によって誠意系野菜が形作られていくことに感激してしまいます。

これで「フード・アクション・ニッポン アワード2014」の入賞から数えて8度目の表彰です。
(FAN2014、2015、2016、料理王国100選2018、2019、2020、2022、2023)
その間、多くの審査員の方々に知って頂けたことを誇りに思っております。

皆様本当に本当にありがとうございます。


百果葉(HYAKUKAYO)代表 安永周平

1年もブログ更新せず、昨年の出来事報告で誠に恐縮です。
21年替え全体(30圧)

私は2020年6月に急性心筋梗塞により一時心肺停止となりました。
救急救命とドクターヘリ、最新治療により、幸運にも記憶障害もなく蘇生したのですが、
心臓には「ステント」と呼ばれるステンレス製の網状の管が入っています。
そのステントと投薬のおかげで生きているのですが、
当然、心拍を上げる運動はできません。

ですが、トマト栽培を再開している上で、どうしても避けられない大仕事として、
ビニールハウスのビニール張り替えがあるのです。

時はコロナ禍の真っただ中。資材はもちろん業者による作業価格も高騰していました。
命と費用どちらが大切なのかは明白なのですが、自分で張り替えることにしてしまいました。

以前元気な頃には、一人でやってみたいな、とは思っていましたが、
いざやらなければならなくなった時は「本当にできるのだろうか」と不安になりましたね。
21年張り替え(30圧)

百果葉のビニールハウスは2棟が合体した連棟と呼ばれる構造なのですが、
さすがに2つ一緒には張り替えできないと思い、2年連続で片方ずつ交換することにしました。
たった一人でビニールハウスの張り替えをするなんて、無謀すぎてスリル満点です(笑)。

10年におよぶ日誌から割り出した無風の日を選び、2021年9月26日に決行。
丸一日かかる持久戦で、心臓への負担は絶大でした。
一般的には、ハウスの上に立つだけでドキドキするものですが、そのあたりは慣れているので問題はないものの、
時折、風が吹いてしまい、ビニールがまくりあがる時には、
その風の力にひとりではどうしようもない絶望を味わってしまいます。
21年たわむ(30圧)

まさに天に祈りながら、何とかビニールを破損させずに張っていきます。
2021年の初めてのひとりビニール交換は幸運にも成功しましたが、
あまりの心臓負担に全身がむくんで翌日は起き上がることができませんでした。
21年張り替え後(30圧)
(向かって右側を2021年に交換)

この日は初めてハウス横の川でコウノトリの飛来を確認しました。
21年張り替えコウノトリ(30圧)
(2021年コウノトリ飛来)


翌年は2022年9月30日に決行。
前年と反対側の屋根のビニール張り替えを実施しました。
いつものことではありますが、夏場のハウス鉄骨は太陽光により猛烈な熱を帯びて、
朝夕以外はさわることすらできません。
22年張り替えはがし(30圧)
(22年に反対側を張り替え)


私のような素人は、ビニールの上には素足でなければ登れないので、
昼に近づくにつれて、足の裏が焼けてくるのですが、これもまた心拍を上げる要因でした。
「早く作業しなければ火傷する!」「でも、途中で止めることもできない!」
22年裸足(30圧)
(夏場の昼には火傷するほどの熱さに)


そのあたりの詳しい作業内容については、また機会を改めたいと思います。

2022年の作業も本当に運よく成功しました。
少しだけ要領を得たのか、心臓の負担も少し減っていたようにも思えます。
こうして、1年越しのビニールハウスひとり張り替えは無事に終えることができました。
22年完了(30圧)
(1年越し2回に分けて張り替え)


40代でステントを入れている心臓疾患者も少ないかもしれませんが、
よもや心臓疾患者がひとりでビニール張り替えを行う事例もないだろうと、
世界に一人だけの「おバカさん」だろうと、自分の無謀さに笑ってしまいます。
22年屋根(30圧)
(ひとりでやっちゃダメです)


ここから得た教訓は、従前と同じく「農業経営はひとりで行ってはならない」でした。

私の農業経営は失敗だらけだったのです。

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