http://www.project-vega.org/より引用


2016-09-07_151233

正しく進化するための基本的な社会の在り方で、貨幣がない社会である。現在の資本主義社会では金銭を得るため永遠に働かなければならないが、地域社会が中心となり、地域市民の分だけ生産する社会に移行すれば必要最低限の労働と資源の採集で事足り、人間にとっても自然にとっても無駄な要素がない社会が生まれる。
貨幣社会では誰もが自分で自分の生活を成り立たせることができず、よって他人への大きな依存が生まれ、利用する・される立場が生まれ、人間関係が損得になり、奪い合い、責任の押し付け合いが発生する。また利益と破壊が表裏一体で、破壊を案じ利益の機会を自制したとしても、その機会を他者が掴み、破壊も行う。つまり自制は無意味なものとなり、結局やるかやられるかの選択肢しか残らず、最終的に思いやりもモラルもかけてくる。しかし自分達で自らの生活を成り立たせる地域社会を構築すれば奪い合いは無くなり、過剰依存の連鎖は終わり、信頼と与え合いによる社会を生み出すことになる。

生活品が無償で与えられれば怠け者が生まれるという意見もあるが、拡張プラウト主義の社会では怠け者は生まれない。怠け者が生まれる時は、嫌なことをさせられている時であり、それは生活費を稼ぐために仕方なく働かなければならない貨幣社会だからこそ生まれるのである。嫌な勉強を無理矢理させれば子供も怠けるが、放課後になれば好きなことをして活動的に過ごす。これは大人も子供も同じである。
また人間には退屈を感じるという怠けさせない能力が備わっている。この退屈感は誰もが避けたいものであり、退屈を感じれば何か充実感を得ようと活動を起こし始める。

こういった拡張プラウト主義の世界に生きる人間は何のために生きているのか、という問いに対しての答えは単純である。天職を通じて創造的に遊びながら学習し、その天職を通じて他者へ社会へ奉仕し、その継続によって精神面を向上させ、自分は一体何者なのかを知る道である。その過程で自我に振り回されている自分の心をコントロールできるようになり、そして無我へと近づき、やがて完全に近い存在となって全体と一つであることを認識する。
 こういったことを実現するためには、人間が正しく進化できる持続性を持った社会の構築が必要であり、その仕組みをまとめたものがここから説明する拡張プラウト主義の世界である。

 ただ気をつけなければならないことは、拡張プラウト主義の世界に貨幣は存在しないが、現代は貨幣社会であり、急に貨幣を手放すことに対して、現代生活に慣れた人々は誰でも拒絶反応を起こす。拡張プラウト主義は言い換えれば、「お金を必要としなくなる社会」でもある。つまり拡張プラウト主義の社会ではお金を使用する必要性がない状態であり、強制的に貨幣を排除することはない。市民がここでの生活に慣れてくれば、誰もが財布を開く必要がないことに気づき、やがて人々は与え合う行動様式へと変化し、次第に貨幣はなくなっていく。つまり徐々に社会の雰囲気が変化していくのである。

 拡張プラウト主義と事業の進め方の重要ポイントは、下記の画像におおよそまとまっている。
2016-09-07_151421